
イタリアのヘルメットメーカー・AGVを取り扱うユーロギアは、定番となっているK3-SVの新型となる新しい『K3』の国内販売開始を発表した。価格は4万4000円~5万2800円となっている。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:ユーロギア
安全性と快適性をさらに高め、幅広い機能性も有する最新フルフェイス
AGV K3は、従来型となるK3-SVの新型となるフルフェイスヘルメットで、AGVエクストリーム・セーフティ構造によってヨーロッパの安全規格ECE22.06を取得し、さらなる安全性と高性能を確保している。
新型K3は、K3-SVのシェイプを継承しつつ、耐久性に優れるサーモプラスチックや高密度EPSを素材とする帽体を採用。頭部のみならず鎖骨を安全に保護する形状としている。また、K3の帽体形状は、130km/hでの巡航で動的重量がゼロになるよう最適化されており、軽量であることも加わって長時間走行でも疲労しにくいことも大きな特徴だ。
水平視野190度を確保するウルトラビジョンの採用で、走行中の交通状況を隅々まで視認することができ、混雑した市街地走行での安全性も高めている。
快適性を高める装備も満載だ。内蔵サンバイザー(UVカット、2段階調整機構付き)は、グローブを着用したままでも左側頭部のスライダーで容易に操作でき、早朝や夕暮れの直射日光による眩惑を防ぐ。傷がつきにくいポリカーボネート製シールドは、6段階調節機構を備えるほか、これまでトップモデルにのみ採用されていたマイクロオープニングシステムを備えたことで、優れた防曇、防水、防風効果を発揮。さらに防曇効果を高めるピンロックシールドにも対応している。また、エクストラ・クイック・リリース・システムにより、シールドを素早く簡単に着脱することも可能だ。
ベンチレーションは、リアエクストラクター(排気)とフロントエアインテーク(吸気)の配置を一新。ヘルメット内部の空気循環を高効率化したことで、熱気や湿気を的確に排出し、真夏の炎天下における快適性を高めた。また、頭部に2カ所のエアインテークを設けることで、サンバイザー収納時でもヘルメット内部の空気の循環路を確保している。
内装システムは、日本人の頭のかたちに合わせた『アジアンフィット』を採用。良好なフィット性は安全性を高め、長時間着用時の疲労を軽減する。さらにチークパッドを3サイズ展開とすることで、フィット性をさらに向上することもできる。内装素材は吸汗速乾性を有しており、耐摩耗性と防水性にも優れる。眼鏡やサングラスを違和感なく着用できる『アイウエアフィット』も採用する。
このたびのK3新発売にあたり、初回生産分限定としてスポイラー(小)が標準装着され、さらなるエアロダイナミクスを実現するスポイラー(大)が付属品として同梱される。これ以降はスポイラー(大)が標準装備となる。
スーパースポーツはもちろん、ネイキッドからスクーターまで幅広いバイクとシチュエーションに対応する汎用性がK3の強み。複数台のバイクを所有する人にとっても使い勝手のいいフルフェイスヘルメットだ。
AGV K3 スペックとカラーバリエーション
●価格:4万4000円~5万2800円(カラーにより異なる) ●サイズ:S、M、L、XL、XXL ●色:赤、緑、つや消し灰、つや消し黒、白のほかにグラフィックが5パターン ●規格:SG、ECE22.06 ●帽体:熱可塑性樹脂+ポリスチレン(高密度EPS) ●内装:アジアンフィット(着脱式、吸汗速乾性) ●シールド:GT6バイザー ●付属品:ユーザーセーフティマニュアル、ファブリック製AGVヘルメットバッグ、防風曇り止めPINLOCK®レンズ70、AGVロゴステッカー
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
AGVの入門用フルフェイルヘルメットがモデルチェンジして新登場! K1Sは、定評のあったスタンダードフルフェイス・K1の後継モデルで、AGVがMotoGPで培ったノウハウを存分にフィードバックした安全[…]
[◯] 自然なホールド感と軽快な被り心地が光る ’47年に設立された老舗のAGV。V・ロッシが愛用していたことで有名だが、多彩なモデルを展開する総合ヘルメットメーカーだ。 新作のK1Sは、スポーツフル[…]
クアルタラロがHJCと巨額契約! アレイシはカブトのユーザーに スズキの撤退もあって、活発だった2023年に向けてのMotoGPストーブリーグ。それに呼応してか、チームの移籍に加え、被るヘルメットを変[…]
レーシングスーツの最大勢力はアルパインスターズ 今シーズン、装具での注目はアルパインスターズがついにロードレース用のヘルメットを投入してきたことだろう。世界最高峰のロードレースで開発を続け、市販化を狙[…]
D-Air Lab(ディーエア・ラボ)の創設者は、ダイネーゼを創設したリノ・ダイネーゼ D-Air Lab(ディーエア・ラボ)は2015年に創設されたイタリアのスタートアップ企業。ライフスタイルや労働[…]
最新の関連記事(ヘルメット)
月内発売:SHOEI「GT-Air3 MIKE」 インナーバイザー付きフルフェイスの決定版、SHOEI「GT-Air3」に、ニューグラフィックモデル『MIKE(マイク)』が2025年10月に満を持して[…]
お手頃価格のヘルメットが目白押し! 【山城】YH-002 フルフェイスヘルメットが38%OFF コストパフォーマンスと信頼性を両立させた山城の「YH-002」フルフェイスヘルメット。大型ベンチレーショ[…]
日本の伝統文化をテーマとした色と柄が独特の個性を演出 『J-Cruise 3 ACCONIC』は、ブルー×ブラック、ブルー×ホワイト、ゴールド×ブラックの3色展開だ。しかしこのグラフィックモデルの特徴[…]
新しいグラフィックと新色追加でバリエーションをさらに拡充 『NEOTEC3 BREEZE』は、ホワイトとブラックをベースとして、グラデーションが美しいライトブルーをあしらったカラースキームだ。ブルーは[…]
今季限りでフルタイム参戦から退くジョナサン・レイ選手の最新レプリカ登場 WSBK(スーパーバイク世界選手権)で活躍しているジョナサン・レイ選手(ヤマハ)の最新レプリカヘルメットが登場する。もちろんレイ[…]
最新の関連記事(バイク用品)
古いゴムは硬化するのが自然の節理、だが・・・ ゴム部品は古くなると硬くなります。これは熱・酸素・紫外線などによる化学変化(酸化劣化)で、柔軟性の元である分子の網目構造が変化したり、柔らかくする成分(可[…]
スクランブラースタイルのCL500はカスタマイズも楽しい トラディショナルなスクランブラースタイルの大型バイクとして、2023年に登場したHonda「CL500」とはどんなバイクなのでしょうか? 筆者[…]
多忙なライダーに送る、半日の自由を快適に! 今回発売するのは、『一日をかけてツーリングに行くことができないライダーに「半日」でも息抜きのツーリングに行っていただきたい!』をコンセプトにハーフデイツーリ[…]
薄い︕安い︕温かい︕で話題を呼んだ蓄熱インナーグローブの系譜。足元までワンランク上の暖かさを 2020年に発売した 「蓄熱インナーグローブ」 は、薄手ながら暖かさを実現し、価格の手頃さも相まって口コミ[…]
トップス&インナー 機能性抜群な冬用パーカー JK-630:1万3000円台~ 伸縮性の高い透湿防水生地を使用したウインターパーカー。保温性に優れた中綿入りなので、暖かさをキープし快適なライディングを[…]
人気記事ランキング(全体)
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
初の電動スクーターが「C evolution」 2017年、BMWモトラッドは初の電動スクーター「C evolution(Cエボリューション)」を発売。それまでのガソリンエンジンを搭載したC650に通[…]
秋向けライディングギア 機能性抜群なライディングパーカー JK-604:1万2000円台~ ヨーロッパで人気の気軽にはおれるケブラー裏地入り、スリーシーズン向けスエットパーカ。肩と肘にはCEレベル2ソ[…]
月内発売:SHOEI「GT-Air3 MIKE」 インナーバイザー付きフルフェイスの決定版、SHOEI「GT-Air3」に、ニューグラフィックモデル『MIKE(マイク)』が2025年10月に満を持して[…]
原付でエンジンがかからない主な原因 「原付 エンジン かからない 原因」とネット検索する方が多いように、バッテリー上がりやプラグの劣化、燃料不足など、複数の原因によってエンジンを始動できなくなるケース[…]
最新の投稿記事(全体)
古いゴムは硬化するのが自然の節理、だが・・・ ゴム部品は古くなると硬くなります。これは熱・酸素・紫外線などによる化学変化(酸化劣化)で、柔軟性の元である分子の網目構造が変化したり、柔らかくする成分(可[…]
アッパーミドルクラスに君臨する“Sugomi”ゼットの中核モデル カワサキは北米において、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」の202[…]
スクランブラースタイルのCL500はカスタマイズも楽しい トラディショナルなスクランブラースタイルの大型バイクとして、2023年に登場したHonda「CL500」とはどんなバイクなのでしょうか? 筆者[…]
ニューカラー採用、ビキニカウルの“カフェ”も新色に カワサキは北米で、アーバンクルーザー「バルカンS」および「バルカンSカフェ」の2026年モデルを発表した。流麗なスタイリングはそのままに、標準モデル[…]
未知の領域だった大型スポーツバイク市場 第二次大戦後の’48年に創立したにもかかわらず、’60年代初頭には欧米の古豪を抜き去り、販売台数で世界一の2輪メーカーになっていたホンダ。もっとも当時の主力機種[…]