
スズキは、並列2気筒エンジンを搭載するスポーツアドベンチャーツアラー「Vストローム800(V-STROM 800)」を発表した。先に登場しているVストローム800DEをベースを共有しながら、前21/後17インチのワイヤースポークホイールを前19/後17インチのキャストホイールに変更し、チューブレスタイヤを採用している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ
未舗装路にも強いDE、ロードエクスプローラーの性能を高めた無印800
776cc・270度位相クランク採用の並列2気筒エンジンを搭載したアドベンチャーマシン「Vストローム800DE」に兄弟車が登場した。”DE”を取り払い無印となった新型車「Vストローム800」だ。
Vストローム800は、前21/後17インチのワイヤースポークホイールを装備するDEに対し、前19/後17インチのキャストホイールとチューブレスタイヤを採用しているのが最大の特徴。フロントブレーキはDEの片押し2ポットからラジアルマウントキャリパーの4ポットに強化されている。
さまざまな走行シーンに対応する電子制御システム S.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)や20Lの大型燃料タンクはDEから継承し、Vストローム800専用のライディングポジションが与えられた。
舗装路での運動性と走破性を両立するホイールサイズとし、アドベンチャーツアラーらしい舗装路でのダイナミックな走りと快適なロングツーリングが楽しめそうだ。
なお、英国では“ロードエクスプローラー”を意味する“RE”が付加された「Vストローム800RE」を、そしてイタリアやフランスでは”SE”(語源不明だがイタリアはストラーダが関係ある?)を付加した「Vストローム800SE」を名乗るが、基本的には同じものだ。また、北米では日本と同じく「Vストローム800」とされている。
国内発表のリリースには「2023年10月より欧州・北米を中心に全世界で順次販売を開始します」とあり、青の車体色が公開された。また、欧州や北米では他に2色を加えた全3色の画像が公開されている。日本仕様の導入時期やスペック、導入カラーについては続報を待ちたい。
オンロードのダイナミックな走りと、
オフロードもソツなくこなすフロント19インチ。
Vストローム800のスペック
車名 | V-STROM 800 |
全長×全幅×全高 | 2255×905×1355mm |
軸距 | 1515mm |
最低地上高 | 185mm |
シート高 | 825mm |
キャスター/トレール | 26°/124mm(欧州発表値) |
装備重量 | 223kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 776cc |
内径×行程 | 84.0×70.0mm |
圧縮比 | 12.8:1 |
最高出力 | 未発表 |
最大トルク | 未発表 |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 20L |
WMTCモード燃費 | 27.2km/L(欧州発表値) |
タイヤサイズ前 | 110/80R19(チューブレス) |
タイヤサイズ後 | 150/70R17(チューブレス) |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
車体色 | 青、艶消し緑、黒 |
発売時期 | 2023年10月以降順次 |
Vストローム800のカラーバリエーション
SUZUKI V-STROM 800[Pearl Vigor Blue (YKY)]
SUZUKI V-STROM 800[Metallic Matt Steel Green (QVP)]
SUZUKI V-STROM 800[Glass Sparkle Black (YVB)]
Vストローム800のディテール
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
スズキは、同社のアドベンチャーモデル「Vストローム」シリーズのユーザー参加型イベント「Vストロームミーティング 2023」を昨年に引き続き開催すると発表した。すでにオンラインストアではオリジナルグッズ[…]
1050DEは前年踏襲、無印1050に新色! 北米スズキは、V型2気筒を搭載するVストロームシリーズ、1034ccの「Vストローム1050シリーズ」、645ccの「Vストローム650シリーズ」のニュー[…]
スクエアデザインの1050/800に対し、650と250は穏やかさを体現 欧州スズキは、Vストローム650/Vストローム650XTに新色を設定し、2024年モデルとして発表した。名作と言われる645c[…]
待望の日本導入! Vストロームファミリーは総勢7機種に スズキは、インドでも好評の油冷単気筒モデル「ジクサー250」をベースとした新型スポーツアドベンチャーモデル「Vストローム250SX」を国内に導入[…]
見晴らしがいい! オンロードバイクとアドベンチャー/オフロード/クロスオーバーなどの大きな違いのひとつは、走破性をよくするために車高が高くなっていること(最低地上高も同時に高まる)だろう。加えて、ステ[…]
最新の関連記事(新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
電子制御も充実のロングセラー・ミドルクラスクロスオーバー ヴェルシス650は、以前のモデルは輸出専用モデルとして海外で販売されてきたが、2022年モデルで待望のフルモデルチェンジを果たし、2023年末[…]
XL750 TRANSALP:実物を見て気に入りました XL750トランザルプオーナーのヨッチンさんは、現在44歳のアドベンチャーライダー。 バイクに乗り始めたのは20歳で、長いこと古い英車に乗ってい[…]
2025年モデルの登場から間もないニューカラー設定 2024~2025年の年末年始に発売されたKLX230シリーズがマイナーチェンジ。既報のKLX230シェルパSおよびKLX230 DFは車体まわりに[…]
早くもモデルチェンジで“S”版に! ベーシックな空冷トレールモデル カワサキの新トレッキングマシンとして2024年12月25日に発売されたばかりのKLS230シェルパが早くもモデルチェンジ。2026年[…]
まるで自衛隊用?! アースカラーのボディにブラックアウトしたエンジン&フレームまわり 北米などで先行発表されていたカワサキのブランニューモデル「KLX230 DF」が国内導入されると正式発表された。車[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
発表と同時に発売! マットチタニウムカラーのアヴェニス125など新色×5種 スズキは欧州で、日本でいう原付二種に相当する125ccのスクーター×2車をカラーチェンジ。1車は2022年の現地登場以来(日[…]
鮮やかなブルーでスポーティな外観に 欧州においてスズキ「ハヤブサ」が2026年モデルへと更新された。アルティメットスポーツを標ぼうするマシンは基本的に2025年モデルを踏襲しながら、レギュラーカラーが[…]
鈴鹿8耐スズキブースは未来への期待満載! 鈴鹿8耐会場、スズキブースがアツかった。GPスクエアのスズキブースには、なんと新型GSX-R1000Rを含む未発売モデルがズラリと並んだのだ。グローバル発表直[…]
フレームまで変わるモデルチェンジ、かつリヤキャリアを新装備してたったの+6600円 スズキは、グローバルで先行発表されていた新型「アドレス125」の国内導入を正式発表。基本スタイリングは継承しながら、[…]
デイトナ辻本車の雄姿が現代に完全復活! 2024年の第51回東京モーターサイクルショーでヨシムラが発表した「復刻パーツ企画」がついに本格始動! このプロジェクトは「純正互換パーツ」「ヨシムラパーツ」「[…]
人気記事ランキング(全体)
ホンダ「CB1000F SE コンセプト」が鈴鹿8耐で世界初公開! 8月1日より予選が始まった“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会のホンダブースにて、CB1000F SE コンセプト[…]
3色すべてホイールカラーも異なる カワサキは欧州でZ650RSのニューカラーを発表。カラーバリエーションの全てが新色に置き換わり、黒ボディにレッドストライプ&レッドホイールのエボニー、メタリックブルー[…]
国内規制に合わせてエンジンを再設計 ホンダのCB750フォア(1969年)の発売と前後して、大型バイクの事故の増加や暴走族が社会問題化し、国内では750ccを超える排気量のバイクを販売しない自主規制が[…]
KOMINE プロテクトフルメッシュジャケット ネオ JK-1623 フルメッシュで残暑厳しい秋口のツーリングでも快適さを保つジャケット。胸部・肩・肘・背中にプロテクターを標準装備し、高い安全性も両立[…]
最小限のカスタムでクルーザーをアドベンチャーマシン化 1200ccという大排気量の水平対向エンジンを心臓部に持つBMWのヘリテイジモデル、R12シリーズ。その新しいバリエーションとして2025年5月に[…]
最新の投稿記事(全体)
シグナスシリーズ、20年の歴史を背負うニューフェイス 以前は空冷エンジン搭載のコンパクトな原付二種スポーツスクーターとして人気を博した「シグナスX」だが、水冷の新世代「シグナス グリファス」に交代した[…]
皮脂や汗に含まれる尿素が生地を痛めてしまう ──一般の方が汗でびちょびちょのヘルメットをリフレッシュさせたい場合、どのように行えばよいでしょうか? 「どこが外せるのか、どういうふうに洗えばいいのかは、[…]
発表と同時に発売! マットチタニウムカラーのアヴェニス125など新色×5種 スズキは欧州で、日本でいう原付二種に相当する125ccのスクーター×2車をカラーチェンジ。1車は2022年の現地登場以来(日[…]
鮮やかなブルーでスポーティな外観に 欧州においてスズキ「ハヤブサ」が2026年モデルへと更新された。アルティメットスポーツを標ぼうするマシンは基本的に2025年モデルを踏襲しながら、レギュラーカラーが[…]
「56design NARA」に続く新店舗が北海道に バイクアパレル&ファッションブランド「56design(フィフティシックス・デザイン)」が、北海道札幌市に新店舗「56design SAP[…]
- 1
- 2