カワサキモータースジャパンは、川崎重工グループの企業ミュージアム「カワサキワールド」(神戸海洋博物館内)にて、イタリア・ミラノショー(EICMA 2022)にも出展した映画登場車両を2022年12月20日より期間限定で一般公開。この展示車両を撮影できたのでお伝えしたい。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真:箱崎太輔、編集部 ●外部リンク:カワサキワールド
トップガン マーヴェリック仕様の2台のバイクを日本で初めて一般公開!
当WEBが11月13日付けで公開した記事『まさかのGPz900R復活!? EICMAで展示のトップガン仕様に「離陸に備えよ」の超意味深メッセージ!!』は予想以上の反響を呼び、やはり新生GPz900Rを待っているファンは多いのだと確信。その展示車両「GPZ900R」が同じくEICMAで展示された「Ninja H2 CARBON」とともに日本でも一般公開されている。
場所は兵庫県神戸市の「カワサキワールド」。展示期間は2022年12月20日~2023年1月22日(12月29日~1月3日は休館)だ。
これらの2車は2022年5月に公開された、トム・クルーズ主演映画「トップガン マーヴェリック」に登場した車両そのもので、GPZ900Rのほうは36年前の最初の映画「トップガン」から年月が経ったことを表現するため、エイジング処理で塗装のヤレ具合などを作り込んだスペシャルマシン。1986年の「トップガン」からステッカーの位置など細かい部分も変化しており、マニアは比較してみる楽しみもありそうだ。
GPZ900Rの36年間に何があったのか……(という茶番にお付き合いください)
さて、我々はこの車両を撮影させていただけることになったので、じっくりコッテリ観察してきた。以前の記事でもお伝えしたが、今回のGPZ900Rは1986年のトップガン号と同一個体ではない模様。とはいえ、「当時から大切に保管されたマシンである」と表現するために、かなり初代トップガン号に寄せた作りになっている。
カラーリングは当時モノを再現したうえで、36年の歳月による経年劣化をあらわすように赤は色褪せ、黒もかなりくすんだ調子に仕上げられる。ステッカーは初代トップガン号と似ているようでけっこう違い、枚数も映画の世界のその後にマーヴェリックの手によって追加されたかのように増えている。
ちなみに装着タイヤはピレリのスポーツデーモンで、1986年当時には存在しなかった銘柄。よく見ると2016年製とわかる。
そのほか、エンジンまわりのロゴや色の仕上げなどはトップガンマニアのほうが詳しいだろうということで割愛するが、ヤンマシ的に注目したのはマフラーの傷の入り方だ。
右のサイレンサーに入った傷は明らかに転倒の痕跡(のように見えるようペイントしている)であり、マーヴェリックが途中で誰かに貸し出したりしていない限りは、本人のうっかりミスによるものと思われる。ただし、錆びまでは表現していないことから、意外と新しい傷なの……か……?
とはいうものの、右側のブレーキレバーやカウル、ミラー、タンクは無事。36年間を生き抜いてきたかのようなエイジング表現になっている。これはライダーが身を挺してマシンを傷から守ったのか……。
といったくだらない考察が大好きなヤングマシンだが、付き合い切れないという向きも多かろうと思う。以降にスタイリング&ディテール写真を掲載するので各自考察されたし。いや~、それにしてもカッコよろしいですなぁ!
TOP GUN MAVERICK x GPZ900R
カワサキワールド概要
所在地:〒650-0042 兵庫県神戸市中央区波止場町2番2号
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌日に休館)
年末年始(12月29日~1月3日)
お問い合わせ:電話(078-327-5401)、FAX(078-327-5402)
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