オフロード総合誌 オフロードマシン ゴー・ライド(偶数月6日発売)の人気企画、副編コイが各地を駆ける『リコーダート―リング』がWEBヤングマシンに再び登場。アルトリコーダーを抱え、絶景スポットの中で、なぜか奏でるその調べが大好評だ。もちろん、林道、グルメ、アウトドアの情報も満載。独特な口調で語る名物副編集長の冒険譚前編をぜひお楽しみください。
副編コイが駆ける『リコーダートツーリング』VOL.2前編
アドベンチャーバイクに対する果てしない恐怖心……。いや、違う。「アドベンチャーバイクでダートを走るということへの果てしない恐怖心」……コレだ。
この2年で原因不明のラッキー身長2cmアップを果たしたとはいえ、この身はまだ156cm弱。チビい。
いや、違う。問題は高さではない!ここ半年でオフロードにさらにハマりシート高への恐怖はなくなったし。
そう、重さだ! アドベンチャーバイクはこの身にとって、イメージがあまりにもオンロードすぎる。オンロードの重さでダート。だからこそアドベンチャーバイクが怖いのだ。
とはいいつつも、さりげにアドベンチャーバイクでダートを乗りこなせてたら、めちゃカッコいいよな……とこっそり憧れているのもまた事実。
そこでっ。オフ野駆けのゆるりとした心持ちならアドベンチャーバイクのコイ的敷居も下がるのでは……と妄想した結果、アドベンチャー野駆けを敢行することにしましたぃ!!
それにアドベンチャーバイクなら、気になっていたけど日帰りではキツめの距離の林道にも、楽チン高速走行で体力を温存したまま臨めるハズ。
そして噂でしか理解していなかったアドベンチャーバイクでの高速走行をも体験できるとはあれば、うむ。
今回の探索エリア
今回ふんにゃり探索しようと思ったのは、長野や新潟に手が届きそうな群馬県の北部、東京から200kmの四万温泉周辺。
ド有名な伊香保温泉や草津温泉のそばでしっかり存在感を放つ、四万の病を癒すと伝わる名湯「四万温泉」。それだけでも歴史と風情にまみれたワクワクポインツが盛りだくさんに潜んでいそうな期待感が満載なのに、さらにその周辺にドドンと林道たちも点在すると聞けば、林道の詳細や難易度がわからなくとも、とりあえず行ってみるしかなーいなーい!
というわけで400X氏とともに気になるポイントを探索し、飽くなきぴーぴータイムを楽しみつつ、ゆるりと「アドベンチャーな自分」を楽しむことができれば、コレ最高のアドベンチャー野駆けではないかと★
巨大な遺構が圧巻!「旧太子駅」
鉄山で採取された鉄鉱石を貯めて貨車に積み込む施設「ホッパー」の跡。ホッパーの中まで入り込んでワッショイしたかったけど、現在は危険なので立ち入り禁止なのだ。
花より団子とはこのこと! ! うまかったぴ〜〜♪
八ッ場ダムの道の駅で腹ごしらえ。人気のダムカレー甘口を注文。お野菜の旨味が尋常でない!ダムカレーパンも。ダムの役割のチーズをいつ食べるか迷う一品。運がいいと出来たてホヤにありつける。
道の駅八やんばッ場ふるさと館 八ッ場食堂
地元の特産品や新鮮な野菜を揃えた農産物市場や、天然温泉の足湯につかりながら不動大橋や丸岩を眺めることができる絶景ポイントも。眺望がよく広大な駐車場のある道の駅。テント泊は禁止だが車中泊はできる。
今回の旅の相棒 HONDA 400X 75万1000円 グランプリレッド
自分の身体パフォーマンスの敵は自分の心! というのを痛感したら、バイクが気持ちよく走ってくれるように緊張でカチカチに固まってた身体も動くようになり、無理しなければオフ&林道初心者でもアドベンチャーバイクでダートに行けると気づけた万歳★
ただやはりちゅる道やガレ道や、道なき道を行くとなれば、それなりの経験やスキルがないと不安もある。今回のアドベンチャー野駆けで感じたのは、カッコいい感じにどんなダートでもアドベンチャーバイクで走破していく憧れのハイブリッド変態(褒めてます)への道は長くて遠いが、そこは重要ではないということ。
今まで勝手な妄想と思い込みで、砂漠や岩場、海岸、山岳地帯などを余裕で走破できる人やその自信がある人のみが乗りこなすバイク=アドベンチャーバイク……とアドベンチャー乗りを畏敬の目で見てました。でもそれだけでなく、旅装備をガッチリ積載して超長距離の旅をしながらも、気軽にちょっとしたダート道であればグイグイ入っていけるという魅力こそが、「誰でも味わうことのできるアドベンチャーバイクの醍醐味」に違いないと思い込み刷新!
アドベンチャーバイク・400Xの足着きチェック!!
未舗装路において、オフロードバイクなら車高が高く足がまったく着かなくても車重が軽いのでなんとかなりそう。だけど、アドベンチャーバイクの重量だと、ちょっとしたバランス崩しで足を踏ん張れずそのままコロン!? の恐怖が頭をよぎる初心者に毛が生えた副編・毛コイ(ほぼ156cm)でした。
お気に入りポイント
初めてのアドベンチャーバイクだからココもすごいココも! とじつはいっぱいあるけれど、フロント19インチ化によるライディングポジションとスリムなタンクによる足着きのよさ、なによりスタンディング時や停車時などシート上での動きをスムーズにするステップ位置とシート形状が最高!
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