TV番組『アメトーーク』の「バイク芸人」として一躍ブレイクし、愛車ハーレーダビッドソン“SLP号”にまたがり縦横無尽の活躍を続ける、“ハンバーグ師匠”こと井戸田潤さん(スピードワゴン)。自身初の書籍『ハンバーグ師匠のモトライフ』発売にあたり、WEBヤングマシンでは直撃インタビューを敢行。その溢れるバイク愛について、またハンバーグ師匠というキャラクターについてもたっぷり語ってもらった。
●文:ヤングマシン編集部 ●取材協力:ワニブックス
【井戸田潤 aka “ハンバーグ師匠”】1972年、愛知県小牧市生まれ。名古屋NSC(吉本総合芸能学院名古屋校)を経て、1998年に相方・小沢一敬氏とコンビ「スピードワゴン」を結成。2002年と2003年の『M-1グランプリ』にて決勝進出を果たした。その後、カウボーイ風のキャラクター“ハンバーグ師匠”としても活動。YouTube『ハンバーグ師匠チャンネル』は2019年にスタートし、現在のチャンネル登録者数は約44万人。趣味のバイクを軸として、多方面での活躍を続けている。
自身初の撮り下ろしエッセイ『ハンバーグ師匠のモトライフ』刊行!
「俺だよ俺、ハンバーグだよ。ジュ〜〜!!」と、今やYouTube界隈を縦横無尽に走り続ける、“ハンバーグ師匠”こと井戸田潤さん(スピードワゴン)。バラエティ番組『アメトーーク』出演をきっかけに、愛車ハーレーダビッドソン「SLP号」とともに“バイク芸人”として大ブレイクしたことは、バイク好きの諸氏ならすでによくご存知のことだろう。
そのハンバーグ師匠が、このたび自身初の著書『ハンバーグ師匠のモトライフ』を刊行した(ワニブックス)。現在所有する3台の愛車(ハーレーダビッドソンFXDLローライダー aka “SLP号”/ホンダCB1100EX Wedge Motorcycleカスタム/ホンダCT125ハンターカブ)を完全撮り下ろしで美しく詳しく紹介するとともに、愛車たちと付き合ってきたがゆえに生まれた“バイク愛”溢れるエピソードを詰め込んだ1冊。もちろん師匠ファンならニヤリとなること間違いなしだろうし、なんとなくこれからバイクに乗ろうかなと考えている若い世代や、もう一度バイクに乗れないかなと思うオジサマリターン世代にとっても、背中をやさしく押してもらえる内容に仕上がっている。
【ハンバーグ師匠のモトライフ】仕様:B5判/並製 72ページ ●定価:1760 円 ●発行:ワニブックス
この新著発売を機に、WEBヤングマシンではハンバーグ師匠ご本人と直接面会してインタビューするという機会に恵まれた。師匠とバイクとの馴れ初めに始まり、そもそもハンバーグ師匠誕生のいきさつなど、本著には記されていないことも語ってもらったので、ここに紹介しよう。
バイクとの出会いは16歳。当たり前のように原付免許。その後もずっと“アシ”代わりだった
――師匠とバイクとの馴れ初めと、その後のバイク遍歴について教えてください。
俺とバイクの“初めて”は、高校の時だね。我々の世代は、16歳で原付免許を取るのが当たり前だったから。工業高校に通ってたしね。で、免許取って、たまたま先輩からガンマ50(スズキRG50Γ)を譲ってもらって乗ったのが一番最初。当時はガンマかNS(ホンダNS50F)かどっちかって感じだったんだけど、NS乗ってる友達がいたから、俺はガンマの方がいいかなと。
高校生の時はガンマ乗ってて、その後はゴールドモンキー乗ったり…。それからはスクーターだったね。ディオとかフリーウェイとか。ずっと“アシ”として乗ってたっていうか…。そしてその後は、もういきなりコイツ(=SLP号)だね。
運命的なハーレーとの出会い。そして『アメトーーク』出演で一躍“時の人”へ
――では、ご自身の代名詞ともなっているハーレーとの出会いについて。
(愛知県内の大手企業就職を経て)20代前半の頃、名古屋NSCにいたのよね。で、その当時の所長がハーレー乗りで、いつもバイクで行動してるんだけど、たまたま会食かなんかで酒飲んじゃって。「井戸田、ちょっとバイク動かしに来てよ」って連絡があって、取りに行ったのよ。
当時の俺、中型免許しか持ってなくて。所長のハーレー、パパサンだったんだけど、見た目で中型のバイクかなと思ってて。またがってエンジンかけたら、なんかちょっと様子違うなと。「コレ何ccですか?」「883だ」「俺コレ乗れませんよ」ってことで。その時に「ダセぇなオマエ」って言われたのがずっと引っかかっててね。で、いつか大型取りたいなぁとずっと思ってたんだけど、たまたま40歳でタイミングが合って。だから遅いのよ、大型取ったの。
そんなわけで、コイツに乗り始めたのが10年ぐらい前かな。ずっと乗り継いできてコレにたどり着いたってことになってるんだけど、実は大型はコイツが初めて。
このハーレー、『アメトーーク』でイジられて、ホントに知名度がぐっと上がったんだよね。だから、『アメトーーク』とともに乗ってきたバイクみたいな感覚があるよね。
あとそういえば、俺って、ずっとバイクに乗り続けてる超詳しい人みたいな感じに見られがちなんだけど、全然そんなことない。詳しくもないし、好きっていうだけで。バイクが趣味の人達の中に入ったら、知識的には若手中の若手だね。
ハンバーグ師匠としての主な活動の場はYouTubeチャンネルへ
――その後、YouTube『ハンバーグ師匠チャンネル』を開設。新たなステージでの活動が始まりました。
YouTubeを始めたのは2019年。だからもう4年目だね。今はバイクメインのチャンネルになってるけど、最初はそうじゃなくて。
ある番組で川谷絵音さん(ゲスの極み乙女)と収録が一緒になって。占いの特集で、絵音さんと俺が誕生日が近いのもあって、占い的におんなじグループで。で、その年に一番運気がいい人ランキングの1位だったの、俺と絵音さん。「これも何かの縁ですね」とか言って、そこから何回か飲みに行ったりして。で、その時に「俺、ハンバーグ師匠ってキャラやってるんですけど、曲書いてくれませんか?」ってノリで頼んだら、絵音さん快諾してくれて。それで本当に作ってくれたのよ、『TOKYOハンバーグ』って曲。で、その曲を広めたくて、YouTubeを始めた。それが最初。そこから音楽フェスやろうって話もあったりして、始めた1年目はずーっとそっちのことやってたのよ、YouTubeでは。
なので、最初は全然バイクじゃなかった。バイクに乗るのはただの趣味だったからね。で、ある時、バイク乗りのスタッフさんが「俺、バイク好きなんですけど、ハンバーグ師匠のバイクネタ、面白いし楽しいから、YouTubeでもひとまず走りだけも企画やってみませんか?」って。でもさ、『アメトーーク』から結構年数経ってるから、どうかなぁと…。とりあえず1回、一人でツーリングする動画を上げてみたの。するとコレが200万回再生ぐらい行っちゃって。「コレいいねぇ」ってことで、バイクのこともやり出して。で、音楽フェスも無事に実現して、その後に残ったコンテンツがバイクだった、というのが経緯だね。
『ハンバーグ師匠チャンネル』最新動画はこちら↓
最新の関連記事(タレント)
富山県で靴を磨いていたときのこと。「君、面白いことしてるねー」と声をかけてくれたのはロードバイクに乗ったとあるおじいさんでした。 「こんにちは! 今このバイクで日本一周しながら靴磨きしているんです。良[…]
故郷・北海道から1週間をかける“大人の同窓会” テレビ/映画/舞台への出演のほか、音楽シーンなどマルチに活躍する俳優/ミュージシャン・武田真治さん。芸能界きってのバイク好きとして知られ、これまで『ウィ[…]
大ブームだった50ccスクーターのCMを振り返る 今から30〜40年も昔、1980年代中盤から1990年代前半のいわゆるバブル経済期には、バイクの売り上げも絶好調でした。 中でも50ccスクーターは、[…]
バイクブームを彩ったCMとアイドルたち 昭和から平成にかけて巻き起こった一大バイクブーム。ブームには1970年代の第一次、1980年代から1990年代前半の第二次ブームがありますが、これらの時期に顕著[…]
『不良番長』は、シリーズを通して当時のバイクが大暴れするアクション映画! 記念すべき第1作目は、東映が1968年に10月に公開した『不良番長』。以降は翌1969年に公開された第2作目『不良番長 猪の鹿[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
全国170店超のHonda Dreamで開催中 Honda CBR650R/CB650Rに搭載された世界初のクラッチ自動制御メカ「Honda E-Clutch(イークラッチ)」。その実力を誰でも気軽に[…]
KATANA型ピザカッターが楽天市場でランクイン(11/29) 自動車関連のグッズの製作などを行うフェイスは、自社の雑貨ブランド「CAMSHOP.JP」が企画/販売する「ピザカッターナ」が、楽天市場・[…]
開発はいつからはじまったのか? まずはHonda E-Clutchの開発が、いつ頃から始まったのかを伺いました。 「クラッチをコントロールするという技術研究に関しては約10年かかっています。その間、い[…]
「KTMを将来に向けて強固なものに」 ステファン・ピアラー氏「過去30年間で、私たちはヨーロッパ最大のモーターサイクル・メーカーに成長しました。我々の製品は、世界中の何百万人ものライダーを元気づけてい[…]
100年の歴史が詰まった特別展示 1924年の創業以来、日本のプラモデル文化を支え続けてきたアオシマ。創業100周年を迎えたことを記念し、その歴史と魅力を存分に味わえる展示会を静岡パルコで開催する。 […]
人気記事ランキング(全体)
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかった[…]
1位:「Z900RS SE」火の玉グレーが2024秋登場か インドネシアでは「Z900RS」および「Z900RSカフェ」の2025年モデルが発表済み。ともに北米や欧州はもちろん、日本でも発表されていな[…]
完全なMTの「Eクラッチ」と、実質的にはATの「Y-AMT」 駆動系まわりの新テクノロジー界隈が賑やかだ。以前からデュアルクラッチトランスミッション=DCTをラインナップしてきたホンダはクラッチを自動[…]
【第1位】ホンダ モンキー125:49票 チャンピオンに輝いたのは、現代に蘇ったホンダのかわいい”おサルさん”です! 初代は遊園地用のファンバイクとして、1961年に誕生しました。以来長く愛され、20[…]
ポイントを取りこぼしたバニャイアと、シーズンを通して安定していたマルティン MotoGPの2024シーズンが終わりました。1番のサプライズは、ドゥカティ・ファクトリーのフランチェスコ・バニャイアが決勝[…]
最新の投稿記事(全体)
メンテナンス捗るスタンド類 ちょいメンテがラクラクに:イージーリフトアップスタンド 2890円~ サイドスタンドと併用することで、リアホイールを持ち上げることができる簡易スタンド。ホイールの清掃やチェ[…]
電熱インナートップス ジャージタイプで使いやすいインナージャケット EK-106:1万5000円台~ ポリエステルのジャージ生地を採用した、ふだん使いをしても違和感のないインナージャケット。38度/4[…]
全国170店超のHonda Dreamで開催中 Honda CBR650R/CB650Rに搭載された世界初のクラッチ自動制御メカ「Honda E-Clutch(イークラッチ)」。その実力を誰でも気軽に[…]
欧州で登場していたメタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーンが国内にも! カワサキモータースジャパンが2025年モデルの「Z900RS」を追加発表した。すでに2024年9月1日に2025年[…]
軽快性や機敏性だけでなく安心感にも優れるのが長所 2024年の夏はジムに通ってトレーニングに取り組むことを決意したのですが、私にしては珍しく、飽きることなく続いています。さらにこの夏休みは、ロードやモ[…]