作業着などでおなじみの“ワークマン”がバイク用品シェアを広げているが、2019年に製造会社から一般カスタマー向け製品を強化しはじめた「ミドリ安全」安全靴/作業着メーカーにも、バイク向けに見えるグローブがラインナップされている。その名も“カーボンヘックス(KARBONHEX)シリーズ”だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●情報提供:ミドリ安全
カーボンヘックスシリーズの重作業用グローブ『KX-05A』はタッチパネル対応
ミドリ安全が販売するカーボンヘックスシリーズは、機能性や安全性、さらにはデザイン性にもこだわった作業用手袋。カーボン(炭素)の原子型である六角形をモチーフにデザインされた、シリーズの代表的な製品がKX-05A(重作業用)だ。これは2019年7月に発売されたKX-05の後継モデルであり、素材カラーの変更および人差し指と親指がタッチパネル対応になっている。
見た目にはかなり“バイク用”な感じで、オフロード系のグローブよりも少しゴツく、オンロード用としては手首まわりがショート気味。面ファスナーによるアジャスターも付いている。
強靭で高い耐久性、耐衝撃レベルは“ANSI 1”に適合
KX-05Aの特徴は5つ。(1)摩耗強度の高い合成スエード素材を使用し、高い耐久性と長時間の快適さを実現 (2)手のひらや人差し指と親指の指股部分に丈夫な生地を貼り付け補強 (3)手のひら部分に衝撃吸収素材パッドを配し、クッション性を高める (4)手の甲全体にクッションを配置することで拳への衝撃を吸収 (5)親指と人差し指はタッチパネルに対応……といったものだ。バイクのライディングにおいても、摩耗強度は長期にわたる使用に耐えるとともに、万が一の転倒時にも頼りになりそう。また指股部分の補強はグリップに接する部分の摩耗抑制に、そして衝撃吸収パッドは転倒時だけでなくハンドルバーから伝わる振動を抑制することにも役立つことだろう。
前モデルのKX-05をテストした際には、手の甲をどの角度からぶつけても痛くない衝撃吸収力に驚かされたが、一方でバイク専用品に比べると立体裁断が指を伸ばした状態を前提としていたり、転倒してアスファルトを滑走する際に“滑って逃がす”ということには長けていないであろう点が気にはなった。しかし、前者は使い込むとともに慣れていくだろうし、後者は速度があまり出ない街乗りに使うなど、用途に合わせた製品選びをすれば問題ないように感じた。
作業用グローブとして求められる機能にデザイン性をプラスしたKX-05Aが、コスパに優れたバイク用グローブとして支持されていくのか。注目していきたい。
山羊革使用、耐衝撃レベル“ANSI 2”のKX-16
KX-16は、内側にフリース素材を用いて冬場でも暖かく快適な重作業用手袋。手の甲から指にクッションを施し、KX-05Aを上回る耐衝撃レベル“ANSI 2”としている。山羊革(ゴート革)を使用していることから、柔らかく耐摩耗性にも優れているという。
耐切創タイプも!
2020年7月に発売された耐切創の2機種。KX-90Jはガラス繊維入りで18ゲージの糸を使用しており、EN388:2016 カットレベルX・C、EN388:2003 カットレベル5(参考値)、ANSI/ISEA 138-2019:耐衝撃レベル1を実現。もう少し厚手のKX-91Jは、バサルト(玄武岩)繊維入りで糸を使用し、EN388:2016 カットレベルX・D、EN388:2003 カットレベル5(参考値)、ANSI/ISEA 138-2019:耐衝撃レベル2となっている。いずれもニトリルコーティングで耐摩耗性に優れているのが特長だ。
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