メーターは6.5インチ フルカラーTFT!

スズキ新型「GSX-S1000GT」は電脳も大幅進化! スマホ接続やクルコン、シフターも

スズキが世界同時発表した新型スポーツツーリング「GSX-S1000GT」は、デザインやハードウエアの進化もさることながら、電脳に関する進化の幅がもっとも大きいと言える。本記事では電子制御について解説していこう。

走行モードを統合する“SUZUKI INTELLIGENT RIDE SYSTEM (S.I.R.S.)”

スズキの新型スポーツツーリングモデル「GSX-S1000GT」は、電脳分野でも長足の進化を遂げている。エンジン解説の記事でも触れたが、ライドバイワイヤによる電子制御スロットルを軸とした『スズキインテリジェントライドシステム (S.I.R.S.)』はこのマシンの目玉といってもよさそうだ。

S.I.R.S.は、SDMS(いわゆるパワーモード)、STCS(トラクションコントロールシステム)、ライドバイワイヤ電子制御スロットル、双方向クイックシフト、クルーズコントロール、スズキイージースタートシステム、ローRPMアシストをひっくるめた総称で、走行にかかわる電子制御を統合したシステムのこと。GSX-S1000GTの万能な走りを影で支えるシステムだ。

SUZUKI GSX-S1000GT[2022 model]

SUZUKI INTELLIGENT RIDE SYSTEM (S.I.R.S.) [写真タップで拡大]

SDMS(スズキドライブモードセレクター)は、ライダーのアクセル操作に対するエンジンのレスポンスやトルクデリバリーをA~Cの3モードそれぞれに合わせて調整するものだ。もっともスポーティなモードA(アクティブ)はシャープなレスポンスを提供し、1000ccのパワーをフルに味わうことができる。モードB(ベーシック)は基準となるモードで、アクセル操作に対するレスポンスはリニアでややソフトに。そしてモードC(コンフォート)は、スロットルレスポンスやトルクデリバリーがもっともソフトになり、雨などの悪条件や気を遣わずに走りたい時などに役出す。いずれのモードも最高出力は同じとされ、低~中回転域のレスポンスやトルクデリバリーが調整される。

STCS(スズキトラクションコントロールシステム)は従来の3段階+OFFから5段階+OFFに進化。スロットルを開けた際に強い駆動力がかかり、リヤホイールが空転するのを防ぐ機構で、介入を大きくすれば雨天走行などで安全性を増すことができ、介入度を下げれば望むだけの加速を得やすくなる。電子制御不要という向きにはOFFにすることも可能だ。

SUZUKI INTELLIGENT RIDE SYSTEM (S.I.R.S.)

SUZUKI INTELLIGENT RIDE SYSTEM (S.I.R.S.) [写真タップで拡大]

ライドバイワイヤ電子制御スロットルは、アクセル操作に応じてスロットルバルブを開閉する装置。アクセル操作に対するスロットル開度を調整することができ、いわゆるハイスロ系が欲しいならSDMSをモードAに、ロースロ気味にするならモードCに、といったように利用できる。だが、実際にはエンジンが効率よく仕事をできるよう、無理なアクセル操作でも最適なスロットル開度になるよう調整したりといった、細やかな調整を行っている。また、ライダーが操作しなくてもスロットルを開くことができるため、シフトダウン時も回転を合わせることが必須の双方向クイックシフターを実現するためにも、電子制御スロットルの存在は欠かせない。

新採用されたクルーズコントロールシステムは、2速以上のギヤ、かつ速度は30~180km/hの間で走っている際に利用できる。任意の速度に設定すれば、アクセル操作を必要とせずに一定の速度で走り続けることができる。アクセルを逆方向に回すか、ブレーキまたはクラッチを操作することで設定が解け、通常操作に戻る。

SUZUKI GSX-S1000GT[2022 model]

クルーズコントロールは30~180km/hで設定可能(欧州仕様)。2速以上のギヤに入っているときに作動する。右手元スイッチでシステムをON/OFFし、左手元スイッチで速度設定などを操作する。 [写真タップで拡大]

スズキイージースタートシステムは従来型から継承。セルボタンを一押しすれば、エンジンが始動するまで(ボタンを押し続けなくてもスターターが回り続けるシステムだ。

ローRPMアシストも従来から継承しているが、SCAS(スズキクラッチアシストシステム)と協調して働くようにアップデートされている。極低回転でクラッチを繋ぐ際、自動的に少しだけ回転を上げ、エンジンストールをしにくくするシステムだ。

視認性に優れた6.5インチTFTディスプレイはスマートフォン接続も可能

GSX-S1000GTは新世代の6.5インチフルカラーTFTディスプレイを採用。スマートフォン(iOS & Android)とはWi-FiおよびBluetoothで接続することができ、“SUZUKI mySPIN”という専用アプリを用いることで電話や地図(ナビ)、音楽、カレンダー機能などを使用できるようになる。

メーターには、スピードメーター、タコメーター、レンジ、クルーズコントロールセッティング、オドメーター、デュアルトリップ、ギヤポジション、水温、外気温、スマートフォンバッテリー残量、電圧、RPMインジケーター、平均燃費、瞬間燃費、SMDSモード、トラクションコントロールモード、クイックシフト(ON/OFF)、燃料残量計、12時間表示の時計、ライダ&パッセンジャーインターコム(Bluetooth)、スマートフォン接続状態を表示できる。このほか左右にはニュートラルランプ、マスター警告灯、ハイビームインジケーター、ウインカーインジケーター、TCインジケーター、油圧警告、ABSインジケーター、水温警告灯が配置される。USB充電ポートを備えているのも嬉しい。

スマートフォン接続による各機能は記事下の動画での確認がオススメ。

SUZUKI GSX-S1000GT[2022 model]

SUZUKI mySPINアプリは5つのコア機能を備える。あらかじめ登録してあるユーザーへの『コンタクト』、電話機能を使う『Phone』、サードパーティの地図機能が使える『Maps』、別売りのヘッドセットなどを利用することで音楽が聴ける『Music』、そしてイベントなどのスケジュールを管理できる『Calendar』。このほかサードパーティ製のアプリを使用することでさまざまな楽しみを広げることも可能だという。 [写真タップで拡大]

SUZUKI GSX-S1000GT[2022 model]

[左上]昼モード/[右上]夜モード/[左下]メニュー画面/[右下]セッティング画面 [写真タップで拡大]

SUZUKI GSX-S1000GT[2022 model]

左手元のスイッチでメーターを操作可能。 [写真タップで拡大]

SUZUKI GSX-S1000GT[2022 model]

USB充電ポートも備えている。 [写真タップで拡大]

SUZUKI GSX-S1000GT[2022 model]

主要諸元■全長2140 全幅825 全高1215 最低地上高140 軸距1460 シート高810(各mm) 車重226kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 999cc 152ps/11000rpm 10.81kg-m/9250rpm 変速機6段 燃料タンク容量19L■キャスター25°/トレール100mm タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ※諸元は欧州仕様

※欧州仕様の現行GSX-S1000Fは150ps/10000rpm、11.02kg-m/9500rpmで、国内仕様とは表記が異なっている

SUZUKI GSX-S1000GT[2022 model]

SUZUKI GSX-S1000GT[2022 model] [写真タップで拡大]


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マシン・オブ・ザ・イヤー2021
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