Matt RiderJapanがヤングマシンに満を持して登場! 本職を活かしたレビューだぞ
[初心者向け試乗レビュー]普通二輪免許で乗れるハーレーダビッドソンX350は想像よりフレンドリー〈YouTuber:Matt RiderJapan〉
●文:[クリエイターチャンネル] Matt RiderJapan
みなさん初めまして!MattriderJapanのマットと申します!
ご存知の方は「ついにコイツ…バイクメディアのWEB記事にも出てきたぞ…」とお思いでしょう。
自分でもそう思います笑
自己紹介:本業はTV業界出身の映像ディレクターです。
ここで簡単に自己紹介をさせて下さい!
普段はYouTubeの「MattriderJapan」というチャンネルでバイク系のツーリング動画や試乗・用品インプレ動画を投稿しています。
数年前に1人でバイクでベトナム縦断なんかもしました。
実は会社員時代はずっと本業の方は伏せていましたが…
数年前よりフリーに転身してから「もう…時効かな?」と情報解禁したのですが、元々僕はTV業界でAD(アシスタントディレクター)やD(ディレクター)をしていました。そこからフリーランスに転身して現在は映像制作業務をメイン業務しつつ…空いた時間をこのようなバイク業界での活動にも当てさせていただいております!(感謝です)
勝手に宣伝するとヤングマシンさんには怒られそうですが…例えば、日本ミシュランタイヤさんのプロモーションビデオなどを制作させていただいております!
映像ディレクターが勝手にバイクメーカー公式PVを切る!?
さて前置きが長くなりましたが本題に入りましょう。
YouTubeで最新モデルの「素人目線」試乗インプレッションをアップしていますが…「映像ディレクターならその目線から見た観点も面白いのでは!?」という話が上がり…
バイクメーカー公式プロモーションビデオからバイクに込められた思いを読み解こう!! という事になりました(笑)
もちろん「素人目線のインプレッション」も同時に書くつもりですが…(笑)
「他ではできないことをしよう! 」このノリ、ヤングマシンさんっぽくて好きです。
記念すべき第一弾はハーレーダビッドソン「X350」!
先日発表されたハーレーダビッドソンの「X350」。”普通二輪免許で乗れるハーレー”として話題沸騰中ですね。僕も試乗させていただきましたが、試乗中に一般の方々に何回か話しかけられたりしましたのでその注目度の高さを感じました。
そんな大注目の「X350」のプロモーションビデオはコチラです!
今回は「日本」が舞台になっている公式プロモーションビデオをチョイスしました! 「X350」だけでなく同時デビューした兄貴分の「X500」も映っていますね。
実は日本を舞台にしているプロモーションビデオって本当に少ないんですよね… なので「日本でしっかり作っているぞ!?」という点においてまず好印象です。
このプロモーションビデオ内で僕が特に印象的に感じた点が3つ。
・普段バイクに乗らなそうな若いファッショナブルなモデルさんを起用
・2人乗りしているシーンが多い
・アーバン(都会的)なカットが多い
・普段バイクに乗らなそうな若いモデルさんの達シーン
まず普段バイクとはあまり無関係そうなファッショナブルな若者達と一緒に映っているシーンです。
よりマニアックな話をすると「ドリーズーム」という手法が使われています。これは映画やドラマ、CMなどでよく利用される手法で被写体の大きさはそのままに、背景がグワンと動く(この場合は迫ってくる)手法で、特に印象づけたいシーンなどに採用します。
そのためこのカットからは「普段バイクに乗らない若者達よ! X350に乗ってみないか!?」という制作者からのメッセージを感じます。
・2人乗りしているシーンが多い
この動画内では特に2人乗りのシーンが多いな〜という印象も受けました。ハーレーといえば大型クルーザーのイメージが強く既存のモデルでは2人乗りも快適!というのは理解できますが「X350」などの中排気量帯のモデルでも「2人乗りは快適だぞ!」という事を伝えたかったのかな? と勝手に想像しています。
・アーバン(都会的)なカットが多い
渋谷・原宿・表参道など流行の中心とも呼ばれるエリアでのアーバンなシーンも目立ちましたね〜。
これは最初に上げた若者のシーンと一緒で同じく普段バイクに乗らないような層に広くアピールしていきたい現れでないでしょうか。
僕はどうしても作り手側なので「普段すごく混雑するエリアなので早朝何時に撮影ロケしてるんだろ…」という部分ばっかり気になってしまいます(笑)
その他にも冒頭では、フラットトラックレーサーの「XR750」のレースシーンを差し込む事で「X350」のデザインが「XR750」のオマージュされ「ハーレーらしさも健在だぞ!」という狙いも伝わってきたりしますね。
実際に「X350」に試乗してきたぞ! エンジンのフィーリングが◎
ツラツラと偉そうに語ってきましたが、ココからはプロでなく素人目線のインプレッションを…。
正直「今まで大型バイクしか作ってこなかった海外メーカーの小排気量シリーズ」と言われると…大きな期待はしていませんでした。さらに試乗時には詳細なスペックなどの情報が発表される前だったので「2気筒?パラツインか〜…」ぐらいのテンションでもありました。
しかしいざ跨ってエンジンをかけてみると…「おおっ!?これ本当にパラツイン??」となるほど味のあるハスキーなエンジン音!大型Vツインほどではないですがある程度の鼓動感も残してある感じがして一気にテンションが上がりました。個人的には味のあるエンジンが好きなんですよね(笑)。
後に調べて見ると並列2気筒エンジンを採用しているのは間違いありませんが、360度クランクを採用しているとの事。試乗中自分の動画内で「W800みたいなフィーリングのエンジンだな〜」などと喋っていますがエンジンのレイアウトが似ていたからですね。
乗り味も好印象! コンパクトにまとまっている!!
エンジンのフィーリングは個人的に好印象でしたが肝心の走りはどうなのか!? なのですが…
低速時の取り回し時においてもクラッチは軽くて良く繋がり、シフトもスムーズに入っていく印象でした。エンジンのギクシャク感もあまり感じられなかったですし、普通自動二輪免許を取り立ての初心者でも乗りやすいキャラクターかと思います。
グワっと高回転に回してコーナーを走っていくとハーレーとは思えないスポーティーさ…良く曲がります! (笑)
ただ、一般的なネイキッドバイクに比べるとすこしゆったりとしたハンドリングかな?という印象を感じました。
一点、ブレーキに関してですが問題なく止まれるぐらいの制動力があります。ただ、アメリカンやクラシックバイクに良くあるフロントブレーキの制動力が少し弱い印象も。そのためリアブレーキとフロントブレーキを両方しっかり使用する必要があるなと感じました。
・普通自動二輪を取得していきなり「ハーレー」というブランドに乗るというハードルを大きく下げてくれている。
・気軽に街乗りもできる。
この2つの点からメインバイクとしてもサブバイクとしても優秀で良くまとまっているモデルだなと実感した試乗でした。
「アーバン」な印象を受けるフレンドリーなモデル
試乗を経て、プロモーションビデオ内での「アーバン」を連想させる都会的なシーンを思い返してみると、X350の特性をよく表しているなと感じました。コンパクトでスポーティですし、ストップ・アンド・ゴーの多い、都心エリアでも非常にフレンドリーなバイクです。
大排気量モデルを乗っていると都心の渋滞や狭い道での取り回しなど少し億劫になりがちですが、X350は中排気量。「ちょっとふらっとX350で買い物に行こう」という気持ちにさせてくれますよ。
X350とX500の試乗動画はコチラ!
X350の試乗動画です。
兄貴分のX500にも試乗しています!
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(Matt RiderJapan)
こんにちは、マットです!! 今回はアメリカ最古のモーターサイクルメーカーで有名なインディアンモーターサイクルのクルーザーモデルである新型スポーツチーフに試乗してきました!! 排気量1890cc!!ど迫[…]
こんにちは!マットです! 先日、「デイトナ」のペットネームを与えられたトライアンフのスーパースポーツバイク、新型デイトナ660のメディア試乗会に行ってきました。 実は僕、過去に同社の「デイトナ675」[…]
皆さんこんにちは!マットです!! トライアンフのボンネビルシリーズのようなネオクラシック系統のバイクが大好きな僕ですが、先日面白いバイクに試乗させていただきました!! 今回はその試乗レポートさせていた[…]
こんにちは、マットです! 前回のベトナム記事ではバイク天国ベトナムのカオスな交通事情やサービスを紹介させていただきました。今回はベトナム編第2弾という事で、滞在中に見かけた面白いバイクなどをご紹介しま[…]
こんにちは、マットです!! 今回は先日発表されたばかりのトライアンフのニューモデル、スピード400とスクランブラー400Xを取り上げます。日本国内でも普通自動二輪免許で乗れる中型バイクとして話題になっ[…]
最新の関連記事(試乗インプレッション/テスト)
こんにちは、マットです!! 今回はアメリカ最古のモーターサイクルメーカーで有名なインディアンモーターサイクルのクルーザーモデルである新型スポーツチーフに試乗してきました!! 排気量1890cc!!ど迫[…]
トルクが凄ぇ! でも意外なほど普通に走る 2294ccの直列3気筒エンジンを搭載した初代ロケットIII(現在はロケット3)を初めて目の前にしたとき、こんな大きなバイクをまともに走らせられるんだろうかと[…]
レンタルしてみた『乗ってみたかったバイク』の感想は? それぞれが自分で選んだバイクをレンタルして臨んだ4人のマスツーリング。ツーリング自体も大成功でしたが、今回借りたのは「それぞれが乗ってみたかったバ[…]
並列2気筒のハーレーが登場した意味とは? 普通二輪免許で乗れるハーレーとして昨年末に登場し、話題となったX350。現代ではわりと珍しい360度クランクの並列2気筒エンジンを搭載し、往年のフラットトラッ[…]
クラシック350よりもモーターサイクルらしい醍醐味がある! JAIA(日本自動車輸入組合)による試乗会が4月上旬に開催された。いわば外国車イッキ乗りのようなイベントで、プレス向けに年1回行われている。[…]
最新の関連記事(ハーレーダビッドソン)
わずか1日のみの開催でありながら、来場者数は1万人規模。毎春、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で行われるカスタムショーが「JOINTS CUSTOM BIKE SHOW(ジョインツカスタムバイ[…]
ヴィンテージハーレーを彷彿とさせる装備の数々は、すべて純正ノーマル いにしえのハーレーダビッドソンが持っていたリジッドフレームのシルエットとスプリンガーフォークの組み合わせを再現し、1988年に登場し[…]
並列2気筒のハーレーが登場した意味とは? 普通二輪免許で乗れるハーレーとして昨年末に登場し、話題となったX350。現代ではわりと珍しい360度クランクの並列2気筒エンジンを搭載し、往年のフラットトラッ[…]
生産台数の約7割を占めた、ハーレーの“サイドカー黄金時代” 1914年型のハーレー初のサイドカー。ミルウォーキーのシーマン社がカー側を製作してハーレーに納入。マシン本体にはカー用のラグが設けられており[…]
息をのむ美しさと高品質。極薄ミラーで差をつけよ! 自分だけの1台に。愛車をカスタムするとき、比較的手軽に着手できるのがミラー交換だが、妥協するのは許されない。ワンランク上を求めるなら、ハイクオリティで[…]
人気記事ランキング(全体)
330円の万能ソケット買ったので試してみたい いつ頃からだろうか?100円ショップが100円だけではなくなってしまったのは。工具のコーナーも例外ではなく、100円、200円、500円、ものによっては1[…]
どうもアイキョウです。ワークマンにはさまざまなレインウェアがあります。 雨の日でも通勤でバイクに乗るならワークマンのバイカーズという製品がオススメです。ワークマンレインウェアの中では高額な5800円な[…]
止められても切符処理されないことも。そこにはどんな弁明があったのか? 交通取り締まりをしている警察官に停止を求められて「違反ですよ」と告げられ、アレコレと説明をしたところ…、「まぁ今回は切符を切らない[…]
――はじめに、津久井高校の県内の位置付けや特色を教えてください。 熊坂:県立高校に移管される前も含めると、明治35年に始まった学校なので120年を超える歴史があります。全日制と夜間定時制の2課程ありま[…]
トルクが凄ぇ! でも意外なほど普通に走る 2294ccの直列3気筒エンジンを搭載した初代ロケットIII(現在はロケット3)を初めて目の前にしたとき、こんな大きなバイクをまともに走らせられるんだろうかと[…]
最新の投稿記事(全体)
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 「かっこいいバイクじゃん!」「あんなクルマに乗ってみたいなぁ」 と、憧れのバイクやクルマを目の前にし[…]
ビッグシングルのような低中速パンチ&ジェットフィールの高回転! Part1で触れたように、鈴鹿のバックストレートで2速も6速も同じ加速Gという、経験したことのない哮(たけ)り狂ったダッシュに怖れを感じ[…]
愛車とキャンプツーリングに行きたい! おつおつおー!バーチャルバイク女子のアズマリムです。バイク乗りなら一度はやってみたい夢といえば、キャンプツーリング(だよね?)!! アズリムの愛車は、スーパーカブ[…]
①バットサイクル【映画「バットマン」劇中車(1966年)】 バットマンシリーズ初の長編映画として1966年に公開された“バットマン”に登場。バットモービルのバイク版として今ではおなじみの存在だが、初登[…]
こんにちは、マットです!! 今回はアメリカ最古のモーターサイクルメーカーで有名なインディアンモーターサイクルのクルーザーモデルである新型スポーツチーフに試乗してきました!! 排気量1890cc!!ど迫[…]
- 1
- 2