カワサキは欧州スロバキアにて、ミドルクラスの新型スーパースポーツモデル「ニンジャZX-6R」を発表した。スペック以外の詳細については不明だが、外観からわかるのはアッパーカウルとサイドカウルの形状が大きく変更されていることと、マフラーの触媒が大型化していること。まずは速報でその姿をお届けしたい!
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
最高出力は124ps/13000rpm、車重は198kgに
新型「ニンジャZX-6R」の姿が明らかになった! 北米では6月6日22時に公開予定で、欧州でも時刻を合わせて公開されるかに思えた新型だが、カワサキのスロバキア公式サイトで先行公開されたのだ。これは気になるゥ!
636ccの並列4気筒エンジンとアルミ製ツインスパーフレームは基本的に現行型をベースとしているようで、主にユーロ5への法規対応と外観のリファインが変更点。ただ、欧州では2020年モデルを最後にZX-6Rがカタログから外れていたこともあって、久しぶりのミドルスーパースポーツ復活となる点は見逃せないだろう。
エンジン出力は、2020年モデルの英国仕様が130ps/13500rpmだったのに対し、新型となる2024年モデルは126ps/13000rpmに。ボア×ストロークや圧縮比、スロットル径に違いはないようで、1~6速ギヤの変速比も同じ。ただし、2020年の英国仕様はファイナルの数値が未公表なので、そこまで完全に同じかはわからない。ちなみに燃費は5.5L/100km(18.18km/L)から6.1L/100km(16.39km/L)になった。
車重は196kg→198kgになっているが、ホイールベースやサスペンションストロークなどの数値は踏襲全高のみ1100→1105mmになったのは、スクリーン形状の違いだろう。
カラーラインナップは、ライムグリーン×エボニー(いわゆるKRTエディション)、メタリックグラファイトグレー×メタリックディアブロブラックの2色展開。ちなみに価格は未発表だ。
KAWASAKI Ninja ZX-6R[2024 EU model]
車名 | Ninja ZX-6R[2024] | Ninja ZX-6R[2020] |
全長×全幅×全高 | 2025×710×1105mm | 2025×710×1100mm |
軸距 | 1400mm | ← |
最低地上高 | 130mm | ← |
シート高 | 830mm | ← |
装備重量 | 198kg | 196kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ← |
総排気量 | 636cc | ← |
内径×行程 | 67×45.1mm | ← |
圧縮比 | 12.9:1 | ← |
最高出力 | 124ps/13000rpm ラムエア加圧時:129ps/13000rpm | 130ps/13500rpm ラムエア加圧時:136ps/13500rpm |
最大トルク | 7kg-m/13000rpm | 7.2kg-mm/11000rpm |
変速機 | 常時噛合式6段リターン | ← |
燃料タンク容量 | 17L | ← |
燃費 | 6.1L/100km(16.39km/L) | 5.5L/100km(18.18km/L) |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 | ← |
タイヤサイズ後 | 180/55ZR17 | ← |
ブレーキ前 | φ310mmダブルディスク+4ポットキャリパー | ← |
ブレーキ後 | φ220mmディスク+1ポットキャリパー | ← |
価格 | 未発表 | 9699ポンド~(英国価格) |
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
史上最強ヨンヒャク+ハブステアのプレミアム中免マシン! 2019年にカワサキの支援を受けて蘇った、イタリアの名門ビモータ。初コラボマシンとしてニンジャH2のスーパーチャージドエンジンを積む「テージH2[…]
400ccクラスに4気筒が復活の狼煙! 北米価格は9699ドル=約125万5500円?! ホンダが誇るベストセラー、CB400スーパーフォア/スーパーボルドールが生産終了となったのは2022年10月。[…]
日本のSEは、海外のSEとRRの中間装備だ! カワサキがニンジャZX-4RRの発表で世界中のファンの度肝を抜いたことは記憶に新しいが、既存モデルのニンジャZX-25R SEでも改めて我々を驚かせる。そ[…]
レーシングECUでアクティベート カワサキは、2022年9月に欧州で「ニンジャZX-10R」およびレースホモロゲーションモデルの「ニンジャZX-10RR」の2023年モデルを発表。前者はKRTエディシ[…]
ニューカラー&グラフィックと、新装備のトラクションコントロール カワサキモータースジャパンは、ミドルクラスの2気筒スポーツバイク「ニンジャ650」の2023年モデルを発表。従来も秀作ミドルツインとして[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
“ヨシムラ”がまだ世間で知られていない1970年代初頭のお話 世界初となる二輪用の集合マフラーが登場したのは、1971年のアメリカAMAオンタリオでのレース。当時のバイク用マフラーは1気筒につき1本出[…]
復活の軽二輪レトロは足着き性抜群、エンジンは大部分が専用設計だ 現在の国内メーカー軽二輪クラスでは唯一となるネオクラシック/レトロスタイルのモデルが待望の登場を果たした。 カワサキが以前ラインナップし[…]
モデルチェンジしたKLX230Sに加え、シェルパの名を復活させたブランニューモデルが登場 カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やS[…]
欧州で登場していたメタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーンが国内にも! カワサキモータースジャパンが2025年モデルの「Z900RS」を追加発表した。すでに2024年9月1日に2025年[…]
1位:2024秋発表のヤマハ新型「YZF-R9」予想CG 2024年10月に正式発表となったヤマハのスーパースポーツ・YZF-R9。2024年2月時点で掴めていた情報をお伝えした。これまでのYZF-R[…]
最新の関連記事(新型スーパースポーツ)
グラフィック変更のブルー、完全新色のダークグレーの2本立て ヤマハがYZF-R7の国内2025年モデルを発表した。すでに北米などで発表されていたニューカラーで、前年の3色ラインナップから2色に統合され[…]
1位:2024秋発表のヤマハ新型「YZF-R9」予想CG 2024年10月に正式発表となったヤマハのスーパースポーツ・YZF-R9。2024年2月時点で掴めていた情報をお伝えした。これまでのYZF-R[…]
ミドルSSの究極を目指しフルチェンジ パニガーレはドゥカティが誇るスーパーバイクで、2018年からはV型4気筒エンジンを搭載し、その戦闘力を高めるとともに車名がパニガーレV4となった。そして2020年[…]
グラフィック変更のブルー、完全新色のダークグレーの2本立て ヤマハがYZF-R7の国内2025年モデルを発表した。すでに北米などで発表されていたニューカラーで、前年の3色ラインナップから2色に統合され[…]
自分が上手くなったと錯覚するほど乗りやすい この夏、私は人生で初めてちゃんとしたトレーニングをしています。ジムに通っているのですが、バイクと一緒でまずは正しいフォームを覚えて、少しずつベースアップさせ[…]
人気記事ランキング(全体)
電熱インナートップス ジャージタイプで使いやすいインナージャケット EK-106:1万5000円台~ ポリエステルのジャージ生地を採用した、ふだん使いをしても違和感のないインナージャケット。38度/4[…]
欧州で登場していたメタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーンが国内にも! カワサキモータースジャパンが2025年モデルの「Z900RS」を追加発表した。すでに2024年9月1日に2025年[…]
モデルチェンジしたKLX230Sに加え、シェルパの名を復活させたブランニューモデルが登場 カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やS[…]
誕生から10年、さまざまなカテゴリーで活躍するCP2 MT-09から遅れること4か月。2014年8月20日に発売されたMT-07の衝撃は、10年が経過した今も忘れられない。新開発の688cc水冷パラツ[…]
クリップリフター:クリップ対応の溝幅設定が細かく、傷をつけにくいクロームメッキ仕様 自動車のドアの内張やモール類のクリップをピンポイントで狙って取り外すための5本組リフター。クロームメッキ仕上げの本体[…]
最新の投稿記事(全体)
日本でも公開されたNT1100ポリスの北米バージョン! アメリカンホンダは、欧州を中心としたスポーツツーリングマーケットで人気車となっているNT1100を警察仕様として北米初導入することを発表した。 […]
“ヨシムラ”がまだ世間で知られていない1970年代初頭のお話 世界初となる二輪用の集合マフラーが登場したのは、1971年のアメリカAMAオンタリオでのレース。当時のバイク用マフラーは1気筒につき1本出[…]
アクアライン上り線の混雑時間帯の料金が1600円に! 2025年4月から新料金制を導入 12月3日に開催された「第4回東京湾アクアライン交通円滑化対策検討会」において、令和7(2025)年4月からアク[…]
グラフィック変更のブルー、完全新色のダークグレーの2本立て ヤマハがYZF-R7の国内2025年モデルを発表した。すでに北米などで発表されていたニューカラーで、前年の3色ラインナップから2色に統合され[…]
※タイトル写真は欧州仕様 デイタイムランニングライトにウインカーを統合 ホンダが新型「X-ADV」を国内でも正式発表。EICMA 2024で初公開されたもので、ヘッドライトまわりを含むフェイスリフトに[…]
- 1
- 2