![[自分だけのバイク選び&最新相場情報]ホンダ「モンキー125」(2024) 試乗レビュー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/06/wym2505-16-02-honda-monkey125-2024.jpg?v=1749191856)
中古車を選ぶ際、なかなか悩ましいのが何を持って完調の状態といえるかわからないこと。そこで役に立つのが、劣化や不具合のない新車当時の試乗レビューだ。自分が中古車を試乗して、それぞれの個体の状態を確かめる際の参考にしてみて。
●文:ヤングマシン編集部(谷田貝洋暁) ●写真:富樫秀明 ●外部リンク:ホンダ
ホンダ「モンキー125」(2024)試乗レビュー
この記事ではかわいらしいフォルムと実用性が同居したファンバイク、モンキー125の2024年モデルについて紹介するぞ。初期のモンキー125に近い、シンプルなカラーリングや装飾となった年式だ。 ※以下、2024年12月公開時の内容に基づく
グロムとは違うのだよ、このモンキー125は!
2018年7月、オールドウイングシリーズ第1弾として、スーパーカブC125よりも2か月だけ早く発表&発売されたモンキー125。思えばこのモンキー125とスーパーカブC125の成功が、のちのCT125ハンターカブやダックス125といったオールドウイングシリーズの続編を生み出す礎となったわけだ。
これらオールドウイングシリーズの面白いところは、日本国内主導の企画発案でないところ。…と言うのもタイをはじめとする東南アジア地域では、趣味性の高い乗り物としてモンキーやスーパーカブがカスタムベースとして持て囃されており、そんな需要を見込んで生まれたのがモンキー125やスーパーカブC125であり、現在のオールドウイングシリーズというわけだ。
【HONDA GROM】MT仕様のエンジン、車体の一部はモンキー125と共用するも、牧歌的なモンキーのキャラに対し、スポーツバイクとして作り込まれているのがグロムだ。スポーティーなポジション&モノショックに加え、最高出力で0.6psほどパワフルなエンジン特性が与えられている。またモンキーにはできない2人乗りも可能だ。
そんな出自もあり、所有欲を満たす贅を尽くした細部への作り込みもオールドウイングシリーズの特徴。モンキー125は、小ぶりのヘッドライトにクロームメッキが施された前後スチールフェンダーといった部分に格別のこだわりを感じられる。
車体に関しても、ベースであるグロムからかなり手が入れられている。ツインショック化とともに軸間距離を55mm(2018年の登場時は45mm)も短縮。ひとり乗り専用シートに割り切ることで、モンキーらしい台形のシルエットを作り出した。
エンジンに関しても、グロムはあくまでスポーツバイクとして作り込まれているのに対し、モンキー125は吸排気系やエンジンのFIセッティングが異なる。最高出力&最大トルクの発生回転域は500rpmほど引き下げて中低速域のトルクを増強。アップライトで牧歌的なライディングポジションとこの中低速重視のエンジンキャラクターのおかげで、トコトコと気楽にお散歩するぐらいのペースで走ると一番モンキーらしさが味わえる。
筆者は身長:172cm/体重75kg。776mmの低シート高&コンパクトな車体で膝をかなり余らせた状態で踵までべったり。ポジションはコンパクトだが意外に窮屈感はない。分厚いシートがフカフカで座り心地Good!!
またモンキー125で面白いのは、乗ると“ついつい余計なことをしたくなる”ところ。おそらくモンキー125の軽量コンパクトさがそうさせるのだろうが、走っているうちに、リヤをブレーキロックしたらうまくブレーキターンできるんじゃないの? とか、コイツとならもしかしてフロントアップできるんじゃないの? なんて気分になってくる。
遊び心がくすぐられるというかなんというか…、ついつい余計なことをしたくなる(笑)。でも、これこそがモンキーというバイクのキャラクターの核心だ。
ホンダ「モンキー125」(2024)のディテール
【とにかく小さくコンパクト!】ひとり乗りに割り切った車体はとにかく軽い104kg! 全長も1710mmとコンパクトで置き場所にも困らない。
ホンダ「モンキー125」 の最新相場情報
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