公道ハイグリップに定番バイアス改良版、旧車レース用にガミータイヤまで!

ブリヂストンが新タイヤ4銘柄[RS11、CR11、BT46、E50 EXTREME]を一挙発表!

  • 2019/11/27

近年、非常に積極的な新製品展開を仕掛けるブリヂストンから、4種のニュータイヤが同時発表された。ハイグリップラジアルにツーリングバイアス、そして競技用が2種というのがその内訳。それぞれの概要を見ていこう。

BATTLAX RACING STREET RS11:公道OKなハイグリップラジアル

BATTLAX RACING STREET RS11

カワサキ・ニンジャH2やヤマハYZF-R1などのOEMタイヤに採用される、レーシングストリートRS10の後継機種。既に数機種にOEM装着されており、一般市販用が待ち望まれていた中での発表となる。守備範囲はワインディングからサーキットで、RS10比で「より高いグリップ力」と「シャープなハンドリング」を発揮することを目標としている。

構造上の注目点は大きく2つ。RS10よりも粒子が細かく、路面にさらに深く食い込んでくれる新コンパウンドをリヤのショルダー部に採用したことと、タイヤを補強するスチールベルトの密度をショルダー部のみ粗くし、接地面をタテ方向に拡大したこと(「V-MS・BELT」という新技術)。これらにより、深いバンク角でさらに高いグリップを発揮しつつ、フロントタイヤのプロファイル変更によってより鋭いハンドリングも獲得。オートポリスのラップタイムはRS10比で1.8秒短縮しているという。サイズはフロントが120/70ZR17(58W)、リヤが190/55ZR17(75W)、200/55ZR17(78W)の計3サイズとなる。

リヤタイヤのショルダー部に採用された微粒径カーボンを含む新コンパウンドにより、路面への食い込み性が向上、グリップ力の大幅アップに貢献している。
補強ベルトの密度を部位ごとに変化させる新技術・V-MS・BELT。RS11ではショルダー部の密度を下げ、ここをたわませることで接地面を拡大。グリップ力を向上させている。

BATTLAX CLASSIC RACING CR11:旧車用レーシングタイヤ

BATTLAX CLASSIC RACING CR11

テイスト・オブ・ツクバなどに代表される、旧車レースでの勝利を目標とした競技用タイヤ(公道走行不可)。BSのレース用タイヤ・R11をベースに、RS11が採用した微粒子コンパウンドやV-MS BELTなどの技術を投入しつつ、タイヤウォーマーなしでも使えるウォームアップの早さやウエット性能の確保など、旧車レースの使用状況に応じた能力も追求されている。

サイズはF:110/80R18・R:150/65R18の前後ワンサイズ展開。このジャンルは現在、独コンチネンタルのほぼ独占状態となっているが、技術者は「足回りなどのセッティングは不要で、ポンと付け替えてもらうだけでタイムが上がる」と自信を見せる。ヨーロッパの旧車耐久レースなどでテストを重ねており、スパ・フランコルシャンのレースではCR11を履いた車両が、他社タイヤの車両より4.2秒速いタイムを記録しているという。

欧州のクラシックレースにテスト投入され、1-2フィニッシュという結果を残したCR11。3位のマシン(他社製タイヤ装着)とは最大4秒以上のラップタイム差を付けている。

BATTLAX BT46:ウエット能力を伸ばした超定番バイアス

BATTLAX BT46

幅広いサイズ展開によって250ccスポーツから国内外の旧車まで幅広く対応、20年以上に渡って販売されるBSの超定番ツーリングバイアス・BT-45の後継タイヤ。多くのライダーに愛されてきたBT-45のハンドリングや安心感、耐摩耗性は踏襲しつつ、リヤにシリカ系の新コンパウンドを採用することでウエット性能を大幅にアップしている。

その他の変更点は多くなく、トレッドパターンも45を踏襲(装飾的な意味合いの浅い溝と「BT46」というロゴは刻まれた)するが、フロントに関しては45から前後逆向きとなる、いわゆる“逆履き”パターンへと変更。これはタイヤへの入力と同方向にトレッドを刻む、近年のBSの開発思想に沿った変更で、特に偏摩耗の抑制に効果的だという。

サイズ展開は45同様に非常に多いため、まずは来年2月に25サイズを発売。その後は‘21年春に14サイズ、さらに‘22年春に8サイズと、2年ほどかけてラインナップを拡充していく予定とのことだ。

BATTLAX BT46
BT46のトレッド面には装飾用の浅溝「デコレーショングルーブ」と銘柄のロゴが刻まれる。
来年2月にまずは25サイズを展開。Hレンジは中排気量、Vレンジは大型車を中心に対応する。
追って‘21年、’22年とBT46のサイズ展開は増加していく予定だ。

BATTLECROSS E50 EXTREME:超過酷エンデューロレース向け

BATTLECROSS E50 EXTREME

1年ほど前に発売されたエンデューロ向けタイヤ・E50をチューニングし、ガレ場や丸太、木の根路といったさらなる悪条件にも対応させた競技専用タイヤ(公道走行不可)。E50のトレッドパターンを踏襲しつつ、コンパウンドをよりソフト化しており、先述のようなコンディションでのトラクションや走破性を大きく向上させた、いわゆるガミータイヤだ。サイズ展開はリヤの140/80-18のみ。

BATTLECROSS E50 EXTREME
超ハードコンディション下で確実なトラクションを稼ぐため、コンパウンドを極端に柔らかくしたのがガミータイヤ。舗装路などの走行には向かない特殊なタイヤだ。

今回発表されたBSの新タイヤ群は、既に発売されているE50エクストリームを除き、来年の2〜3月から順次発売となる予定。価格はBT46がオープン、他は現状では未定だが、RS11には希望小売価格が設定されるという。

RS11  BT46

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マツ

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「西部警察」と「北の国から」をこよなく愛する本誌編集部員。NSR専門誌・PROSPECのほか、フリーペーパーとして復活を果たしたビッグマシン零(ゼロ)の編集長も兼任する。
■1975年生まれ
■愛車:HONDA NSR250R(1992)/HARLEY-DAVIDSON XL883(2009)