フィールドコアブランドでさまざまな種類のチェアとテーブルを用意するワークマン。どれを組み合わせるかで調理のしやすさやリラックス時の使いやすさが変化する。まずは自分に適しているであろう座り方から考えてみるのも手だ。本記事では、ワークマンが展開しているチェアおよびテーブルから、キャンプツーリングに向いた製品をピックアップして紹介する。
●文:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:山内潤也 大屋雄一 ●取材協力:ワークマン
チェア選びは座り心地だけでなく、座面の高さも重要だ
ローチェアとアームチェアハイの座面高さは約7cm差だが、写真で見る以上に座ってみた印象は異なる。一方で、昨今注目を集めつつある”地べたスタイル”には荷物からチェアを減らせるという隠れたメリットもある。いずれにせよ、どれが合うかは人それぞれだ。
高さに合わせてロー/ハイが選べるアームチェア
アームチェアは肘置きの付属するタイプで、腕を乗せて休めることができるのはもちろん、缶やペットボトルを収納するスペースもある。ここで紹介する2種類の基本構造は共通だが、座面高さは約18cmも異なるので、その分だけ視線が低くなることの違いはかなり大きい。ハイの背面ポケットは超便利だ。
あぐら姿勢にも対応できるエクストラロー〈燃え広がりにくいアームチェア ロー〉
燃え広がりにくいローチェア/アルミローチェアの座面高さが26cm程度なのに対し、さらに10cmも低いスーパーロースタイルを実現。あぐらのように座ることもできるのが特徴だ。組み立ては不要で、収納袋から出したら広げるだけ。右のアームレストにはスマホやボトルを入れるのに便利なメッシュホルダーあり。
袋から出して広げればすぐ座れる〈燃え広がりにくいアームチェア ハイ〉
座面高さはフィールドコアブランドの中で最も高い約34cmを公称。右側アームレストのメッシュホルダーのほか、背面には大型のネットポケットを設けている。収納時の全長が約86cmと長いので、バイクに積むには工夫が必要だが、広げればすぐに座れるという手間の少なさは大きな魅力だ。なお、生地には燃えにくい加工が施されている。
同じローチェアでも機能や重量が異なる
2種類のローチェア、どちらを買おうか悩んでいる人は多いはず。収納袋込みでの実測重量は「アルミローチェア」が1045gなのに対し「燃え広がりにくいローチェア」は1884gと大きな開きがある。ただ、角断面のスチールパイプのおかげでしなりやねじれが少なく、また重い分だけ風に飛ばされにくいのは長所だ。一方、アルミローチェアは背面にベンチレーションがあるので、夏でも蒸れにくいのは大きなアドバンテージだ。
火の粉に強く座り心地には安心感あり〈燃え広がりにくいローチェア/ジュニア用〉
包み込まれるような座り心地とコンパクトな収納サイズが受けて、キャンプ用のイスとして爆発的に普及したハンモック構造のローチェア。ワークマンのそれは火の粉が触れても燃え広がりにくい加工を生地に施すほか、角断面のスチールパイプをフレームに採用することで収納時にばらけにくくするなど、独自の機能性で差別化を図っている。
「燃え広がりにくいローチェア」をそのまま小さくしたジュニア用もラインナップ。角断面のスチールパイプや生地への燃えにくい加工など、基本設計は大人用をそのまま踏襲している。子供が座りやすいように座面高さは約26→23cmと下げられており、耐荷重は65kgに設定。親子でキャンプを楽しみたい人にはピッタリだ。
アルミ材で軽量化した渾身チェア〈アルミローチェア〉
「燃え広がりにくいローチェア」がフレームに角断面のスチールパイプを用いるのに対し、こちらは超々ジュラルミン(アルミ)の丸パイプを使用。重量をおよそ半分にまで軽量化することに成功した。生地の背もたれ部分にはベンチレーションが設けられ、暑い日の蒸れを軽減。さらに高撥水&防汚加工も採用する。
テーブルはメインとサブ2種類あると重宝する
チェアとテーブルの高さには密接な関係があり、組み合わせ次第で使い勝手が著しく変化する。どの組み合わせがベストかは人それぞれだが、テーブルについては大小2種類あると調理などをするうえで使い勝手が良い。
なお、商品名に「耐熱」とあるテーブルは、天板は耐熱仕様となってはいるものの、落下や転倒による危険性があることから、ワークマンでは加熱した鍋や湯沸かしなどを直接置くことを推奨していないのでご注意を!
大人数で使えるワイドなテーブル〈ワイド耐熱フィールドテーブル〉
「耐熱フィールドテーブル」のワイド版。同一サイズの天板プレートが3枚から6枚に増えたほか、高さも約35cmから50cmにアップしており、大人数でも使いやすいサイズだ。フレームやジョイント部分に「INSIDE」の文字があるので組み立てが分かりやすく、天板には耐熱加工が施されている。
弱点を克服したローテーブル〈フィールドコア アルミテーブル〉
ソロキャンプでは天板をパタパタと折り畳めるロールタイプのテーブルが定番で、ワークマンも’21年に限定販売を行なっている。組み立てがしやすい反面、脚が倒れやすいなどの問題があり、それをほぼ同サイズ、かつ同価格で解決したのがこのテーブルだ。ネジで組み立てるので時間を要するが、持ち上げてもテーブルの形が崩れないのは安心かつ便利だ。
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