
夏のライディングは、エンジンからの排熱や路面からの照り返し、そして下半身にこもる熱気との戦いだ。そんなライダーの悩みに真正面から向き合い、走行風を取り込んで下半身を冷却するという革新的なコンセプトで誕生したのが、BMCが手がける空冷式ジーンズだ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:BLUE MONSTER CLOTHING(BMC)
2025年モデルではさらなる排熱&快適性を徹底追求!
空冷式ジーンズは2022年の登場以来、完成度を高め続けてきた。2024年には走行風取り込み効率を150%にまで高めたフィン付き空冷式ジーンズを投入。累計販売本数4000本を突破する夏の大ヒット商品となった。2025年モデルでは、さらなる進化を遂げる。そのキーワードは「排熱対策」「穿きやすいシルエット」「長めの股下」だ。
大型モデルチェンジの目玉は「排熱対策ヒートガード」!
これまで「乗っているバイクの排熱が厳しくて、空冷式ジーンズを穿きたいけど穿けない」というユーザーの声は少なくなかったという。2025年モデルは、この切実な悩みに応えるべく「排熱対応パネル」を装備。
これは、よくある本革製ヒートガードではなく、独自の空冷式デニム生地を二重使いすることで排熱の取り込みを軽減させている。これにより、真夏日に大型SSやネイキッドで走行試験を繰り返しても、脚に伝わる熱さが軽減されることが確認されたというから、その効果は伊達じゃない。
より多くのライダーにフィットする「シルエット」と「股下」変更!
従来の空冷式ジーンズは「膝から裾までがタイトで窮屈だ」「股下がもう少し長かったら丁度良いのに」といった意見も多かったという。これに対し、2025年モデルではシルエットをサクッと変更し、膝から裾にゆとりを持たせた。従来モデルで走行風が効率的に抜けなかった脹脛部分にもゆとりが生まれたことで、取り込んだ走行風がより効率的に排出されるようになったという、うれしい効果も。
さらに、股下が82cmに延長された。これは、ライディング時の見た目の安心感だけでなく、停車発進時の脚の上げ下げで裾が上がってくる現象を緩和するという、地味ながらもとてもうれしい改善点だ。
空冷の要「フィン付き空冷式デニム」は健在!
2025年モデルでも、核となる素材は2024年モデルでその実力を証明済みの「フィン付き空冷式デニム」を継続採用している。その名の通り、生地自体がメッシュ構造になっており、走行風をジーンズ内に取り込み、内部の熱を外に排出する吸排気構造を持っている。
さらに、2024年モデルから採用された「フィン形状」の特殊糸(ポリエステル)が、メッシュの開きを大きくし、走行風の取り込みと熱排出の効率をさらに高めている。肌に触れる糸面積も小さいため、肌離れが良く、接触冷感機能で冷んやり感も期待できる。
「メッシュだと透けそう…」といった心配は無用だ。一般的なメッシュ生地とは違い、足を通しても穴が開いているように見えたりしないし、生地の強度はもちろんの事、軽量性もしっかり確保。そして何より、このフィン付き空冷式デニムはストレッチ性も持ち合わせているうえに、安全の要であるプロテクター収納袋も確保されているといいことづくめなのだ。
サイズ展開も豊富で1万7000円弱
そんな空冷式ジーンズ2025年モデルのカラーリングは「ブルーリンス」と「淡色USED」の2種類。サイズはS~4Lと幅広い展開で、税込1万6980円で販売中だ。取り扱いはBMCの公式通販サイトや2りんかん。一部ではすでに完売しているので、気になる方ははやめにチェックしよう。
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