〈ヤマハミニミーティング〉3年ぶりの開催でも楽しさ全開! ’70s&’80sヤマハミニが聖地に大集合

〈オーナー車紹介#2〉ヤマハMR50|長年楽しみ続ける原付レース用に新造。カラーリングはこだわりのFZ400R風

空冷や旧式の原付バイクを使った「ルーツ・ザ・原チャリ」は、1990年代初頭から開催されている伝統あるミニバイクレース。“ターニャ”さんは、10年ほど前からミニトレで友人と2人で3時間耐久クラスに参加してきたが、車体の小ささが辛くなり、新型コロナウイルスの流行で時間的な余裕ができたことも重なって、ベース車をMR50に変更して新マシン製作に着手。1980年代が好きなこともあって、カラーリングは初代FZ400Rの赤黒カラーをイメージして自家塗装で仕上げている。

オーナー◎ターニャさん

ミニトレからの変更によって車体サイズは大幅に拡大し、ターニャさんも楽にライディングできるようなった。17インチのフロントフォークとホイールは1998年に発売された丸目ヘッドライトのRZ50用を流用し、DT50用ハブに17インチリムを組み合わせたリヤホイールを装着。レーサーなのにタコと並んでスピードメーターが付いているのは、ルーツ・ザ・原チャリでは純正スピードメーターのオドメーターで周回数(走行距離)を管理して順位を決めるため。いろいろなバイクに乗ってきたが、ヤマハの2スト車が一番馴染み、現在も街乗り用に初期型RZ250(4L3)を所有しているそうだ。

〈オーナー車紹介#3〉ヤマハ ボビィ:1970年代のGPレーサーに憧れて…。音叉ホイールから魔改造カスタムを製作

どこから見ても原形不明で、魔改造の匂いがプンプンと漂うYさんの愛車は、ボビィベースの大改造車。2019年ぐらいからフェイスブックに投稿されている製作記を見たことのある方もいるかもしれないが、とにかく尋常ではない。一体何をモチーフにしているのか…と恐る恐る尋ねると、クライドラーやモルビデリといった超スリムな1970年代のGP50レーサーのイメージをボビィで具現化してみたとのこと。スリムなのは間違いないが、どう考えても凄すぎる…。

オーナー◎Yさん

東南アジアから輸入した音叉型17インチホイールの有効利用方法を考えて、ボビィとの合体を実践したYさん。これ以外にもSDRの空冷化や後方排気TZR250の空冷化など、誰も思いつかないことを形にするのが大好きで、沼にはまるように改造を進めたそうだ。フレーム本体はボビィだが、スイングアームとリヤショックはRZ50用を流用したカンチレバー式。容量わずか1Lのガソリンタンクとオイルタンクは、引き出しのようにフレーム内に収めてワンタッチで飛び出す構造とした。エンジン下のマフラーはジョグ用を加工し、シートは誰もやっていないという理由で木の板を使用。

〈オーナー車紹介#4〉ヤマハYZ80:発電系とオイルポンプを追加した、前後14インチ足長モタード仕様のYZ

「ミニトレベースのモトクロッサー風改造があるけど、どうせならモトクロッサーをストリート仕様にしてみたい」という動機で、YZ80 モタードを製作したKさん。手に入れた車体がインナーローターCDI点火の2X6型で発電系統がなかったため、アウターローター仕様の1T0型用エンジンを入手して積み替えに着手。ところが両者はマウント部分の幅が異なり、フレーム改造を行う大仕事になってしまったそう。それでもサンデーメカニックの意地で、保安部品を取り付けてモタードスタイルを完成させた。

オーナー◎Kさん

YZ80初期の1T0型用エンジンはGT系に近い外観で、ストリート仕様に必須の分離給油に必要なオイルポンプが小加工で取り付け可能だった。そのためのオイルタンクはスチール缶で製作してシート下に設置。アウターローターの点火系は、ミニトレのステーターベース+YB-1用チャージコイル+ポッケ用フライホイールで12V化し、バッテリーをタンク左下に搭載。ハンドルスイッチはDT125用を使ったため、DT用マニュアルを見ながら電装ハーネスを自作して灯火類を作動させている。アジア系の前後14インチリムに装着したタイヤは、IRCがスクーター用に製造しているモビシティ。

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