
キャンプとは「野外で一時的な生活をすること」だ。その基本的な装備は、テント/シュラフ/マットの三大アイテムに、チェア/テーブルを加えた5点。’ 22年にキャンプ業界への本格参入を宣言したワークマンの製品から、前回のベーシックセットに引き続き、ワンランクアップした快適性を誇るコンフォートセットを紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:山内潤也 大屋雄一 ●取材協力:ワークマン
快適性や携帯性などが価格の差に反映される
続いて紹介するのは、快適性に重きを置いたコンフォートセットだ。ベーシックセットと比べてテントは大きくなり、マットはその上位版であるローコットに。シュラフはダウンを採用したものを選択し、チェアは同等のサイズながらより軽量なタイプへ。そしてテーブルは十分な広さと使いやすい高さを持つもとした。こうしてそれぞれをグレードアップすると5点で2万7800円となるが、それでもスペック的にはコストパフォーマンス最強と言えるもので、違いはビギナーでも感じられるはずだ。
そして、向上するのは快適性だけではない。テーブル以外は収納サイズがコンパクトに、もしくは軽量化されており、運べる容量に制限のあるキャンプツーリングにおいては無視できない要素だ。ここにも注目してほしい。
左から順にテント/コット/シュラフ/チェア/テーブルだ。一番右端のテーブルは大きなサイズを選んだのでやむを得ないが、それ以外は全て収納サイズがベーシックセットよりもコンパクトに。価格は携帯性にも影響を及ぼすのだ。
より広く快適な1人用テント〈ミシックツーリングテントAG〉
ワークマンがリリースするソロ用テントは4種類。そのうちフロアシートの面積が最も広く、それでいて収納時の全長が最も短いのがこのテントだ。商品名に「ツーリング」とあることからも分かるように、バイクに積載しやすいなどキャンプツーリングでの使い勝手に注力。前室の幅は53cmもあるのでオフロードブーツも置くことができ、また各部のベンチレーションを開放すれば夏も快適に過ごせる。高撥水&防汚加工、防虫加工も採用。
【フィールドコア ミシックツーリングテントAG】●耐水圧:フライシート=約2000mm フロアシート=約3000mm ●サイズ:設営時本体=長さ210×幅130×高さ116cm 収納時=φ16×長さ42cm ●重量:2.3kg ●付属品:ロープ×3本 ペグ×12本 ●カラー:ブルー ブラック ●価格:9800円
カラーバリエーションはブルー/ブラックの2色展開。
同じソロ用でもサイズは異なる
テントのサイズは「使用人数」が大まかな目安となっている。JISでは1人分の就寝スペースを180×55cmと定めており、フロア面積からそれを差し引いた残りが荷物置き場として使えることに。ミシックツーリングテントAGは2人用と表記しても差し支えないほど広く、荷物が増えがちな初心者ほどこの大きさに助けられるはず。
右はミシックツーリングテントAG、中央はミシックドームテントFT、左はベーシックドームテントで、同じソロ用ながらフロアの幅は右から130/93/104cmと異なる。ゆえにこうしたサイズにも注目を。
どんな地面でも朝まで快眠を約束〈ベーシックアルミローコット〉
マットの上位版とも言えるのが簡易ベッドであるコットだ。ワークマンのベーシックアルミローコットはサイドフレームが5本継のため収納サイズがコンパクトで、バイクにも余裕で積載できるのがポイント。ベッドシートには高撥水&防汚のディアマジックダイレクトが加工されており、うっかり水をこぼしてしまってもササッと拭き取れるのがうれしい。
【フィールドコア ベーシックアルミローコット】●サイズ:使用時本体=長さ189×幅65×高さ16cm 収納時=φ15×長さ48cm ●重量:2.4kg ●耐荷重:100kg(静荷重) ●カラー:カーキ ●価格:5800円
新品時は生地が馴染んでいないため、組み立てにはそれなりの力が必要。しかし、地面が砂利であっても極上の寝心地が得られることから、一度使うと手放せなくなる逸品だ。
自動的に膨らむ優秀な寝心地のマット〈セパレートインフレーターマット〉
圧縮されたウレタンフォームが元のサイズに戻ろうとする力を利用し、自動的に膨らむように設計されたインフレーターマット。中央のスナップボタンで連結できるセパレートタイプとすることで、車中泊やスポーツ観戦など多用途に使えるほか、2か所のエアバルブによって膨張時間を短縮するという効果も。コットと組み合わせれば快適性は倍増する。
【フィールドコア セパレートインフレーターマット】●サイズ:本体2枚連結時=長さ190×幅60×厚さ2.4cm 収納時=φ16×長さ64cm ●重量:1.5kg ●カラー:ブラウン カーキ ●価格:2900円
カラーバリエーションはブラウン/カーキの2色展開。
高機能ダウンで驚きのプライスを実現〈フュージョンダウンシュラフ〉
ワークマンが独自に開発し、数々の防寒ウエアに採用され好評を博してきたフュージョンダウン(天然ダウン45%/フェザー5%/吸湿発熱わた50%)。これをそのまま中わたに用いたのがこのマミー型シュラフだ。表地には高撥水&防汚加工のディアマジックダイレクトを採用。収納袋にはコンプレッションベルトも設けられている。
【フィールドコア フュージョンダウンシュラフ】●快適使用温度:4℃ ●使用可能温度:-1℃ ●サイズ:使用時本体=縦220×横70cm(足元幅35cm) 収納時=円周57×高さ36cm ●重量:1kg ●カラー:グリーン ブラック ●価格:7800円
特殊アルミとフランネルの合わせ技〈TCフランネルシュラフ〉
ベーシックスリーピングバッグと同じ封筒型で、ダブルファスナー仕様という点も共通だが、こちらは表地が綿混紡のTC素材であり、しかも裏地には肌触りのいいチェック柄のフランネル生地を採用する。足元には高い保温効果のあるブラックアルミプリントを採用。さらに表地には高撥水&防汚加工を施すなど高機能が満載だ。
【フィールドコア TCフランネルシュラフ】●快適使用温度:14℃ ●使用可能温度:11℃ ●サイズ:使用時本体=縦190×横70cm 収納時=円周72×高さ38cm ●重量:1.8kg ●カラー:キャメル ブラウン カーキ バーガンディ ●価格:3900円
カラーバリエーションはキャメル/ブラウン/カーキ/バーガンディの4色展開。
保温性アップのシュラフ2枚重ね
寒くなるとライダーがレイヤリングで防寒性を高めるように、冬のキャンプではシュラフを2枚重ねて対応するキャンパーも。地面からの冷気をマットなどで遮断すれば完璧だ。
アルミ材で軽量化した渾身チェア〈アルミローチェア〉
「燃え広がりにくいローチェア」がフレームに角断面のスチールパイプを用いるのに対し、こちらは超々ジュラルミン(アルミ)の丸パイプを使用。重量をおよそ半分にまで軽量化することに成功した。生地の背もたれ部分にはベンチレーションが設けられ、暑い日の蒸れを軽減。さらに高撥水&防汚加工も採用する。
【フィールドコア アルミローチェア】●サイズ:使用時本体=幅540×奥行き480×高さ670mm 収納時=幅360×奥行130×高さ110mm ●座面高さ:260mm ●耐荷重:最大100kg(静荷重) ●重量:1.0kg ●カラー:迷彩 カーキ キャメル ブラウン ●価格:2500円
カラーバリエーションは迷彩/カーキ/キャメル/ブラウンの4色展開。
ローチェアとのバランスのいい高さを実現する〈耐熱フィールドテーブル〉
フィールドコアブランドで販売されるテーブルは4種類。これは2番目に大きなもので、天板の高さは地面から約35cmに設定されている。これはローチェアと組み合わせたときにバランスが良く、またソロで使うには必要十分な面積となっている。ショックコードによって組み立てやすく、また見た目以上に剛性が高いのも美点だ。
【フィールドコア 耐熱フィールドテーブル】●サイズ:使用時本体=幅400×奥行317×高さ349mm 収納時=幅400×奥行110×高さ100mm ●耐荷重:約15kg(静荷重) ●カラー:ネイビー グレー ブラック ●価格:1900円
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