
ホンダは欧州で、Eクラッチ搭載の4気筒エンジンを採用するフルカウルスポーツ「CBR650R」およびネイキッドモデル「CB650R」にニューカラーを設定し、2026年モデルとして発表した。スタイリングやメカニズムは2024年モデルでマイナーチェンジした内容を継承し、今回はカラーバリエーションの刷新が行われている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
デザイン刷新&Eクラッチ採用の2024年モデルからカラーバリエーションを変更
ホンダは欧州で、2024年モデルのマイナーチェンジでデザイン変更とEクラッチ(Honda E-Clutch)搭載仕様の追加を行ったミドル4気筒モデル「CBR650R」「CB650R」にニューカラーを設定し、2026年モデルとして発表した。
フルカウルスポーツの「CBR650R」はイエローの差し色を施したマットブラックをラインナップに加え、従来のグランプリレッド・トリコロールを継続色に。ネオスポーツカフェを名乗るネイキッドモデル「CB650R」については全色を刷新し、4つのカラーバリエーションをラインナップする。
このニューカラーは日本仕様にも採用される可能性が高いが、従来のラインナップを踏襲するのであれば全色を導入するのではなく、CBRとCBに各2色ずつを揃えることになると思われる。そのあたりはいずれ明らかになるだろう。
価格は今のところ英国のみ発表になっている模様で、価格は従来モデルから据え置き。なお、英国においてはEクラッチ仕様のみのラインナップになった。
2024年モデルのマイナーチェンジ時には、ともにヘッドライト&テールライトまわりを中心にデザインがアップデートされ、スマートフォン連携機能付きの5インチTFTディスプレイを新採用。これにともないスイッチまわりもリニューアルされた。そして何よりのトピックは、クラッチ操作不要で発進~変速~停止を行うことができるEクラッチを採用した第1&第2号機だったことだ。
2026年モデルもその内容を引き継ぎ、Eクラッチの有無を選べる(仕向け地による)のも従来通り。エンジンは中速トルク重視の並列4気筒で、車体はスチールフレームにφ41mm倒立フロントフォーク(SHOWA製SFF-BP)などを組み合わせる。
選ぶ人が大半だというEクラッチ仕様とは
これら2車が市販車で最初に採用したEクラッチ(Honda E-Clutch)とは、マニュアルトランスミッションをベースとしながらクラッチ操作を自動制御とする機構で、発進、変速、停止に至るまでライダーのクラッチ操作を必要とせず、クイックシフターと連携することで手動よりもスムーズかつ素早いギヤシフトを可能とするもの。シフト操作はあくまでもライダーが行う&クラッチレバーを装備している。
もちろん、ライダーがクラッチ操作を行えば通常のMT車と同じように手動クラッチ操作が行えるようになっており、一定時間の経過で自動操作に復帰する。極低速ターンなど、ライダーが意図通りに操作したいときなどはいつでもシームレスに手動操作に切り替わるのが特徴だ。システムをON/OFF切り替えも可能だ。
ちなみに、日本のルールでは「クラッチレバーを装備している」ことからオートマ限定免許で運転することはできない。
HONDA CBR650R / E-Clutch[2026 EU model]
HONDA CBR650R E-Clutch[2026 EU model]Mat Gunpowder Black Metallic with yellow accent
HONDA CBR650R E-Clutch[2026 EU model]Mat Gunpowder Black Metallic with yellow accent
HONDA CBR650R E-Clutch[2026 EU model]Grand Prix Red Tricolor
HONDA CBR650R[2026 EU model]
HONDA CB650R E-Clutch[2026 EU model]
HONDA CB650R E-Clutch[2026 EU model]Mat Gunpowder Black Metallic with Graphite Black Metallic details
HONDA CB650R E-Clutch[2026 EU model]Mat Gunpowder Black Metallic with Graphite Black Metallic details
HONDA CB650R E-Clutch[2026 EU model]Mat Jeans Blue Metallic with Graphite Black Metallic details
HONDA CB650R E-Clutch[2026 EU model]Mat Jeans Blue Metallic with Graphite Black Metallic details
HONDA CB650R E-Clutch[2026 EU model]Candy Energy Orange with Graphite Black Metallic details
HONDA CB650R E-Clutch[2026 EU model]Candy Energy Orange with Graphite Black Metallic details
HONDA CB650R E-Clutch[2026 EU model]Grand Prix Red with Graphite Black Metallic details
HONDA CB650R E-Clutch[2026 EU model]Grand Prix Red with Graphite Black Metallic details
HONDA CB650R[2026 EU model]
| 通称名 | CBR650R / E-Clutch | CB650R / E-Clutch |
| 全長×全幅×全高 | 2120×750×1145mm | 2120×780×1075mm |
| 軸距 | 1450mm | ← |
| 最低地上高 | 130mm | 150mm |
| シート高 | 810mm | ← |
| 装備重量 | 209kg[211kg] | 205kg[207kg] |
| エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ← |
| 総排気量 | 649cc | ← |
| 内径×行程 | 67.0×46.0mm | ← |
| 圧縮比 | 11.6:1 | ← |
| 最高出力 | 95ps/12000rpm | ← |
| 最大トルク | 6.4kg-m/9500rpm | ← |
| 変速機 | 6段リターン | ← |
| 燃料タンク容量 | 15.4L | ← |
| WMTCモード燃費 | 20.4km/L | ← |
| タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 | ← |
| タイヤサイズ後 | 180/55ZR17 | ← |
| ブレーキ前 | φ310mmダブルディスク +4ポットキャリパー | ← |
| ブレーキ後 | φ240mmディスク +1ポットキャリパー | ← |
| 参考価格(英国) | 7999ポンド(英国ではEクラッチのみラインナップ) | 8799ポンド(英国ではEクラッチのみラインナップ) |
| 車体色 | 艶消し黒、赤 | 艶消し黒、青、橙、赤 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型大型二輪 [401〜750cc])
フロントまわりの軽さも操縦しやすさに大きく貢献 猛暑が続いていても、やっぱりバイクに乗りたい…というわけで、今月はCB750 HORNETでプチツーリングしてきました! このバイクは、アドベンチャー系[…]
X-ADVの兄弟車として欧州で販売される「フォルツァ750」 ホンダは欧州でフォルツァ750(FORZA 750)の2026年モデルを発表した。主要諸元に変更はなくカラーバリエーションの一部変更でイリ[…]
北米レブル300にEクラッチ仕様が登場 ホンダEクラッチが世界戦略進行中だ。欧州で人気のグローバル車・CBR650R/CB650Rを皮切りに、日本では軽二輪クラスのベストセラーであるレブル250に搭載[…]
スクランブラースタイルのCL500はカスタマイズも楽しい トラディショナルなスクランブラースタイルの大型バイクとして、2023年に登場したHonda「CL500」とはどんなバイクなのでしょうか? 筆者[…]
10/1発売:カワサキ「Ninja ZX-25R SE/RR」 250ccクラスで孤高の存在感を放つ4気筒モデル、「Ninja ZX-25R」の2026年モデルが早くも登場する。今回のモデルチェンジで[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
原付免許で乗れる『新しい区分の原付バイク』にHondaが4モデルを投入! 新たな排ガス規制の適用に伴い2025年10月末をもってHondaの50cc車両は生産を終了しますが、2025年4月1日に行われ[…]
マニア好みのボルドールカラーが映える! アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムだが、まずはカラーリングがインパクト大! CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、[…]
フロントまわりの軽さも操縦しやすさに大きく貢献 猛暑が続いていても、やっぱりバイクに乗りたい…というわけで、今月はCB750 HORNETでプチツーリングしてきました! このバイクは、アドベンチャー系[…]
電動車ならではのレイアウトの自由度の高さを活かした新設計の二輪駆動EVバイク「EV OUTLIER Concept」世界初公開 10月30日(木)から11月9日(金)まで東京ビッグサイトにて開催されて[…]
これぞCBだ! そう直感的に思えるライダーの視界 跨った瞬間に「CBだ!」と思えた。視界に入る燃料タンクの大きな面積や両腿の内側に感じる存在感、そして昔で言う“殿様乗り”が似合う大きくアップライトなラ[…]
人気記事ランキング(全体)
マニア好みのボルドールカラーが映える! アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムだが、まずはカラーリングがインパクト大! CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、[…]
シグナスシリーズ、20年の歴史を背負うニューフェイス 以前は空冷エンジン搭載のコンパクトな原付二種スポーツスクーターとして人気を博した「シグナスX」だが、水冷の新世代「シグナス グリファス」に交代した[…]
気鋭のクルーザー専業ブランドによるカスタムクルーザー 以前に試乗記事などをお届けしたBENDA(ベンダ)がいよいよ本格上陸する。日本での輸入販売を手掛けるウイングフットより取り扱い開始が発表されたのだ[…]
軽量で扱いやすい定番ジェット TE-1はスポーティな印象を残しつつ、重量は抑えめで日常使いに適したジェット型ヘルメットです。対応は全排気量対応で、あごひもは操作しやすいラチェット式バックルを採用。Am[…]
原付免許で乗れる『新しい区分の原付バイク』にHondaが4モデルを投入! 新たな排ガス規制の適用に伴い2025年10月末をもってHondaの50cc車両は生産を終了しますが、2025年4月1日に行われ[…]
最新の投稿記事(全体)
YZF-R9、ついに国内正式発表! ヤマハは、クロスプレーン3気筒(CP3)エンジンを搭載した新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内正式導入を発表し、2025年10月30日に発売。ファンが待ち望ん[…]
レザーを強みとする2つのブランドが生み出したブーツ レザースニーカーを得意とする「SPINGLE」と、ニューヨーク生まれのアパレルブランド「Schott」。両ブランドはともにレザーアイテムをアイコンと[…]
CB1000Fをレジェンド、フレディ・スペンサーが試乗 Hondaホームカミング熊本にて、レジェンドライダーのフレディ・スペンサーがCB1000Fをサーキットでガチ走行。彼は「ビッグバイクでありながら[…]
憧れはあるけれど… 先日、周りのバイク好きの仲間から「旧車って今凄い高くなってるよね~」という話を聞きました。少し調べてみると、絶版車が増えてきている流れで、旧車の需要が高まっている様子。 …と偉そう[…]
1.生徒にアンケート調査!<免許取得と車両の購入> 坂本先生は、本年7月に北杜高校の生徒を対象に安全意識に関するアンケート調査を行った。対象は原付免許を持つ2.3年生の生徒100名と、小学校時に自転車[…]
- 1
- 2
























































