2021年には「Ninja ZX-25R」ワンメイクレース開催を計画

ニンジャZX-25Rにドライカーボン外装/ビートのフルエキ装備! レースカスタム車を解説

東西モーターサイクルショーで展示される予定だった車両をお届け。速報でお伝えしたニンジャZX-25Rの詳細な写真を入手したので解説したい。レースイメージカスタムということで、この状態で市販されるわけではないが、リッタースポーツにも引けをとらない貫禄は圧巻だ。

インドネシア仕様は4月4日に公開展示される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止に。予約受注は予定通り同日より行われる模様だ。そして気になる日本仕様は秋頃の導入とされている。

カワサキはこれに先駆け、大阪/東京モーターサイクルショーでレースイメージにカスタムしたニンジャZX-25Rを展示する予定だったが、ご存じのとおりイベントは中止となった。このカスタム車両がWEB上で公開されたというわけだ。

先に公開した記事のとおり、カワサキは2021年にNinja ZX-25Rのワンメイクレース開催を計画している。これはレース経験者のみならず、未経験のライダーにも広く門戸を開き、参加者全員が楽しめるイベントを目指すといい、今秋にはデモレースの開催も検討されている。

ニンジャZX-25Rは公道だけでなくサーキットも楽しめる高いパフォーマンスが期待できる新鋭マシン。車重ではやや不利でも、パワーがモノを言う高速サーキットでは2気筒勢を圧倒する姿も見られそうだ。46ps/15000rpmとも言われる超高回転のフォーミュラサウンドがサーキットに木霊する日も近い!

KAWASAKI Ninja ZX-25R RACE “Image” Customized machine|スタイリング&パーツ解説

カウル類(テールカウル、タンクカバー含む)はエーテック(A-TECH)の「ブラックダイヤモンド」で統一。なんとドライカーボン製だ。エーテックはレース用外装やカーボンパーツなどで知られ、ヤングマシンとのコラボではBMW・G310R用のレーシングフルカウルもプロデュースしている。

フレームカバーやドライブスプロケットカバー、スイングアームカバー、前後フェンダーに至るまでドライカーボン製。写真で装着している全てのエーテック製品は販売予定だという。バックステップキットはスナイパー(SNIPER)製。スナイパーは日本のパーツメーカーで、タイにも拠点を置いている。

マフラーは、カワサキレーシングチームが鈴鹿8耐マシンにも使用したことでお馴染みの日本ビート工業(BEET)製。ナサート-R エヴォリューション タイプIIのレース用プロトタイプだ。クラッチカバーやフロントブレーキキャリパーもカーボンで覆われているのがわかる。

Ninja ZX-10R用の純正リヤショックを取り付けている。フロントはノーマルベースで、インナーチューブの表面処理を変更したものだ。ともにSHOWA製。ドライブチェーンはRK製のBL520R-XW、スプロケットは純正(RK製)を塗装したものだ。

タイヤはダンロップ製スポーツマックスα-13SPを装着。アッパーカウルはセンターラムエアダクトが活かされており、外観はNinja ZX-10Rを思わせる迫力がある。6段階アジャスター&可倒式の左右レバーおよびカーボンレバーガードはスナイパー製。

左がレースイメージカスタム車で、右はノーマル車。早く走っている姿を見たい!

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