
カワサキモータースジャパンは、スーパーチャージドエンジンを搭載するフラッグシップツアラー「ニンジャH2 SX/SE」にオートハイビーム機能を追加し、2023年モデルとして4月8日に発売した。標準仕様のH2 SXはカラー&グラフィックにも変更を受けている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
アダプティブクルーズコントロールとブラインドスポット検出、LEDコーナリングライトなどを備えるハイテクマシンが進化
カワサキモータースジャパンは、最高出力200ps(ラムエア加圧時210ps)を発揮するバランス型スーパーチャージドエンジンを搭載する最先端のスポーツツアラーをアップデートし、2023年モデルとして4月8日に発売する。
従来型ですでに備えていたアダプティブクルーズコントロールやブラインドスポットディテクション、フォワードコリジョンワーニング(前方衝突警告)といったARAS(Advanced Rider Assistance System)機能や、LEDコーナリングライト、VHA=ビークルホールドアシスト(坂道発進アシスト)などの最先端機能に加え、新たにオートハイビームを採用したのがトピックだ。
対向車を検知すると、相手を幻惑しないように自動でロービームへと切り替わる。
オートハイビームは、カメラセンサーを利用して前方の走行車両や街灯などの明るさを評価し、状況に応じて自動的にハイビーム/ロービームを切り替える機能だ。このシステムは、調光/追い越し設定をハイビームにし、夜間などの暗い環境のなか20km/h以上で走行すると作動する。システムONの時には、6.5インチTFTメーターに緑色のアイコンが表示され、ライダーに知らせてくれる。
このほか、TFTカラーメーターに統合されたカワサキSPINインフォテイメントシステムや独自のRideoligy(ライディオロジー)アプリへの対応、スマートキーKIPASS、急ブレーキ時に後続車両へ知らせるエマージェンシーストップシグナルといった機能も従来型から継承。ボッシュ製ABSやブレンボ製ラジアルポンプマスターシリンダー、トラクションコントロール、ローンチコントロール、クイックシフターなども健在だ。
上級モデルのSEは、こちらも従来どおりブレンボ製StylemaモノブロックキャリパーやスカイフックコンセプトのKECS(セミアクティブ電子制御サスペンション)を装備している。
従来通りABSとETC2.0車載器を標準装備するほか、1か月目点検と3年間の定期点検&オイル交換(フィルター交換含む)を無償で受けられる“カワサキケアモデル”にも引き続き設定されている。
KAWASAKI NINJA H2 SX SE[2023 model]エメラルドブレイズドグリーン×メタリックディアブロブラック ※一部ハイリーデュラブルペイントを使用しております。
KAWASAKI NINJA H2 SX[2023 model]メタリックディアブロブラック ※一部ハイリーデュラブルペイントを使用しております。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
じつは昔から「夜間は原則ハイビーム」 ハイビームの方が遠くまで照らすから夜間の視認性が良いのは当たり前。とはいえ対向車や前走車が眩しいから「基本ロービーム」で走っている人は多いだろう。しかし道路交通法[…]
電脳装備で一気にクラストップを狙う! ヤマハは欧州で、トレーサー9/GTの新バージョンとなる「トレーサー9 GT+(TRACER 9 GT+)」を発表した。これは従来のトレーサー9/GTに追加されるモ[…]
BMW K1600GT:シルキー6の魅力健在。高級サルーンを超えた 1648cc水冷並列6気筒という唯一無二のパワーユニットを搭載するK1600シリーズ。全4機種のうち、テストしたGTはスポーティかつ[…]
未踏の地を切り開くための新しいサスペンション ムルティストラーダV4の派生モデルとして登場したムルティストラーダV4ラリー。オフロード性能を中心に考えるなら、V4の前の旗艦となるムルティストラーダ12[…]
ビモータを経営危機から救ったカワサキ ヴァレリオ・ビアンキ(BI)、ジュゼッペ・モーリ(MO)、マッシモ・タンブリーニ(TA)の3人によって1967年にイタリアで創設されたビモータ。社名は3人の名前の[…]
最新の関連記事(ニンジャH2 SX/SE)
ボッシュ製ARAS(アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム)を備える最高峰ツアラー カワサキは「ニンジャH2 SX SE」の2025年モデルを3月1日に発売すると発表。カラー&グラフィックの変[…]
ボッシュ製ARAS(アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム)を備える最新世代 カワサキは「ニンジャH2 SX SE」の2024年モデルを1月20日に発売すると発表。カラー&グラフィックの変更お[…]
ニンジャZX-4RR、ニンジャZX-6R、ニンジャZX-10Rに続き、スポーツツーリングシリーズも発表! カワサキは欧州で、相次いで2024年モデルを発表した。2023年春、初夏にニンジャZX-4RR[…]
H2 SXを全身カーボンで武装する! エーテックのH2 SX用カーボンパーツは、アッパー&サイドカウル、テール部やタンクカバーといった目につく外装類はもちろんのこと、吸気ダクトやカウルインナー、エンジ[…]
さらに自由なツーリングのために カワサキは、バランス型スーパーチャージドエンジンを搭載する最先端のスポーツツアラーをアップデートし、最先端のスポーツツアラーをアップデートし、欧州で2023年モデルとし[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
手軽な快速ファイター 1989年以降、400ccを中心にネイキッドブームが到来。250でもレプリカの直4エンジンを活用した数々のモデルが生み出された。中低速寄りに調教した心臓を専用フレームに積み、扱い[…]
2019年モデル:2本立てで復活 一時は2017年モデルのファイナルエディションを最後に、一部マーケット(インドネシア等)向けを除き、生産が終了していたが2019年モデルから国内でも復活。 空冷773[…]
2024年モデル:待望の国内導入初年度 XSR125は、可変バルブシステム=VVAを採用した水冷単気筒エンジンをスチール製デルタボックスフレームに搭載し、倒立フロントフォークやアシスト&スリッパークラ[…]
2022年モデル概要:赤フレームに白ボディが新鮮! 並列4気筒エンジンを搭載し、アグレッシブな「Sugomi」デザインと「エキサイティング&イージー」な走りがウリのZ900。KTRC(カワサキトラクシ[…]
当時を思わせながらも高次元のチューニング ◆TESTER/丸山 浩:ご存知ヤングマシンのメインテスター。ヨシムラの技術力がフルに注がれた空冷4発の完成度にホレボレ。「この味、若い子にも経験してほしい![…]
人気記事ランキング(全体)
森脇護氏が考案した画期的なアルミフィン構造 画期的なアイデアマンとしても有名なモリワキエンジニアリングの創始者・森脇護氏。そんな氏が数多く考案した製品群の中でも代表作のひとつに挙げられるのが、1980[…]
MotoGP黎明期のレプリカマフラーだ このマフラーは4スト990ccが導入されて、世界GPがMotoGPに代わった翌年の2003年に、ホンダRC211VエンジンのモリワキMotoGPレーサー・MD2[…]
勝手に妄想、クーリーレプリカ! スズキの『8』プラットフォームに新顔の「GSX-8T」と「GSX-8TT」が登場した。まずは欧州や北米で発売され、順次日本にも導入の見込みだ。 この新型については以前ヤ[…]
1位:ワークマン「ペルチェベストPRO2」使用レビュー ワークマンの「ペルチェベストPRO2」を猛暑日で徹底検証。最新モデルはペルチェデバイスの数が昨年モデルの3個から合計5個に増加し、バッテリーもコ[…]
美しい孔雀の羽根の色味が変わる特殊ペイントで仕上げた新グラフィック 『エクシード-2』は、カブトがラインナップするオープンフェイスの上級モデルで、赤外線(IR)と紫外線(UV)を大幅にカットしつつ、空[…]
最新の投稿記事(全体)
いい加減さがいい塩梅!? ダートで遊べるPG‐1 「個人車両なので頼むから無理はしてくれるな…」という編集担当の目を盗んでダートセクションにPG -1を連れ込んでみたら、これが何だか楽しくて仕方ない([…]
手軽な快速ファイター 1989年以降、400ccを中心にネイキッドブームが到来。250でもレプリカの直4エンジンを活用した数々のモデルが生み出された。中低速寄りに調教した心臓を専用フレームに積み、扱い[…]
エンジンオイルにとって過酷な時期 オイル交換のタイミングって、地味に悩みますよね。「走行距離3000km~5000kmで交換が目安」とか「半年ごとに交換を!」なんて、よく聞くけれど、あくまでそれは“目[…]
後方排気はYZR500の後ろバンク、ただ一般公道で前方吸気は容易くなかった! ヤマハは1980年、レーサーレプリカ時代の幕開けRZ250をリリース。排気ガス規制で2ストロークは終焉を迎える寸前だったの[…]
ケーヒン/ショーワ/ニッシン/日立を統合した“日立Astemo(アステモ)”が4月より“Astemo”へ 自動車業界で「100年に一度」と言われる変革期を迎えるなか、キャブレターや電子制御スロットル、[…]