いざ、日本アルプス越えだっ!

【いくぜ120万円切り!?】ホンダの新型車「XL750トランザルプ」欧州で価格発表! 国内発売も間近?!

23YM XL750 Transalp

ホンダは欧州で、新型アドベンチャーモデル「XL750トランザルプ」の価格を発表した。英国やイタリアなどで明らかになった価格をホンダの他車と比較してみると──。


●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真:Honda Europe

ツーリングライダーに愛されたビッグネームが再び!

昨年11月8日、ホンダは欧州イタリアで開催されたEICMA 2022にて、新型アドベンチャーモデル「XL750トランザルプ(XL750 TRANSALP)」を発表した。9月頃に撮影されたスパイショットそのままの出で立ちで、前21/後18インチの本格的なオフロード寄りのホイールサイズを採用していた。

車名の由来は「Trans+Alpen」で、つづら折れの荒れた道を走ってアルプスの山を越えるというコンセプトをあらわしたもの。日本でもかつては400/600が販売されていたが、現在までに欧州も含めカタログから車名が消えていた。その復活となる新生トランザルプは、先日欧州で発表された「CB750ホーネット」と共通の完全新設計の755cc・270度クランク並列2気筒エンジンを搭載し、常用域の扱いやすさと高回転域のパワフルさを両立する。

CRF1100Lアフリカツインなどで定評のあるユニカム方式の動弁系を採用しており、ダウンドラフト吸気や車体左右に配置した新採用のヴォーテックスエアフローダクト(渦ダクト)により低中速域の吸入効率を向上。スロットルバイワイヤを採用し、スポーツ/スタンダード/レイン/グラベルおよびユーザーセッティングと5つのライディングモードを備える。これはパワーモードやホンダセレクタブルトルクコントロール(トラコンに相当)、ABS、エンジンブレーキのレベルを切り替えられる統合して切り替えられるものだ。このほか、アシスト&スリッパークラッチにより、レバー操作力は一般的なものよりも30%低減されている。

フレームは軽量なスチール製ダイヤモンドタイプで、フロントにはφ43mmSFF-CA倒立フロントフォーク(ストローク200mm)を新たに採用。リヤにはプロリンクサスペンションとハイブリッド構造のアルミスイングアームを装備する。

5インチTFTカラーメーターを搭載し、AndroidおよびiOSに対応したホンダスマートフォンボイスコントロールシステム(HSVCS)、オートウインカーキャンセルやエマージェンシーストップシグナルといった便利な装備が揃う。

クイックシフターやローシートもオプションとして用意されるほか、欧州ではアーバン/ツーリング/アドベンチャー/ラリー/コンフォートの5つのアクセサリーパックもラインナップされるようだ。

HONDA XL750 TRANSALP[2023 EU model]

125万円前後が現実的? 120万円切りも期待!

そしてこのたび、欧州の数か国で価格が発表された。英国における価格は9499ポンド(日本円換算約153万円)であり、6999ポンド(約112万8000円)のCB750ホーネットよりは高価だが、日本でも2023年モデルが発表済みのCB650R(7699ポンド=約124万円)やNT1100 DCT(1万3499ポンド=約217万5000円)と比較すると、現実的な日本仕様の価格が見えてくる。

CB650Rを比較対象とするなら、日本仕様XL750トランザルプの予想価格はおよそ123万5000円。そしてNT1100 DCTを比較対象にした場合は約118万4000円になる。

また、イタリアでの価格は1万690ユーロ(日本円換算約152万8000円)となっており、これもNT1100 DCT(1万5590ユーロ=約222万8000円)との比較では予想価格153万4000円、CB650R(8690ユーロ=約124万2000円)との比較では予想価格124万4000円だ。

これらを総合して考えると、日本仕様XL750トランザルプの予想価格は少しバッファを持たせたとしても125万円前後、期待値込みでいうなら120万円切りという希望も見えてくるかもしれない。

いずれにしても、日本国内のホンダの公式リリースで「日本での販売を予定」と明言されている。答え合わせは案外近い!?

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