
ヨシムラジャパンが各地で開催しているイベント『ツーリングブレイクタイム』。その中でも8耐直前の壮行会と言える「鈴鹿8耐直前スペシャル」が今年も恒例のネオパーサ清水にて開催された。当日は8耐本番のような好天に恵まれ、大勢のヨシムラファンが詰めかけた。
●文と写真:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ヨシムラジャパン
真夏の激闘を前に意気込みを聞く!
ヨシムラの『ツーリングブレイクタイム』はその名のとおり、ツーリング中の立ち寄りスポットとしてヨシムラジャパンが主催しているイベント。2009年の初開催以来、すでに60回以上を数えている。
その中でも毎年6〜7月に開催されている「鈴鹿8耐直前スペシャル」は、ヨシムラの8耐ライダーも登場する注目のイベント。今年も6月21日(土)、8耐本番を思わせる真夏日の下で開催され、会場のぷらっとパーク(新東名のパーキングエリア・ネオパーサ清水の併設施設)には9時の開場前から多くのヨシムラファンが集結した。
あいにくの天気も多くのファンが来場 ヨシムラジャパン本社で開催された'09年の第1回から、既に59回を数えるヨシムラツーリングブレイクタイム。その名の通り、ツーリング中に立ち寄ってひと息入れて欲しいと[…]
ヨシムラはライダー2名体制で行く 6月22日土曜日、前日に梅雨入りしたとは思えない快晴の空の下、新東名高速道路NEOPASA清水PAで61回目のヨシムラ・ツーリングブレイクタイムが開催された。 今回は[…]
おもなコンテンツは、ヨシムラSERT MOTULのGSX-Rレーサーを筆頭とするヨシムラ車両の展示や、縁の深いメーカーのブース出展、8耐に参戦するライダーやチームのトークショー/サイン会など。中でもファンのお目当ては8月1日に迫った鈴鹿8耐の応援グッズのようで、イベント開始直後には販売ブースに長蛇の列ができていた。
会場のぷらっとパークは一般道からもアクセス可能で、面積的にも1時間もあれば展示車やブースをひと通りチェックできるぐらいのほどよいスペース感。ゆえにイベントの雰囲気はアットホームで、ヨシムラのスタッフと意見交換したり、各出展ブースの説明員と話し込む姿が数多く見られた。
直後に8耐が控えるヨシムラとしては、毎回超多忙を押しての開催となっているようだが、日本でもっとも有名なレースの前に、日本最強コンストラクターの監督やライダーから直接意気込みを聞ける場なんてなかなかないハズ。ファンとしては今までよりもヨシムラが好きになるイベントだろう。
会場はまさに”ヨシムラ漬け”
午前9時に会場がオープンすると、まずはヨシムラジャパンの代表取締役にしてヨシムラSERT MOTULのチームディレクターも務める加藤陽平氏が挨拶。2日前まで8耐の事前テストが行われていた鈴鹿からの直行!
会場内に展示された最新ヨシムラ車は、車両によってはまたがりや音出しもOK。まもなくオークション販売がスタート予定の油冷GSX-R750コンプリート・604号車や、5月に発売されたばかりのKLX230系用の新作マフラーも。
ヨシムラSERT MOTULチームのトークショーでは、加藤チームディレクターに加え、(左から)グレッグ・ブラック選手/ダン・リンフット選手/渥美心選手が登場。「前戦のスパから新コンセプトを投入した(加藤TD)」というマシンは、鈴鹿の事前テストで総合3番手タイムをマークするなど好調。「ヨシムラの歴史に残るレースをする(G.ブラック)/100%の力で望む。勝ちに行く(D.リンフット)/自信を持って戦える。優勝したい(渥美)」と、ライダーのコメントもとてもポジティブ!
2024年に続き、8耐の実験的クラス・EXPクラスに参戦するチームスズキCNチャレンジも登壇。ヨシムラ同様、同チームも事前テストで好タイムが出ており、佐原伸一プロジェクトリーダー(左端)は「使用するバイオ由来燃料が昨年の40%混合から100%になるなどの変化はあるが、あらゆる面でマシンは前年より進化しており、表彰台を狙う」と仕上がりの良さを強調。(左から)ライダーである津田拓也選手とエティエンヌ・マッソン選手に加え、今野岳クルーチームや田村耕二テクニカルマネージャーも今年のマシンの好調さを強くアピールしていた。
ヨシムラSERT MOTULをサポートするデンソーからはレースクイーンの遠藤さやさんが来場。当日は撮影会の時間も設けられ、スタートと同時にスマホと長玉レンズの砲列がッ!!
会場にはもちろん、ヨシムラSERT MOTULとチームスズキCNチャレンジのGSX-R1000Rレーサーも展示。ヨシムラ車は8耐に向けてエンジンセッティングの方向性を変え、さらにサスペンションメーカーの変更も検討中。CN車もEXPクラスゆえに追加装備できるウイングレットが2025仕様へ進化するなど、ともに戦力増強に向けて抜かりなし!
会場には国内発売が待ち望まれる新型DR-Z4SMも展示され、またがりもOK! 関係者によると「従来型より最高出力の数値こそ下がっているが、 実際には遜色なく(従来型はややサバを読んでいた?!)、FI化や新作された車体の効果で走りはとてもいい。国内発売は…もう少しお待ち下さい」 展示車には国内仕様らしき痕跡も見られ、日本導入も時間の問題か?!
4輪ホイールメーカーのウェッズもブース出展し、ヨシムラとのコラボホイールを装着したハイエース/キャリィを展示。さらに新たなコラボ製品として両車用のシートカバーも発表された。
ヨシムラSERT MOTUL/チームスズキCNチャレンジのライダーによるサイン会も開催された。彼らはイベント終盤のプレゼント大会にも登壇。ジャンケンのルールを理解していないG.ブラック選手をあえて投入し、会場を盛り上げたのは加藤TDの作戦?
第62回 ヨシムラ・ツーリングブレイクタイム〈イベント概要〉
- 開催日時:2025年6月21日(土) 9:00〜14:00
- 開催場所:新東名高速道路 ネオパーサ清水「ぷらっとパーク」(静岡県静岡市)
- 参加費:無料
- 主催:ヨシムラジャパン
- 出展社:スズキ/MOTUL Japan/デンソー/ブリヂストンモーターサイクルタイヤ/アールケー・ジャパン/JHI/ウェッズ/エリーパワー/スズキ二輪
- 特別協力:クシタニ/中日本エクシス
2025 第62回ヨシムラ・ツーリングブレイクタイム「鈴鹿8耐直前スペシャル」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ヨシムラ)
18時間耐久の優勝で「ヨシムラ」は全国区に 加えて、ホンダから市販車ベースのレース車両の開発依頼もあったものですから、ヨシムラは1965年に東京の福生に移転しました。私は高校1年生でしたので、卒業まで[…]
懐かしのスタイルに最新技術をフル投入! 2025年3月の東京モーターサイクルショーで詳細が発表されたヨシムラヘリテージパーツプロジェクト。対象機種は油冷GSX-R750とカワサキZ1となっており、GS[…]
現代によみがえった”604号車”コンプリートマシン 出展社は180社、車両は584台が展示されるなど、大盛り上がりだった第52回東京モーターサイクルショー。ここで紹介するのは、ヨシムラブースについてで[…]
幻のVTターボを発見! 4輪でターボチャージャーがブームになる中、ホンダは’81年に輸出専用のCX500ターボを発売したが、国内向けにVT250Fにターボを装着したのがこれだ。YMでもその存在をスクー[…]
さすがはヨシムラ、参列者が超豪華! 1954年に創業し、今年で70周年という節目を迎えたヨシムラ。その歴史は常に“挑戦”とともにあった。巨大メーカーや乗っ取り、工場火災といった、目の前に立ちはだかる強[…]
最新の関連記事(イベント)
「いくっしょ、モビショー! 」を合言葉に、未来へのワクワクを体験 ジャパンモビリティショー2025で掲げられているのは、「ワクワクする未来を、探しに行こう! 」というコンセプト。「みんなが[…]
バイクを愛するすべての人へ 去る6月7日(土)、東京のお台場に位置するBMW GROUP Tokyo Bayにて、BMWモトラッドが主催する『NIGHT RIDER MEETING TOKYO 202[…]
ジェントルマンズライド(Distinguished Gentleman’s Ride)とは? 「ジェントルマンズライド(Distinguished Gentleman’s Ride、以下DGR)」は、[…]
コラボイベントの事前告知はSNS 「ウィズハーレー誌とのコラボ企画! イベントの模様は誌面にて掲載されます!!」 イベント開催が決定後、すぐにハーレーダビッドソン川口、そして関連店舗のSNSやホームペ[…]
走行&レクチャーを1日繰り返す 上のメインカットは、イタリア人講師のリビオ・ベローナさんを追いかける筆者と、その走りを後ろから観察する元世界GP250ccクラスチャンピオン・原田哲也さん。コースはMo[…]
人気記事ランキング(全体)
最新モデルはペルチェデバイスが3個から5個へ 電極の入れ替えによって冷却と温熱の両機能を有するペルチェ素子。これを利用した冷暖房アイテムが人気を博している。ワークマンは2023年に初代となる「ウィンド[…]
アウトローなムードが人気を呼んだフルフェイスがついに復活! 6月3日付けでお伝えしたSHOEIの新製品『WYVERN(ワイバーン)』の詳細と発売日が正式に発表された。 1997年に登場したワイバーンは[…]
バイクツーリングにおすすめの都道府県ティア表 バイクツーリングの魅力は、ただ目的地に行くだけでなく、そこへ至る道中のすべてを楽しめる点にある。雄大な自然が織りなす絶景、心地よいカーブが続くワインディン[…]
水冷Vツイン・ベルトドライブの385ccクルーザー! 自社製エンジンを製造し、ベネリなどのブランドを傘下に収める中国のバイクメーカー・QJMOTOR。その輸入元であるQJMOTORジャパンが、新種のオ[…]
東洋の文化を西洋風にアレンジした“オリガミ”のグラフィック第2弾登場 このたびZ-8に加わるグラフィックモデル『ORIGAMI 2』は、2023年1月に発売された『ORIGAMI』の第2世代だ。前作同[…]
最新の投稿記事(全体)
STIチームのウェアを身にまとった、かわいいぬいぐるみ ご存知とは思いますが、STIはモータースポーツへの参戦や技術支援、車両開発などを行っているスバルのグループ企業です。 その技術を活かし、市販車用[…]
N360の輸出用モデルが「N600」 そもそも、ホンダN600は国内で大ヒットとなったN360の輸出用モデル。当時、安価なわりに痛快なパフォーマンスでエヌッコロ、Nコロなどとニックネームを付けられ、若[…]
真夏の激闘を前に意気込みを聞く! ヨシムラの『ツーリングブレイクタイム』はその名のとおり、ツーリング中の立ち寄りスポットとしてヨシムラジャパンが主催しているイベント。2009年の初開催以来、すでに60[…]
「サスペンション」と聞くと、レースシーンで活躍する”走りに特化したパーツ”というイメージを持たれるかもしれません。 確かに、レースの世界においてはサスペンションのセッティングがタイムに大きく影響するた[…]
「いくっしょ、モビショー! 」を合言葉に、未来へのワクワクを体験 ジャパンモビリティショー2025で掲げられているのは、「ワクワクする未来を、探しに行こう! 」というコンセプト。「みんなが[…]
- 1
- 2