全日本デビュー当時は現役高校生だった岡崎静夏、レースキャリアは19年と長い。2020年には自らチームを立ち上げ、メカニック担当の弟と二人三脚で2シーズンを戦った。さまざまな経験を経たことで課題も見えてきたのだろう。2022年、岡崎静夏は2年ぶりにチームに所属してレースを闘っている。
●文/写真:Racing Heroes(駒井俊之)
駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間ドラマを追いかけている。
岡崎が信頼を寄せる大木崇行氏
手島雄介率いる『日本郵便Honda Dream TP』から参戦する岡崎静夏を追う第3弾。開幕戦もてぎ、第2戦SUGOと歯車が噛み合わず苦戦を強いられた。第3戦筑波はJ-GP3クラスのみの開催。ある意味チームスタッフを占有できる機会でもある。この筑波でマシンのセットを決め、後半戦に繋げるターニングポイントにしたいと意気込む。
岡崎が信頼を寄せている人間がいる。大木崇行。2018年まで全日本ロードレースJ-GP2クラスに参戦、岡崎の出身チーム:コハラレーシング時代のチームメイトだった。レーシングライダー目線でアドバイスをもらえるのでとても参考になると言う。
岡崎は自身のコメントにまだ確固たる自信が持てない。セットが当たった時は「この方向で、あとイニシャルをコンマいくつ絞って」などと言えるが、大きく外した時にどの方向へ持っていけば良いのか想像がつかない。だからみんなのアドバイスを聞いても判断できない。そんな時は大木の意見を尊重すると言う。走行後のファーストインプレッションは大木に話す。
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