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“二輪車のロールスロイス”と呼ばれたブラフシューペリア(Brough Superior)は、1919年から1940年までの21年間でおよそ3000台を生産したが、その優れた価値ゆえにおよそ三分の一が今なお現存しているともいわれる。SS100は1924年から1940年までに約380台が生産されたモデルで、前期はJAP製、後期はマチレス製エンジンを搭載する。この車両は1925年製のレーサーで(もちろん公道仕様車も製造販売していた)、エンジンはJAP製980ccV型2気筒を積む。最高出力は45.6psで、最高速度は112mph(約180.2km/h)。ブラフシューペリアはすべてのモデルで100mph(約161km/h)以上で走行できることを保証していたという。1920年代というバイク黎明期であることを考えれば、これは他の追随を許さない驚異的なスペックで、スーパーバイクの先駆けであることはまちがいない。