
「ガス欠」は今も昔も変わらぬ大ピンチ。特に、遠方へのツーリング中ともなると、土地勘ない故に、とても困るもの。あとちょとだけでも、走ってくれたら・・・という時に役立つ「おっさんライダーの知恵袋」をシェアいたします!
●文:[クリエイターチャンネル] DIY道楽テツ
1分でわかる記事ダイジェスト
アクセル開けてもエンジンが回らない恐怖体験
ツーリング先で遭遇したら、絶望してしまうトラブル…ガス欠。走っていてパワーがなくなったと思ったら、アクセルを開けても回転数が上がらない恐怖。ろうそくの火が消えるように、エンジンが動かなくなって、路肩に止まってしまう。リザーブにすれば未だあるはずと燃料コックを見れば、無情にも、リザーブに入れっぱなしだったという場合も少なくない。
前回のガソリン給油の時に、燃料コックを元に戻すの忘れていた後悔することひとしきり。これらは、全てノンフィクションで、孤独感と焦りっぷりといったらモウ。同じような経験をした方もいらっしゃるのではないだろうか。
そのガス欠は本当の「残量ゼロ」?
とはいえ本当にこのとき、ガソリンタンクのガソリンは、残量ゼロになっているのだろうか。ガソリンタンクを断面図で見てみると、燃料コックは右か左かのどちら側。そこからキャブレターまたは、インジェクターにガソリンが落ちている。
つまりガソリンタンクが、フレームを挟むように左右に振り分けられた形状なら、まだ望みはある。反対側にはガソリンが残っている可能性が高いのだ。
ガス欠からのワンチャン復活法
この場合、使えるテクニックがある。それは、燃料コックのある側にバイクを傾けて燃料を集めるというもの。10km、うまくいけば20km以上は走れる可能性が高い。筆者はこの方法で2回ほど窮地から脱した経験がある。
【注意】タンクの形状によっては使えない
残念ながら、この方法はタンクの形状によっては使えず、その場合は、リザーブタンクでガス欠になると、残存燃料はゼロとイコール。ガソリンタンクの前か後ろに溜まっているという例もあるので、ダメ元で燃料コック側に傾けながら、バイクを前後にほんのだけ傾けてみよう。もしかしたらエンジンが始動できるかもしれないぞ。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(ツーリング)
地域の課題をライダーが解決 舞台となるのは、兵庫県北部の養父市と朝来市にまたがる日本遺産「鉱石の道」だ。ここは、かつて日本の近代化を力強く支えた鉱山の史跡群が点在する、歴史ロマンあふれるエリア。しかし[…]
地図上で、走りたい道にドラッグ&ドロップでルートを編集可能に 「ルートアレンジ」機能とは、スマホ向け『ツーリングサポーター by NAVITIME』にてルート検索後に、ドラッグ&ドロ[…]
ふだんは走れないマシンで、絶景ロードを独り占め 「クラシック&原付・スペシャルバイク走行撮影会」は、伊勢神宮への参拝をゴールとする「おかげ参りツーリングラリー2025」のスペシャルイベントという扱いだ[…]
マイインカム「B+COM SB6XR」にサメのステッカーを貼る 本日、車検終わりのBMW F900XRを取りにお出かけ。 何を着ようか考えながら、マイインカム「B+COM SB6XR」にもどのステッカ[…]
魅力的すぎる伊勢志摩ツーリング 豊かな自然と変化に富んだ海岸線でライダーを魅了する伊勢志摩。その魅力を語る上で外せないのは、「パールロード」と「伊勢志摩スカイライン」だろう。とくにパールロードは、海を[…]
最新の関連記事(ビギナー/初心者)
原付バイクのオイル交換目安とは? 交換頻度のポイント 内燃エンジンにとって、潤滑/冷却/密封/清浄分散/防錆を担うエンジンオイルは、まさに血液とも言うべき重要なパーツです。 常に高温にさらされてエンジ[…]
どうする? スクーターのエンジンがかからない ※これはまさに、筆者が直面した実話です。我が家のスクーター(TODAY)に乗ろうと思って、車庫から引っ張り出しました。ちょっと久しぶりですね。エンジンをか[…]
夏場は100℃超えも珍しくないけれど… いまやバイクのエンジンは“水冷”が主流。安定した冷却性能によってエンジンパワーを確実に引き出すだけでなく、排出ガス/燃費/静粛性の面でも水冷の方が空冷より有利な[…]
アクセルの握り方って意識してますか? バイクのアクセル(スロットル)の握り方や回し方を意識しているライダーの皆様って、どれぐらい居らっしゃるでしょうか? 「そんなの当たり前!」という人は、かなり意識高[…]
ツーリングの持ち物【最低限必要な基本アイテム】 オートバイ趣味のもっとも一般的な楽しみ方は、オートバイならではの機動力や爽快さを満喫しながら好きな場所へ自由に行くこと。いわゆるツーリングです。 初心者[…]
人気記事ランキング(全体)
フレディ・スペンサー、CB1000Fを語る ──CB1000Fのインプレッションを聞かせてください。 とにかくすごく良くて、気持ちよかったよ。僕は何年もの間、新しいバイクのテストをしてきた。HRCのテ[…]
お手頃価格のヘルメットが目白押し! 【山城】YH-002 フルフェイスヘルメットが38%OFF コストパフォーマンスと信頼性を両立させた山城の「YH-002」フルフェイスヘルメット。大型ベンチレーショ[…]
後発のライバルとは異なる独創的なメカニズム 近年では、日本製並列4気筒車の基盤を作ったと言われているCB750フォア。もっとも細部を観察すると、この車両のエンジンには、以後の日本製並列4気筒とは一線を[…]
まさかのコラボ! クロミちゃんがホンダバイクと出会う ホンダがサンリオの人気キャラクター「クロミ」と、まさかのコラボレーションを発表した。クロミがバイクに乗りたくなるというストーリーのオリジナルアニメ[…]
世界初公開のプロトタイプ&コンセプトモデルも登場予定! ホンダが公式素材として配布した写真はモーターサイクルショー展示車および鈴鹿8耐時点のもの、つまりミラー未装着の車両だが、JMS展示車はミラー付き[…]
最新の投稿記事(全体)
10/1発売:カワサキ「Ninja ZX-25R SE/RR」 250ccクラスで孤高の存在感を放つ4気筒モデル、「Ninja ZX-25R」の2026年モデルが早くも登場する。今回のモデルチェンジで[…]
「世界初の量産250ccDOHC水冷4気筒エンジン」が生み出す最上の乗り味 1983年3月。デビューしたてのGS250FWに乗った印象といえば「速い!というよりすべてがスムーズ。鋭い加速感はないけど必[…]
スマホ連携機能で魅力を増した、ボッシュ製ARASを備える最高峰ツアラー カワサキは「ニンジャH2 SX SE」の2026年モデルを11月1日に発売する。カラー&グラフィックの変更およびスマートフィンア[…]
地面を感じる直進安定性で日常の移動を安心快適に 決勝レース1で自己最高となる2位を獲得した第3戦を終え、全日本ロードレース選手権は8月下旬まで約2ヵ月間の夏休み。その間もいろいろと忙しいのですが、やっ[…]
ゼファーとは真逆のコンセプトで独り勝ちを掴む! 1989年のカワサキZEPHYR(ゼファー)をきっかけに、カウルのないフォルムをネイキッドと呼ぶカテゴリーが瞬く間に人気となった。 続いて1991年に、[…]