[警察に聞いた]マスツーリングでやりがちな「並列走行」は違反? どう走るのが正解?
![[警察に聞いた]マスツーリングでやりがちな「並列走行」は違反? どう走るのが正解?](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/TOP.jpg)
●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.
複数人でバイクのツーリングに出かける「マスツーリング」は、初心者から上級者まで、多くのライダーに人気が高いツーリングのひとつです。経験豊富なライダーが同行してくれれば安心感を得られますし、彼らからバイクの乗り方などさまざまなことを学べるチャンスでもあります。
もちろん、バイクを通じた交友を深める機会でもあります。同じ趣味を持っているだけでも会話は弾みますし、旅先での食事や景色が一層楽しめるものです。
そんなマスツーリングの風景で、時たま目にするのがバイクの並列走行。道路の幅をうまく使っているといえばその通りなのですが、これは何かしらの違反に当たったりしないのでしょうか?
バイクの並列走行は違反になるのか?
単独で行う場合を「ソロツーリング」と呼び、複数台で行う場合を「マスツーリング」と呼びます。2〜3台でのツーリングをマスツーリングとは見なさないという意見もありますが、台数が増えれば増えるほど、走行する上での隊列が重要となってきます。そうなると、並列走行はお互いの位置関係がわかりやすくて良いような気もしてきます。
マスツーリングは楽しいものではあるが、大人数であるため常以上に安全に走行することを心がけたい
道路交通法第六十八条によれば、「二人以上の自動車又は原動機付自転車の運転者は、道路において二台以上の自動車又は原動機付自転車を(中略)並進させる場合において、(中略)著しく道路における交通の危険を生じさせ、又は著しく他人に迷惑を及ぼすこととなる行為をしてはならない」とされています。
つまり「違反行為にはあたらないが、推奨される行為でもなく、安全のために追い越し時以外は並列走行は避けた方がよい」といえます。ちなみに並列走行について、警視庁の交通相談コーナーの担当者に聞いてみたところ、次のような回答が得られました。
「バイクの並列走行は厳密に言えば道路交通法違反には該当しませんが、安全の側面から考慮すると『千鳥走行』の方がよりよいでしょう。複数人でツーリングに行く際は、並列するよりも、千鳥走行の方が車間距離と視野の広さを確保することができます」
マスツーリングは「千鳥走行」が基本!
「千鳥走行」は、リーダーが車線の右側を走っている場合、次のライダーはリーダーの左後ろを、続くライダーはその前のライダーの右後ろを走るというように、一台ごと左右にずれたままの隊列で走ること。隊列全体をある程度コンパクトに保ちつつ、視界も確保しながら適切な間隔を維持できるというメリットがあります。
千鳥走行のポイントは、前のライダーと後ろのライダーそれぞれがミラーを通じてお互いの顔が見える位置にいるようにすることです。こうすることで互いに死角に入ることなく、表情から相手の状態を把握しやすくなります。
ただし、カーブが多い道や幅が狭い道では、安全のために千鳥走行を解除し、一列で走る方がよいケースもあります。
千鳥走行と一列走行を適宜使い分けていくとよい
カーブでは先が見えにくく、もし障害物があれば回避できない可能性が千鳥走行では高まるため、状況を見極めて早めに隊列を変更しましょう。
また信号で隊列が切れた場合は、追いつこうと無理な追い越しをしたり、信号無視をしてはいけません。安全な場所で待機する/最初に見つかるコンビニで待つ/目的地で合流するなどのルールを事前に設けておきましょう。重要なのは、メンバー間で合意したルールに従い、交通違反を避け、安心安全なツーリングを全員で楽しむことです。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(Peacock Blue K.K.)
冬場であっても、たまにはツーリングに出かけたい! というよくばりさんなライダーもいるはず。 ただし冬だからと言って、「とりあえず着込め!」だけじゃ不十分です。寒い冬のツーリングを快適にするためには、ど[…]
秋は1日を通して過ごしやすい日が多く、紅葉などの自然美を楽しめるため絶好のツーリングシーズンです。 季節を楽しみながら旬の食べ物を求めてツーリングするライダーは多く、たとえば関東近郊では下記のスポット[…]
高速道路の中央分離帯に植物が植えられているワケ SAやPAなど、高速道路の至るところに存在する大小さまざまな緑地。特に走行しているとしばしば目に入ってくる中央分離帯の緑地は、いつ見てもきれいに整備され[…]
一人でふらりと出かけて自由気ままにワインディングや食を楽しむソロツーリングもいいですが、家族やパートナーと出かけるタンデムツーリングもまた乙なもの。慣れ親しんだ道端の風景や行きつけのお店でも、誰かと一[…]
夏場のライディングは暑さ対策ばかりに目が行きがちですが、男女関係なく日焼け対策も同時に講じておくと安心です。 日焼けと聞くとシミ/シワの原因になるもの、と捉えている人も多いかもしれませんが、そのほかに[…]
最新の関連記事(ビギナー/初心者)
「一時停止違反」に、なる!/ならない!の境界線は? 警察庁は、毎年の交通違反の取り締まり状況を公開しています。 最新となる「令和3年中における交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等につい[…]
悪質な交通違反の一つ、「無免許運転」 今回は無免許運転をして捕まってしまったときに、軽微な違反とはどのような違いがあるのか紹介していきます。 ■違反内容により異なる処理無免許運転の人が違反で捕まった場[…]
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
いまや攻めにも安全にも効く! かつてはABS(アンチロックブレーキシステム)といえば「安全装備」、トラクションコントロールといえば「スポーツ装備」というイメージを持っただろう。もちろん概念的にはその通[…]
「マスダンパー」って知ってる? バイクに乗っていると、エンジンや路面から細かい振動がハンドルやステップに伝わってきます。その振動を“重り”の力で抑え込むパーツが、いわゆるマスダンパー(mass dam[…]
最新の関連記事(ツーリング)
帰省がてら『道-1グランプリ』グルメを堪能 国内最大級の道の駅グルメイベントとして各地の食の豊かさを届けてきた『道-1グランプリ』。7回目を迎えた2025年も「道の駅丹後王国 食のみやこ」で開催。日本[…]
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
「いつか一緒に走ろう」の約束から8年が経った レースの取材をしていると、大分県のオートポリス・サーキットに年に3度ほど訪れる。このサーキットは大分県に所在しているが、熊本側から向かう方が便利な立地だ。[…]
世界初の360度カメラを生み出したメーカーの現行モデル ツーリング時のスピード感溢れる風景や、ガレージでのカスタム作業の俯瞰映像など、SNS全盛の現代において、臨場感あふれる記録は、単なる思い出以上の[…]
フィジカルの土台作りから本気の肉体改造まで ホームフィットネス製品を展開し、日本においてトップクラスのEC販売実績を誇るステディジャパン株式会社(STEADY)が、年末を達成感で締めくくり、「なりたい[…]
人気記事ランキング(全体)
国内4メーカーが公道トライアル車をラインナップ 今回は超スリム&シンプルメカの塊。日本のトライアル黎明期のヒーローとなった2台のバイクTLとTYのお話です。 トライアルは岩、砂、ぬかるみ、急斜面など自[…]
フェラーリのF1パイロットはフェラーリに乗れ! ニキ・ラウダとフェラーリの蜜月は、1974年のF1シーズンからスタートしています。それまで、マーチやBRMといった弱小チームで参戦していたものの、ガッツ[…]
3Mシンサレート採用の4層構造で冬走行の冷えを軽減する 本商品は、防風ポリエステル生地/3Mシンサレート中綿/裏起毛の4層構造で手全体を効率よく保温する設計。一般的なポリエステル綿と比べて中綿が軽く、[…]
ホコリや汚れを呼ぶ潤滑スプレー 鍵を差すときに動きが渋いなーとか、引っ掛かるなーと感じたことはありませんか? 家の鍵や自転車の鍵、倉庫の南京錠など、身の回りにはいろいろな鍵がありますが、屋外保管しがち[…]
さほど高性能でもない2台のスズキ製250ccスポーツは、なぜ意外と目立つのか? 車検がないのに高速道路に乗れるのが、125cc超~250cc以下の軽二輪モデルのメリットだ。そのため国内各メーカーもこの[…]
最新の投稿記事(全体)
ライダーになり憧れのBMW乗りへ! バイクは幼い頃から父の後ろに乗らせてもらっていました。 休日のお出かけや、習い事・撮影の送り迎えは、かなりの確率で父の後ろ。 電車に乗らず人混みに紛れることもなく、[…]
一大ブームが巻き起こった1986年 滑走路で戦闘機と加速競争する姿、美人教官とのタンデム、苦悩を抱えて丘の上に佇む夕暮れ──。数々の印象的なシーンに初代ニンジャ=GPZ900Rがいた。 1986年に公[…]
1位:2500ccが小型二輪? 混乱しがちな免許と車両区分を整理 バイクの呼称には「通称」のほか「道路交通法」と「道路運送車両法」による区分があり、これが理解を難しくしている。たとえば、道交法では40[…]
控えめに言って“最高”だとしか思えない… 2021年4月に販売開始となったレトロスタイルの空冷単気筒ロードスポーツ・GB350シリーズが、車検のある350ccという排気量にもかかわらず一躍大人気モデル[…]
排出するのはH₂Oだから、酸素に対し2倍の水素が必要 FCV(燃料電池車)とは異なり、水素を燃やす内燃機関で動力を得て走るため、エンジンの鼓動や排気音を堪能しながらカーボンニュートラルな走行を実現でき[…]
- 1
- 2


![バイクのイメージ|[警察に聞いた]マスツーリングでやりがちな「並列走行」は違反? どう走るのが正解?](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/photo-1-768x512.jpg)
![峠道ツーリングのイメージ|[警察に聞いた]マスツーリングでやりがちな「並列走行」は違反? どう走るのが正解?](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/photo-2-768x512.jpg)






































