
●記事提供:モーサイ
バイクだと走りにくい”縦溝の道”
ここ最近、茨城県のとある道路をバイクで走っていたところ、急にバイクがグラグラし始めたことがありました。それで、バイクのふらつきを感じた原因であろう道をチラッと見てみたら、縦に溝がある道路だったんです。
「この溝は走りにくいし、作った意味があるの?」と思い、ネットなどで色々調べてみると溝がある道路は「グルービング工法」という工法が採用されている道で、主にスリップ防止や走り屋対策のために作っているようです。
その中でも進行方向へ向かって縦に溝を掘る「縦型安全溝(*)」と、横に溝を掘る「横型安全溝」の2つの方法があり、どちらも重要な役割を担っている道だそうです。
*本記事では「縦溝安全溝」のことを縦溝、「横溝安全溝」のことを横溝と表記します。
とは言っても、なぜ縦や横に溝を掘っているのか気になってしまいます。当記事では、縦に溝があるワケ、「縦溝」と「横溝」の違いなど「グルービング工法」が用いられた道路のナゾについて紹介していきます。
「グルービング工法」が用いられた縦溝と横溝の違い
「縦溝の道路」はカーブや斜面、横風をうけやすい直線道路や陸橋などの路面状況でもタイヤが縦溝に食い込むことでグリップ力が増し、タイヤを滑りにくくさせて、コーナリング時の操縦安定化につながるといった効果が期待されています。
ほかにも、水が縦溝の中に入ることで排水の役割を担い、スリップ事故の原因ともなる水膜を除去して「ハイドロプレーニング現象」(**)の発生を抑える狙いもあります。
**水たまりの路面をクルマやバイクなどで通るときに、タイヤと路面の間に水が入り込んだ影響で水の上を滑るような状態になってしまい、ハンドル操作やブレーキなどが利かなくなってしまう現象のこと。
一方、「横溝の道路」も「縦溝の道路」と同じような働きがあると言われています。水が横溝の中に入って排水してくれるので、雨が降って濡れている路面でも制動距離を短縮したり、タイヤから伝わる音と振動によって居眠り運転の防止をするなどの目的があるそうです。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
モーサイの最新記事
ホーネット(250)はなぜ大型バイク並の極太タイヤを採用したのか? CBR250RRをルーツとする250cc4気筒エンジンを搭載し、1996年2月に発売されたネイキッドモデル・ホーネット。2007年に[…]
“カーボンニュートラル”時代は内燃機関に逆風 今日、世界各地で気候変動が生じていると言われていますが、その要因のひとつとして挙げられているのが地球温暖化。 化石燃料を使う人類の経済活動が大気中の二酸化[…]
突然の交通取り締まり! 違反をしていないときでも… 交通ルールを守って安全運転に努めているのに、とつぜん取り締まり中の警察官に止められてしまった経験がある方は多いはずです。 「え? なにか違反した?」[…]
「今のバイクは重い」というのは本当なのか 20世紀からモーターサイクルに乗っていたベテランライダー、はたまた昭和生まれのリターンライダー諸兄は、最新モデルのカタログ・諸元表を見て「昔のバイクはこんなに[…]
100年以上の歴史があるイタリアンブランド「モトグッツィ」 それぞれのバイクメーカーにはアイデンティティとなるエンジン形式がある。例えばドゥカティであればLツイン、BMWであればボクサーツインとなるだ[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
イベント内容 会場ではご当地グルメや特産品の販売など、9団体が13個のブースを構え、地域の魅力を発信する。地域のお土産が当たる抽選会のほか、イベントブースまたはPAの売店で税込500円以上買い物をすれ[…]
イベント概要 会場内の花壇では触れると様々な音楽を奏でるサウンドガーデニング[1]、店舗内ではソフトクリームを使って楽しむことのできるインタラクティブな光の作品[2]、芝生エリアでは光のインスタレーシ[…]
高品質な革を使った小物アイテム クシタニの革製品を触ったことのある方はご存じだろうが、クシタニの革はものすごく肌触りがいい。きめが細かく高品質で、レーシングスーツですら武骨なレーシングシーンからは想像[…]
“カーボンニュートラル”時代は内燃機関に逆風 今日、世界各地で気候変動が生じていると言われていますが、その要因のひとつとして挙げられているのが地球温暖化。 化石燃料を使う人類の経済活動が大気中の二酸化[…]
プラン概要 本プランは、北海道内の空港に到着するAIRDO便の利用者を対象に、高速道路が定額で乗り放題となる高速道路割引商品だ。通常の「HOKKAIDOLOVE!道トクふりーぱす」では、2日間8000[…]
最新の関連記事(バイクビギナー/初心者)
車体を傾ける”リーン”のタイミングから少しズラして進行方向を見る カーブを曲がるとき、顔を出口のほうへ向けると曲がりやすい……。そんなアドバイスをされたことがあるかも知れない。 ライディングしている姿[…]
後続車ほど負担が大きい?! ツーリングの罠 友人や仲間のグループと一緒にツーリングするとき、誰かについてゆく走りというのが、実は案外とハードに感じることがある。少し慣れた先輩に先を走ってもらうと、カー[…]
攻めないツーリングペースでも、腰をズラすと曲がりやすい サーキットでコーナーを攻めるのではなく、公道での一般的な走行であればカーブで腰をズラさないリーンウィズで充分。 確かにワインディングで膝を擦るな[…]
頻繁に立ちゴケするなら対策をしよう! ビギナーはもちろん、バイクに乗る頻度が低かったり、体格的に足が届きにくいなど、様々な理由から立ちゴケしてしまうライダーは少なくない。ただあまりに頻繁に繰り返す場合[…]
腰で捻ったり腕でハンドルを倒さず確実に曲がる方法 オートバイは車体を傾けることで曲がる。でもハンドルにチカラを入れると曲がりにくくなるので、リラックスしてリーンするように指導されてきた。そこで上半身を[…]
人気記事ランキング(全体)
突然の交通取り締まり! 違反をしていないときでも… 交通ルールを守って安全運転に努めているのに、とつぜん取り締まり中の警察官に止められてしまった経験がある方は多いはずです。 「え? なにか違反した?」[…]
ビッグ・ホーネットの派生で待望のネオクラが来る! ホンダが2025年モデルとして「CB1000」という名称のバイクを登場させる。本誌が掴んだ最新情報である。……が、事情通の方なら既報のビッグ・ホーネッ[…]
ヤマハ新世代125cc/155ccの先鋒が兄弟そろって登場! ヤマハは、今春のモーターサイクルショーに市販予定車として出展した4車のうち、「YZF-R125」「YZF-R15」を正式発表。大型バイクや[…]
Snap-on(スナップオン):世界初のソケット工具を開発 1本のハンドルにソケットをかわるがわる取り付けられる構造。現在のソケットレンチを発明した創業者によって、1920年にアメリカで設立されたスナ[…]
おお、デカ目! 北米セローはXT250の名で存続、極太タイヤのTW200は懐かしの四角ライト 日本国内では、2020年7月31日にセロー250ファイナルエディションの最後の1台が出荷されてから3年が経[…]
最新の投稿記事(全体)
イベント内容 会場ではご当地グルメや特産品の販売など、9団体が13個のブースを構え、地域の魅力を発信する。地域のお土産が当たる抽選会のほか、イベントブースまたはPAの売店で税込500円以上買い物をすれ[…]
イベント概要 会場内の花壇では触れると様々な音楽を奏でるサウンドガーデニング[1]、店舗内ではソフトクリームを使って楽しむことのできるインタラクティブな光の作品[2]、芝生エリアでは光のインスタレーシ[…]
BMWの特別な称号「M」がネイキッドにも! BMWはクルマのセダンでもスポーツ性の高さをアピールしてきたメーカー。その中でもほぼレース仕様といえる過激なパッケージには「M」という特別な称号が与えられて[…]
ホーネット(250)はなぜ大型バイク並の極太タイヤを採用したのか? CBR250RRをルーツとする250cc4気筒エンジンを搭載し、1996年2月に発売されたネイキッドモデル・ホーネット。2007年に[…]
車名の後ろに排気量の数字が入るのは欧州仕様が初めて カワサキは、北米やインドネシアに続き、欧州でも451cc版エリミネーターを発表した。正式名称は「エリミネーター500」「エリミネーター500 SE」[…]