
ペルチェ素子やファンを装備した電動冷却ウェアの登場により、ライディング中の快適性は大きく向上した。それに加えて知っておきたいのが、水と風という自然の力を利用する気化熱アイテムだ。デイトナの「DI-015 ウェットクールベスト」は電源不要で体を冷却。バッテリー残量を気にすることなく、手軽に涼を得られる選択肢だ。
●文:ヤングマシン編集部(リカ) ●写真:デイトナ ●外部リンク:デイトナ
使い方は「水を含ませる」だけ。走行風を味方につける冷却アイテム
今回紹介するデイトナの「DI-015 ウェットクールベスト」は、水と走行風を利用した気化熱式のクールベストだ。使い方はシンプルで、ただベスト本体に水を含ませるだけ。バッテリーも充電も一切不要で、走るたびにほどよい涼しさを感じられる。ツーリング先の水道やペットボトルの水さえあれば、いつでもどこでも冷却機能を復活させられるこの手軽さは、大きな魅力と言えるだろう。
冷却の秘密は、液体が気体になる際に周囲の熱を奪う「気化熱」の原理にある。ベストに染み込んだ水分が走行風を受けて蒸発することで、体から熱を奪い、心地よい冷感が体を包み込むのだ。その冷たさは、デイトナが「高原を抜ける涼風のよう」と表現する、自然で優しい心地よさだ。
「ウェアの濡れ」や「べたつき」にも対応
気になるのが「ウェアの濡れ」や「べたつき」ではないだろうか。その点も、このベストは抜かりない。内側には高い保水力をもつ特殊吸水繊維を採用し、たっぷりと水を保持しながら外側への染み出しを抑制。さらに肌に触れる裏地をポリエステルとすることで、不快な濡れ感を大幅に軽減している。
もちろん、ライダーのための専用設計も光る。最大の特長は、ジャケットを着たまま水分補給ができる点だ。胸と背中に設けられた吸水口から、休憩中にサッと水を足せるため、冷却効果を手軽に持続させられる。加えて、ライディングを妨げない軽量かつ動きやすい設計も、ライダーにとっては見逃せないポイントだ。
さらに、より高い冷却効果を求めるなら、速乾性の高い冷感インナーとの併用がおすすめだ。ベストから伝わる水分をインナーが効率よく拡散し、気化熱効果をさらに高めてくれる。ぜひ試してほしい組み合わせだ。
本体に水を含ませるだけで準備OK。事前にバッテリーなどの準備は不要なので気軽に使える。
内側の素材には吸水繊維「SAF™」を採用。高い保水力で外側に水分が漏れにくく、不快な濡れ感を抑える。
製品概要
- 製品名:DI-015 ウェットクールベスト
- 価格:5280円
- サイズ:タイト、ワイド、フリー
- 色:ブラック
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