ヴィンセント(Vincent)は、H.R.D.モーターズを買収した1928年に『ヴィンセントH.R.D.』として誕生し、1955年までバイクを製造した。ハーレーダビッドソン(HD)との混同を避けるため、1950年から社名をヴィンセントに変更している。そのため前期と後期ではタンクのロゴが異なる。そして、1948年に発売したブラックシャドウは、998cc空冷50度V型2気筒エンジンを搭載。最高出力は55.8ps、乾燥重量は208kgと軽く、最高速度は125mph(約201.2km/h)を誇る、当時の世界最速バイクだった。今もエンスージアストに人気があり、高額で取引されている貴重な車両だ。