
ピアッジオグループジャパンは、アプリリア・RS660の特別仕様車『RS 660 エクストリーマ』を発表した。SCプロジェクト社製マフラーやカーボン製パーツなどにより、ノーマル比で3kgもの軽量化を果たしたスポーティなモデルで、6月1日より予約を受け付けている。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:アプリリア
ひと目で特別仕様車とわかる個性的なカラーと特別装備
RS 660は、軽量コンパクトなミドルサイズの車体に、100psを発生する270度クランクの並列2気筒エンジンを搭載するスーパースポーツだ。サーキット走行にも対応できるスポーツ性能を持つが、主戦場はあくまでストリートで、2気筒といえどもシャープで力強い高回転域を使えば胸のすく加速と、軽快なハンドリングとコーナリングを楽しめる。
もちろん電子制御デバイスは最新のものを装備しており、3種のライディングモードをはじめとして、6軸IMUを活用したトラクションコントロール、コーナリングABS、エンジンブレーキ、ウィリー制御、さらにクルーズコントロールも採用している。
このたび発売される特別仕様車『RS 660 エクストリーマ』は、アプリリアが1992年から94年まで生産していた125ccの最速スポーツバイク『アプリリア125エクストリーマ』の名を継承したものだ。車体右側後方へと伸びるSCプロジェクト製エキゾーストシステム、高品質カーボン製フロントマッドガード、新デザインのアンダーカウル、シングルシートカバー(パッセンジャーシートも付属)などを装備。さらに逆シフトパターン設定時でもクイックシフターを有効にできる。
ストリートを主眼とした手軽なスーパースポーツは、バイクの楽しさをもっと身近に感じられる貴重な存在。排気量やパワーだけがバイクのスポーツ性を高めるものではないことを実証する。ビギナーはもちろんのこと、体力の衰えを感じはじめたミドルエイジライダーにも最適なパートナーになるだろう。
APRILIA RS660 EXTREMA[2023 model]
APRILIA RS660 EXTREMA[2023 model]
車名 | APRILIA RS660 EXTREMA |
全長×全幅×全高 | 1955×745×──mm |
軸距 | 1370mm |
シート高 | 820mm |
装備重量 | 180kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 659cc |
内径×行程 | 81×63.93mm |
圧縮比 | 13.5:1 |
最高出力 | 100ps/10500rpm |
最大トルク | 6.83kg-m/8500rpm |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 15L |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ後 | 180/55ZR17 |
ブレーキ前 | φ320mmダブルディスク+4ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ220mmディスク+2ポットキャリパー |
価格 | 181万5000円 |
色 | 白×赤(チェッカーフラッグ) |
発売時期 | 2023年7月上旬(受注は6月1日より) |
APRILIA RS660 EXTREMA[2023 model]
APRILIA RS660 EXTREMA[2023 model]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
赤い差し色ヨシ! 従来の2色ラインナップから全3色へ ヤマハは、2023年モデルの「YZF-R7」を発表した。従来からラインナップされる、レースイメージの強いブルーや安定のブラックに、新色のホワイトが[…]
新開発エンジンで270度/450度爆発を携え、新しいストリートファイターが降臨! スズキは、270度位相クランクシャフトの採用で90度Vツインと同様の鼓動感を得た、新設計の並列2気筒エンジンを搭載した[…]
MotoGP/Moto3のノウハウを投入したハンドメイドの車体に自社製エンジンを組み合わせる KTMは2021年7月20日(本国オーストリア時間)、レーストラック専用マシン「RC 8C」を突如として発[…]
さらに洗練されたエンジンとフレームを獲得したMVの伝統的ネオクラシック スーパーベローチェは、往年のMVアグスタ・レーシングマシンをモチーフとしたフェアリングを装備する点が大きな特徴だ。独特なディテー[…]
最新の関連記事(アプリリア)
排ガス規制に適合しつつ細部をアップデート アプリリアが販売する原付二種クラスにして、車体/エンジンを共有する兄弟車であるRX125/SX125。その2025年モデルが国内でも受注開始した。いずれもフレ[…]
小椋藍選手のファンならずとも注目の1台! MotoGPでは小椋藍選手が来季より移籍(トラックハウスレーシング)することでも注目のアプリリアから、新しいミドルクラスのスポーツモデルが登場した。欧州ではす[…]
イタリアンバイクの雄・アプリリア MotoGPやスーパーバイク世界選手権などさまざまなレースで活躍し、日本でも知名度が高いイタリアに本拠地を置くアプリリア(aprilia)。 1100ccV4エンジン[…]
RS660の技術を生かし、ヤングライダー向けに仕立てる アプリリアが新開発のミドルスポーツを発表した。その名も「RS457」で、アプリリアが誇るスポーツバイクシリーズのRSV4 1100やRS660、[…]
フランスの建築家兼デザイナー フィリップ・スタルク デザイナー発のバイクとしてあまりにも有名なKATANA。’95年にアプリリアから登場したMoto6.5も、フランス生まれの建築家でデザイナーでもある[…]
最新の関連記事(新型スーパースポーツ)
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
2017年モデル:クラス最高のスペックと装備で登場 かつての4気筒レーサーレプリカの名前を受け継いだ、CBR250RR(MC51)の初登場は2017年。38psという、当時の250ccスーパースポーツ[…]
完熟した性能に刺激をプラス 発売は、2025年3月6日のこと。2017年の登場以来、2020年モデルの3psのパワーアップ、スリッパークラッチの標準装備や、2023年モデルのさらなる1ps向上、ホンダ[…]
孤高のパニガーレV4Sと友好的なパニガーレV2S パニガーレV4Sでサーキットを3本ほど走ると、強烈な疲労感が僕の身体を襲う。汗は止まらず、足腰に力が入らなくなる。試乗直後は格闘技を終えたような感じだ[…]
その名も「V3R」と「V3R E-COMPRESSOR」だ! ホンダが全く新しい4ストロークV型3気筒エンジンのコンセプトモデルを公開したのは、2024年秋のEICMA(ミラノショー)でのこと。かつて[…]
人気記事ランキング(全体)
カワサキの新世代モビリティが大阪万博で公開 2025年日本国際博覧会、通称「大阪万博」のカワサキブースで、未来のオフロードビークル「CORLEO(コルレオ)」が注目を集めている。バイクのように乗車する[…]
「その時、スペンサーになれた気がした」 MVX250Fの上位モデルとして400版の発売が検討されていたが、250の販売不振を受け計画はストップ。この心臓部を受け継ぎ、NS250Rの技術を融合したモデル[…]
日本でもっとも人気の高いジャンル=ネオクラシック プロポーションの枷を覆す【カワサキ Z900RS】 まず、現代のバイクと昔のバイクではプロポーションがまったく違うんです。昔のバイクはフロントタイヤが[…]
バイクキャビン:小型エアコンを装備すれば抜群の環境に! 難しく考えることなく、手っ取り早く購入できるガレージとして高い人気を得ているのが、デイトナが取り扱う各種シリーズ製品だ。 全モデルに共通している[…]
〈WEBIKE FESTIVAL〉2024.10.19 SAT. ロングウッドステーション(千葉県長柄町) 【X500 ヒデヨリさん】「見た目など、あえてハーレーらしさを捨てたチャレンジ精神の塊のよう[…]
最新の投稿記事(全体)
2ストエンジンの新時代を切り開いた名車 1980年代中頃、スズキのガンマ、ホンダのNSと、高性能レプリカが矢継ぎ早に出揃い、大ヒットを記録していた。 この潮流をみたヤマハはRZ250Rにカウルを装着し[…]
かつての人気モデル「キャンパー」のDNAと手巻きムーブメントの融合 「MK1ハンドワインド」のルーツは、1980年代に登場し、シンプルかつ実用的なデザインで人気を博したキャンパーモデルに遡る。そのデザ[…]
都市型イベント「My Yamaha Motorcycle Exhibition」開催へ ヤマハは、2025年9月20日に桜木町駅前(神奈川県横浜市)にて「My Yamaha Motorcycle Ex[…]
走行回数の多さと模擬レースのセットでコストパフォーマンスの高さは折り紙付き 絶版車やクラシックマシンでサーキットを走行してみたいが、レースに参戦するほどではない。あるいはクラシックレースにエントリーし[…]
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢 ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレ[…]
- 1
- 2