【ビギナーQ&A】“平成35年”のバイク免許に要注意! 更新忘れがちな平成表記、自分の免許をいま一度確認!

●文:[クリエイターチャンネル]Peacock Blue K.K.
免許更新のタイミング覚えてる?
バイクやクルマの運転免許証は、取得後、一定期間ごとに更新手続きを行う必要があります。
免許更新のタイミングは、運転者それぞれの誕生日に基づいて決められており、免許取得から初めての更新は、免許取得から3年後の誕生日を迎える頃に訪れます。2回目の更新は、初回更新からさらに2年後の誕生日を迎えるタイミングで受けます。
その後の更新は5年ごとに行われ、過去5年間の違反の有無などによって受ける講習の種類も異なります。
具体的な免許の有効期限は、自身の免許証に記載されており、グリーン/ブルー/ゴールドの帯の欄から確認することが可能です。
免許の更新を行える期間は、自身の誕生日の前後1か月を含めた計3か月間。例えば、1月1日が誕生日の人であれば、12月1日から2月1日の間に更新を行う必要があります。
更新が近づくと免許に記載されている住所にハガキが届く仕組みになっており、運転者が免許の更新のタイミングを忘れずに済むよう配慮されています。ハガキが届いたら、更新期限をしっかりと確認して、期限内に講習を受けるようにしましょう。
あなたの免許は大丈夫? “平成35年”の免許に要注意
そんななか、2019年5月1日に元号が“平成”から“令和”に変わったことは、まだ記憶に新しいという人も多いでしょう。
この元号の変化に伴って、ついうっかり免許証の有効期限を見落としてしまう人が増えているようです。注意するべき免許証の有効期限問題はどのようになっているのでしょうか?
前回免許を更新したタイミングにもよりますが、先ほど説明した免許の有効期限の欄には、“平成〇〇年”というように有効期限が表記されています。
この表記が西暦ではなく、元号で表記されていることによって、“平成35年”といった実質存在しない有効期限表記の免許証が生まれ、自分の免許更新のタイミングがわからなくなってしまったという人が頻出しているようです。
“平成35年”と表記されている人は2023年が期限です。忘れずに、期限を守って更新するように注意しましょう。
免許更新の講習は累積した違反点によって異なる
先に述べたように、免許更新の講習にはいくつかの種類があり、免許更新時に届くハガキには、講習を受けられる警察署や免許センターに加えて、運転者がどの種類の講習を受けるべきかも記載されています。
まず、初回の更新までに違反や事故がなかった人、もしくは違反点3点以下の違反が1度のみの人は、“初回更新者講習”として2時間ほどの講習を受けます。更新を終えると、新たな免許が交付され、免許の帯の色はブルーになります。
一方、違反や事故を起こしてしまった人は“違反運転者講習”を受けます。違反運転者講習では、道路交通法について座学や動画でおさらいするとともに、事故時の対応や安全確認の方法についても改めて学びます。今後、事故を起こさないために、より念入りな講習を受けます。
続いて、免許取得から5年以上が経過しており、1度も違反や事故がない人は、“優良運転者講習”を受けることになります。これはいわゆる“ゴールド免許”を受け取れる人が受けられる講習です。
優良運転者講習では、視力検査を行ったあと、動画と座学で30分ほど安全運転に関する内容を学びます。講習のなかではもっともスピーディーに受講できるもので、免許センターに加え、最寄りの指定警察署でも受けることが可能です。
過去5年で違反点3点以下の違反を1度起こしてしまった人は、“一般運転者講習”を受けます。講習時間は1時間で、優良運転者講習よりもより重点的に安全運転について学びます。免許の帯の色はブルーとなり、今後の違反や事故の防止に務める必要があります。
さらに、70歳以上の運転者は“高齢者講習”を受けることが義務になっています。高齢者講習では、免許更新の前に、各都道府県の指定教習所で運転技能の講習を受ける必要があります。試験ではないので基本的に合否はありませんが、この講習を受けなくては免許の更新はできません。
二輪免許のみの更新の場合には、この講習を受けたのち、所要時間1時間程度の安全運転に関する座学講習を受講する必要があります。
また、2022年5月13日からは、75歳以上の運転者は“運転技能検査”を受けることが必須となりました。二輪免許のみを更新する場合にはこの検査を受ける必要はありませんが、クルマの免許と合わせての更新を考えている場合には必須となるので、検査を受け忘れないように注意が必要です。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(Q&A)
何気なくバイクを走らせていると、道路にドーナツのようなリング状のくぼみが舗装されているのを目にすることがあります。このリング状のくぼみは“O(オー)リング模様”と呼ばれており、主に急な勾配や地下駐車場[…]
車体が黄色っぽくなってしまう…花粉や黄砂がバイクに与える影響とは バイクを楽しむにうってつけの季節=春。ツーリングスポットや道の駅はライダーたちで賑わいを見せ、展示会やミーティングなど各地でさまざまな[…]
坂道発進でエンストを怖れてやりがちな高い回転の長い半クラッチは、予期せず急に繋がり飛び出す危険が! ローカル線の線路が盛り上がっている踏み切りや、山間の宿から表通りへ出る交差点など、一旦停止から急な斜[…]
そもそも「正回転クランク」とは呼ばなかったが… クランクが逆回転すると、どんなメリットがある? クランクシャフトは、バイクを構成する部品の中では重量があり、かつ高速回転する。そのためスロットルを開けて[…]
ちょっとした体幹移動だけで操るワザは、体力の衰えをリカバーするどころか、もっと「うまくなる」伸びシロを実感できる喜びがある! A.身体の衰えは、どう頑張っても下降線を緩やかにするしかできません。しかし[…]
最新の関連記事(交通法規)
真夏の高速道路は灼熱地獄! ライダーを守るために路肩走行を認めて欲しい! コロナ禍が一段落した今年のゴールデンウイーク(4月29日~5月7日)は、ワイドショーでも連日報道していたように高速道路は昨年比[…]
他人の趣味にケチをつける行為 排気量マウントってご存じでしょうか? SNSをやっている方なら目にしたこともあるのではと思いますが、ようするに大きなバイクに乗っている人が小さなバイクに乗っている人に対し[…]
カリフォルニアでは違法だけどペンシルベニアでは大丈夫、なんてことあるんですね 「ナンバーを隠すやつはAmazonでも売ることができないんだ!」 「このブレーキレバーは指を切り落としたいのか!?」 「A[…]
なぜ「ネズミ捕り」と呼ぶのか? 警察によるスピード違反による交通取り締まりのことを「ネズミ捕り」と呼ぶのは、警察官が違反者を待ち構えて取り締まるスタイルが「まるでネズミ駆除の罠のようだ」と揶揄されてい[…]
交通取り締まりは「未然に防ぐため」ではなく「違反行為を探して検挙するため」? クルマやバイクで運転中に「なんでそんな所に警察官がいるの?!」という運転者からすれば死角ともいえる場所で、交通違反の取り締[…]
人気記事ランキング(全体)
’80年代、80ccであることのメリットに、金欠ライダーは着目した 高校生が自動二輪中型免許(当時)を取ったはいいけれど、愛車をすぐ手に入れられるかは別問題。資金の問題が立ちはだかるのだ。2年ごとの車[…]
WEBで検索すると洗車の裏技と称するものが色々と出てきます。 「カーシャンプーの代わりに○○を使おう」「こんな汚れには○○が効く」など、身の回りのものを使ったお手軽な洗車指南記事が溢れています。しかし[…]
世界最速機としてデビュー、特に日本で人気絶大だった 空冷直4のZ1系に代わる次世代の旗艦として、カワサキが総力を結集したマシンこそGPZ900Rだ。 同社初のDOHC4バルブ水冷直4とダイヤモンドフレ[…]
少し前にアストンの実勢価格8800円のフルフェイスヘルメットをご紹介しました。 海外から安価なヘルメットが入ってくるようになり選択肢が広がったのは良い事だと思っています。 筆者ががバイクの免許を取得し[…]
ライトは8Sを転用?! カウルはハーフかフルか 新開発の775cc並列2気筒エンジンを搭載し、3つのモード切替でビギナーからベテランまで幅広く対応する走りを実現した、スズキ入魂の新作ミドルネイキッド・[…]
最新の投稿記事(全体)
頑張ってね、オトーサン! ●我家はごく平凡な4人家族です。自分は、オートバイに跨って生まれ出たと思い込んでるような亭主1人と、良くも悪くもそんな父親の影響を受けて育ちつつある男児2人、そんな3人を持て[…]
現在、日本を含む多くの国で“2050年カーボンニュートラル達成”という目標が掲げられており、活動の一助として、走行時に二酸化炭素を排出しない電気自動車の普及が世界的に進んでいます。2輪業界もその影響を[…]
時代とブームを象徴する3台が上位ゲット ネイキッドブームが最盛期を迎えた’90年代。このブームを代表し、現代まで続くロングセラーとなったCB400SFが見事1位に輝いた。また’90年代後半は最高速競争[…]
オーストラリアから復元プロジェクトのため空輸 このバイクは、1970年代にチームスズキに加入し、バリー・シーンのメカニックも務めたMartyn Ogborne氏によってレストアされた。ちなみにOgbo[…]
アライヘルメット アストロGX ロック アライヘルメット RX-7Xオグラ ヨシムラジャパン CT125(20-22/23)機械曲Tacticalサイクロン 政府認証 フリュガン ジェットD3O 青島[…]