HRC Sakuraでは、‘60年代の第一期、’80年代の第二期のF1マシンの動態保存も担当しており、工業用CTスキャナーを用いて部品の老朽度合いを検証し、使用限界を超えたパーツのリプロダクトなどを行っている。このリプロダクトも当時と全く同じものを作るのではなく、動態保存という最大の目的を踏まえて、コストや目的、今後の耐用年数、残すべき製法や素材なのかなど、総合的な検証を経て製法や素材を決めていくという。その例として展示されていたRA272用サスアームは、オリジナル(上)は板材を溶接で組み立てているが、それ自体は特筆すべき製法ではないうえ、さらに耐用年数も短いため、リプロ品(下)はあえてNCによる削り出し製法を採用している。
今年1月に4輪のレース活動機能を合体させ、ホンダにおける2輪/4輪両方のレース活動を担うことになったHRC(ホンダ・レーシング)が、栃木県さくら市にある4輪の研究開発施設「HRC Sakura」をメディア向けに公開した。今年は創立40周年を迎え、さらなるレース活動のパワーアップが期待される。 目次 1 F1用の研究開発施設をそのまま移行 F1用の研究開発施設をそのまま移行 今回、ホンダがメディア向 […]










































