
ホンダは北米で、2024年モデルの一部を発表。欧州や日本で先行発売されているXL750トランザルプの北米導入と、2022年モデルで登場していた「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」について2023年モデルも継続して導入するとした。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
並列4気筒 最強マシンに初代カラーをまとう北米ファイアーブレード
日本では2022年春に受注期間限定で発売された「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30周年記念モデル」だが、北米ではこれを限定モデルとせず、レギュラーカラーとして販売。さらに2023年モデルとして継続投入されることが明らかになった。
このカラーリングの元ネタになったのは、1992年に登場して世界を驚かせた初代CBR900RRファイアーブレードのトリコロールだ。
SPの名が付く通り、第2世代ÖHLINS Smart ECシステム(電子制御サスペンション)とブレンボ製Stylemaキャリパーを採用する上級モデル。チタンコンロッド&アルミ鍛造ピストンやDLCコーティング済みカムシャフトなどにより超絶パワーを発揮する並列4気筒エンジン、純正ながらアクラポヴィッチ社と共同開発のチタン製としたマフラーなど、最速を追求したスペックに変更はない。
価格についても、2022年モデルと同じ2万8900ドル(日本円換算約430万円)に据え置きとされた。
HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SP[2023 US model]のスペックと写真
主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距1458mm シート高830mm 車重201kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 999cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量16.27L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ●北米参考価格:2万8900ドル ●色:パールホワイト
北米に投入されるXL750トランザルプはマットブラックメタリックの1色で勝負
今回の発表では、北米待望となるXL750トランザルプが2024年モデルとして投入されることも明らかに。日欧ではすでに発売済みのミドル級アドベンチャーは、北米でもCRF1100LアフリカツインとCB500Xの間に加わることでアドベンチャー・ラインナップの完成度を高めることになる。
車名の由来は「Trans+Alpen」で、つづら折れの荒れた道を走ってアルプスの山を越えるというコンセプトをあらわしたもの。日本ではかつて400/600が販売され、欧州では600/650/700と排気量を増大しながら販売されていたが、新型でがかつてのV型2気筒エンジンから270度クランクの並列2気筒エンジンに改められている。
北米で発売される車体の色は、欧州で販売されているマットブラックメタリックのみ。価格は9999ドル(日本円換算約149万円)だ。
HONDA TRANSALP[2024 US model]のスペックと写真
主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距1562mm シート高856mm 車重208kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 755cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量167L■タイヤサイズF=90/90-21 R=150/70-18 ●北米参考価格:9999ドル ●色:マットブラックメタリック
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