カワサキは欧州で、フラッグシップツアラー「ニンジャH2 SX」の2023年モデルを発表した。すでにアダプティブクルーズコントロールとブラインドスポット検出、LEDコーナリングライトなどを備えるハイテクマシンだが、新たにオートハイビームを採用した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
さらに自由なツーリングのために
カワサキは、バランス型スーパーチャージドエンジンを搭載する最先端のスポーツツアラーをアップデートし、最先端のスポーツツアラーをアップデートし、欧州で2023年モデルとして発表した。従来型ですでに備えていたアダプティブクルーズコントロールやブラインドスポットディテクション、前方衝突警告といったARAS(Advanced Rider Assistance System)機能や、LEDコーナリングライト、タイヤ空気圧監視システム、ビークルホールドアシスト(坂道発進アシスト)などの最先端機能に加え、新たにオートハイビームを採用したのがトピックだ。
オートハイビームは、カメラセンサーを利用して前方の走行車両や街灯などの明るさを評価し、状況に応じて自動的にハイビーム/ロービームを切り替える機能だ。このシステムは、調光/追い越し設定をハイビームにし、夜間などの暗い環境のなか20km/h以上で走行すると作動する。システムONの時には、6.5インチTFTメーターに緑色のアイコンが表示され、ライダーに知らせてくれる。
このほか、TFTカラーメーターに統合されたカワサキSPINインフォテイメントシステムや独自のRideoligy(ライディオロジー)アプリへの対応、スマートキーKIPASS、急ブレーキ時に後続車両へ知らせるエマージェンシーストップシグナルといった機能も従来型から継承。ボッシュ製ABSやブレンボ製ラジアルポンプマスターシリンダー、トラクションコントロール、ローンチコントロール、クイックシフターなども健在だ。
上級モデルのSEは、こちらも従来どおりブレンボ製StylemaモノブロックキャリパーやスカイフックコンセプトのKECS(セミアクティブ電子制御サスペンション)を装備している。
安全性をさらに増し、ツーリングの楽しさに集中できて、より安心して自由を謳歌できるニンジャH2 SXシリーズは、いずれ日本でも新型が発表されること必至。ただし、オートハイビームをあまり必要としない環境にいる、または夜間走行をあまりしないというライダーにとっては、価格が上昇するであろう新型よりも、すでに機能十分な従来モデルを選ぶのもまた正解かもしれない。
日本への導入については続報が入り次第お伝えする。
KAWASAKI NINJA H2 SX / SE[2023 EU model]
主要諸元■全長2175 全幅790 全高1260 軸距1480 最低地上高130 シート高835(各mm) 車重266[267]kg■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 200ps/11000rpm 14kg-m/8500rpm 変速機6段 燃料タンク容量19L■ブレーキF=φ320mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ250mmディスク+2ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●価格未発表 ※諸元等は全て欧州仕様/[ ]内はSE
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