パワフルな4気筒エンジンのクロスオーバーモデル

新型はウイングレット搭載! スズキが「GSX-S1000GX」の2026年モデルを発表【海外】

新型はウイングレット搭載! スズキが「GSX-S1000GX」の2026年モデルを発表【海外】

スズキは欧州で、GSX-R1000由来の4気筒エンジンを搭載するクロスオーバーモデル「GSX-S1000GX」の2026年モデルを発表した。EICMAでも展示されたが、ウイングレットを新採用とミラーステーを改良したこと以外の詳細は未発表だ。


●文:ヤングマシン編集部(ヨ)

電子制御サスペンション採用のGXにウイングレット新採用でさらなるスタビリティを

スズキは欧州で、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の4気筒エンジンを搭載するクロスオーバーツアラー「GSX-S1000GX」の2026年モデルを発表した。EICMAにも展示され、グローバルサイトにも掲載されていることから、この仕様が2026年に世界へと展開されると見ていいだろう。

2026年モデルの変更点は、なんといってもウイングレットを装備したこと。形状は最新GSX-R1000R(2026年モデル)やスズキCNチャレンジ号(鈴鹿8耐などに参戦)のものとも異なり、風洞実験を用いてGX専用に開発されたものだ。

防風性と車体安定性を空力で追求。膝まわり付近の空気の流れも変わっている。

オフィシャル写真には風洞実験の模様も収録されており、ダウンフォースの発生とそれによる車体安定性の向上などが期待できそう。電子制御サスペンションとの組み合わせで、さらなる走りの質感アップを実現していることだろう。

もうひとつの変更点はミラーマウントの改良によって振動を軽減したことだ。

ウイングレットは車体からの張り出しを抑えた形状。樹脂製に黒塗装と思われる。

その他の変化として見て取れるのはカラー&グラフィック以外になさそうだが、いずれ詳細が発表されるはず。

GSX-S1000GXは2024年に初登場したモデル。GSX-R1000由来のエンジンをアルミ製ツインスパーフレームに搭載し、GSX-R1000由来のスイングアームとSHOWA製電子制御サスペンションを装備する。

フルカラーTFTディスプレイには、IMU制御の7段階トラクションコントロールなどを含むライダーアシスト機能を表示。バンク角連動ABSや双方向クイックシフター、クルーズコントロール、スマートフォン連携など最新機能を標準装備する(ちなみに国内仕様は専用装備のETC2.0車載器も搭載)。

カラーバリエーションは刷新され、ニューカラー3色のラインナップに。

英国では容量36Lのパニアケースを標準装備した「GSX-S1000GX+」のみの販売となり、2026年初頭に1万4999ポンド(日本円換算約305万円)で発売予定だ。

SUZUKI GSX-S1000GX[2026 EU model]

主要諸元■全長2150 全幅925 全高1350 軸距1470 最低地上高155 シート高845(各mm) 車重232kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 999cc 152ps/11000rpm 10.8kg-m/9250rpm 変速機6段 燃料タンク容量19L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ※諸元は欧州仕様

SUZUKI GSX-S1000GX[2026 EU model]Pearl Brilliant White / Metallic Triton Blue (BQJ)

SUZUKI GSX-S1000GX[2026 EU model]Pearl Brilliant White / Metallic Triton Blue (BQJ)

SUZUKI GSX-S1000GX[2026 EU model]Glass Matt Mechanical Gray (QT7)

SUZUKI GSX-S1000GX[2026 EU model]Glass Sparkle Black (YVB)

【動画】GSX-S1000GX – Winglet – | Suzuki

GSX-S1000GX[2026 EU model]のディテールと走行シーン

英国仕様ではパニアケースを標準装備。


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