●出典:二輪車新聞
二輪車新聞は1月1日号で2020年のバイク販売台数を総括。これまでの記事では軽二輪(126~250cc)クラスと小型二輪401cc以上クラスについてお伝えしてきたが、今回は小型二輪251cc~400ccクラスのリザルトを見ていくことにしよう。
401cc以上クラスと同じくカワサキがトップ、しかし2位&3位とは僅差
二輪車新聞は、元旦号で2020年の二輪車販売実績を総括した。これは毎年発表されるデータであり、どの排気量クラスが盛り上がっているのか、売れた機種はなんだったのかをつぶさに見ることができる特集記事だ。
原付一種の販売台数は前年比で8%減となる12万1500台で、3年連続の前年比減に。そして原付二種は、前年比2.8%減となる6万4500台。いずれもホンダが半数超のシェアを獲得し、おおよそ前年水準を維持したといえよう。軽二輪(126~250cc)クラスはホンダ「レブル250」が3年連続かつダントツ首位となり、401cc以上ではカワサキ「Z900RS」が同じく3年連続首位を獲得している。
今回は、小型二輪251~400ccクラス、つまり車検付き&普通二輪免許クラスについて。まずクラス全体としては、2019年比で101.4%の微増となり、特にヤマハは前年比127.6%、ホンダは111.7%と大きな伸びを見せている。反面、カワサキは前年比.3%と苦戦。スズキと輸入車・その他はそれぞれ86.5%、92.9%というリザルトだった。
車種別に見ると、カワサキのニンジャ400/Z400が2019年より3割近く減少しながらも2630台の販売で首位を堅持。2位に入ったヤマハSR400は、2019年比約5割増の2450台。ホンダのCB400スーパーフォア/スーパーボルドールは2019年の1935台から約15%増の2231台となり、3位に入った。これにホンダ400X/CBR400R[1880台]、ヤマハYZF-R3/MT-03[1620台]が続く。
ニンジャ400/Z400の勝因は、250と共通の軽量コンパクト車体に48psのハイパワーなエンジンを搭載していることだろう。新車は初回車検が3年ということもあり、昔よりも車検クラスの購入に抵抗がないことも一因か。
SR400は間もなく生産終了が噂されるが、2020年はそうした噂よりもスローライフで趣味性の高い雰囲気が支持されたように思える。これにはコロナ禍によってバイクライフや趣味との付き合い方を見直すことになった影響もあるのかもしれない。
CB400SF/SBはクラス唯一の4気筒モデルということで安定の支持といえ、質感の高さや乗り味はまさしく400ccクラスのフラッグシップといっていい。
また、6位にKTMの390デュークが入っていること、それにトリシティ300、G310GS、C400GT、390アドベンチャーと続いていることも見逃せないだろう。上位20傑は別表を参照していただきたい。
KAWASAKI Ninja 400[2021 model]
【KAWASAKI Ninja 400[2021 model]】主要諸元■全長1990 全幅710 全高1120 軸距1370 シート高785(各mm) 車重167kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 48ps/10000rpm 3.9kg-m/8000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:72万6000円 ●色:緑×黒、青緑、黒 ●発売日:2020年10月1日
2020年 小型二輪251~400ccクラス上位20機種(二輪車新聞推定)
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