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【26/31】【マン島TT 出張便り】世界に先駆けてバイクを進化させてきたイギリスの歴史がずらりと並ぶ博物館を見よ!

ノートンといえばロータリーエンジンを搭載したレーサーも忘れてはならない存在だろう。そもそもは1960年代にトライアンフが開発に着手したのだが、その後プロジェクトはノートンが引き継ぎ、1987年に開発されたロータリーエンジンは空冷だった。しかし翌年には水冷式を開発。JPSカラーのブラック、グレー、ゴールドで彩られた水冷式ツインローター・ロータリーエンジンを搭載したRCW588は、イギリスのTT-F1選手権に出場してイギリスのレースファンを熱狂させ、観客動員数を増やした。1988年にノートンデビューを果たしたスティーブ・スプレイ選手は翌年のTT-F1選手権で優勝。1990年にはロバート・ダンロップ選手(2024年のマン島TTで最多勝利数記録を29として新記録を樹立したマイケル・ダンロップ選手の父)がノースウェスト200やTT-F1選手権やマン島TTで活躍した。