スズキは欧州で、新型の原付二種スクーター「バーグマンストリート125EX」を発表した。毎日の走りにワンランク上の装備を求めるライダー向けの上質な小型スクーターとしている。先行発表されている「アドレス125」、「アヴェニス125」と合わせて3機種のニューモデルが揃い踏みだ!
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
バーグマン200/400とは異なるエレガントなスタイル
スズキはドイツで開幕したインターモトで、ラグジュアリースクーターの新型モデル「バーグマンストリート125EX」を世界初公開するとともに、新型「アドレス125」、新型「アヴェニス125」を出展。これら3モデルを、2023年春より順次欧州で販売開始するとした。
いずれもインドで販売中のモデルをグローバルモデルに仕立て直したものと思われ、アヴェニス125(インド名:アヴェニス)、アドレス125(インド名:アクセス125)、バーグマンストリート125EX(インド名:バーグマンストリート)となっている。
いずれもまったくそのまま欧州に投入されるわけではなく、バーグマンストリート125EXで言えば、仕向け地に合わせた保安部品の調整やメーター表示内容の変更、大型リヤキャリアの採用といった違いがある。カラーバリエーションも一新されており、グローバルモデルとしての展開も期待できそうだ。
日本向けにはアドレス125とアヴェニス125の発売が予想されてきたが、バーグマンストリート125EXの登場で3機種とも導入されるのではという期待も出来そうだ。すでにスズキの日本国内ラインナップの原付二種スクーターはすべて生産終了となっており、令和2年排出ガス規制に適合した新ラインナップの構築は急務だろう。これら3車(もしくは2車)の国内発表を心待ちにしたい。
バーグマンストリート125EXはPCXやNMAXがライバルか
原付二種クラスながらラグジュアリースクーターという位置付けのバーグマンストリート125EXは、SEP-α(Suzuki Eco Performance Alpha)と名付けられたエンジンを初めて搭載。エンジンオートストップ機能を備え、静粛なエンジン始動を可能にするサイレントスタートシステムを採用するほか、ローラーロッカーアームによる低フリクションやFI搭載により、空冷ながらユーロ5エミッションにも適合している。
ヘッドライトとテールランプはLEDとし、エレガントなスタイルを演出。前後キャストホイールにはダンロップD307を装着し、ブレーキはコンビネーションタイプを採用する。フラットなフロアボードや容量21.5Lのシート下スペース、USBアウトプットなど使い勝手も充実している。
プレミアム寄りのスクーターということで、もし日本に導入されればホンダPCXやヤマハNMAXのよきライバルになりそうだ。ご検討お願いします、スズキさん!
SUZUKI BURGMAN STREET 125EX[2023 EU model]
主要諸元■全長1905 全幅700 全高1140 軸距1290 最低地上高160 シート高780(各mm) 車重112kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 124cc 8.57ps/6500rpm 1.02kg-m/5500rpm CVT無段変速 燃料タンク容量5.5L■タイヤサイズF=90/90-12 R=90/100-10 ※諸元は欧州仕様
バーグマンストリート125EXのディテール
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