インド発で世界展開か

スズキの新型スクーター「アドレス125」「アヴェニス125」登場! 世界戦略車として日本にも来る?!【海外】

スズキは欧州で、新型スクーター×2車を発表した。すでにインドで販売されているもののグローバル版と思われ、車名はそれぞれ「アドレス125」「アヴェニス125」を名乗る。アドレス125は、インドではアクセス125として販売されているものだ。

欧州では2車とも10月発売予定だ!

スズキは欧州で、原付二種に相当する125ccの新型スクーター×2車を発表した。1車はインドでアクセス125(ACCESS 125)として販売されているものを「アドレス125(ADDRESS 125)」と改名、もう1車はほぼそのままアヴェニスから「アヴェニス125(AVENIS 125)」として、いずれも欧州では2022年10月の発売と予告している。価格は未発表だ。

日本におけるスズキの原付二種ラインナップは、新型のGSX-R125/GSX-S125の発売日が決定したことをお知らせしたばかりだが、2022年10月を境に令和2年排出ガス規制未対応の車両は継続生産ができなくなることから、従来モデルのスウィッシュ/リミテッド、アドレス125/同フラットシート仕様の生産終了がアナウンスされている。新型の登場もカウントダウン状態と思われるが、まずは海外で先行発表された模様だ。

インドではこのほかにバーグマンストリートという125ccのスクーターもラインナップされているが、こちらについては欧州への導入は今のところなし。

参考:アクセス125(インド仕様)

参考:アヴェニス(インド仕様)

新型アドレス125と新型アヴェニス125は、同スペックの空冷単気筒エンジンを搭載し、ホイールベースやキャスター角/トレールも同じであることから、フレームまわりも共有している可能性が高い。

アドレス125(現行モデル)はすでに生産終了。価格は22万5500円だ。

従来型のアドレス125(日本仕様)と新型アドレス125(英国仕様)を比較してみると、エンジンの出力特性は従来型よりも低回転側に振っているようで、最高出力こそ9.4ps→8.7psとなっているものの発生回転数はやや下げられている、ホイールベースは1285mm→1265mmとややショートになり、全長は1900mm→1825mmとコンパクト化された。車重は新型のほうが2kg軽い。

また、ホイール径は従来と同じ前12/後10インチを採用しつつ、リヤタイヤは100→90幅とワンサイズ細くなっている。ブレーキの前ディスク/後ドラムは従来と同じだ。燃料タンク容量については6L→5Lと小さくなっているが、国内仕様と海外仕様では計測方法が異なることもあるので参考程度にとどめておきたい。

親しみやすいデザインと利便性を追求したスペック

欧州発表の新型アドレス125/アヴェニス125は、ユーロ5に適合したSEP(スズキエコパフォーマンス)空冷単気筒エンジンを搭載し、WMTCモード燃費は52.6km/L。燃料タンク容量5Lで単純計算すれば、航続距離は263kmになる。

アドレス125は丸みを帯びたデザインに明るいLEDヘッドライト、LEDポジションライトを採用。デジタルディスプレイに大型アナログスピードメーターを組み合わせ、エコドライブインジケーターで燃費走行を提案する。フラットなシートと広いフロアボードは、ライダーとパッセンジャーの両方が快適なポジ所を獲れるように設計された。シート下には大型スペースを確保し、前側の収納にはUSBソケットも装備している。

もう一方のアヴェニス125はスポーティな外観が特徴。エッジの利いたボディラインや跳ね上がったマフラー、LED前後ライトを採用し、メーターはLCDパネルのデジタル方式だ。こちらもスズキエコドライブインジケーターを採用している。シート下スペース、前側収納とUSBソケットもアドレス125と同様だという。

気になるのは日本への導入があるかどうかだが、従来モデルが日本では生産終了とされていること等の状況証拠、そしてこれら2車が世界戦略車と位置付けられていると推察できることから、可能性大と言っていいだろう。2車とも導入されるのか、またインドでラインナップされているバーグマンストリートの存在も気になるところ。続報が入り次第お伝えしていきたい。

SUZUKI ADDRESS 125[2023 EU model]

主要諸元■全長1825 全幅690 全高1160 軸距1265 最低地上高160 シート高770(各mm) 車重105kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC 124cc[ボア×ストローク52.5mm×57.4mm] 8.7ps/6750rpm 10Nm/5500rpm 無段変速 燃料タンク容量5L■タイヤサイズF=90/90-12 R=90/90-10 ●価格未発表 ※諸元は全て欧州仕様

SUZUKI ADDRESS 125[2023 EU model]

インド仕様のアクセス125にはスマートフォン接続ができるバージョンも存在し、その仕様はフルデジタルメーター(モノクロLCD)でターンバイターンのナビゲーションも装備する。が、欧州仕様の資料には記述がなかった。

左はアクセス125(インド仕様)通常版のメーターで、右はコネクテッド機能がついた“ライドコネクトエディション”のもの。

SUZUKI AVENIS 125[2023 EU model]

主要諸元■全長1895 全幅710 全高1115 軸距1265 最低地上高160 シート高780(各mm) 車重107kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC 124cc[ボア×ストローク52.5mm×57.4mm] 8.7ps/6750rpm 10Nm/5500rpm 無段変速 燃料タンク容量5L■タイヤサイズF=90/90-12 R=90/90-10 ●価格未発表 ※諸元は全て欧州仕様

SUZUKI AVENIS 125[2023 EU model]

こちらはインド仕様のアヴェニス。欧州版よりも派手なカラーリングだ。


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