10月23日は各メーカー発表から目が離せない

[オーバー200馬力の競演?!]ドゥカティストリートファイターV4はカワサキZ H2と同日発表に!

ドゥカティがティーザー動画を公開した。以前からチラ見せしていたストリートファイターV4が、いよいよ2019年10月23日にお披露目される。208馬力に178kgと驚異的な数字が並ぶが、同日に発表予定のカワサキZ H2とガチンコ勝負になることは避けられない?!

東京モーターショー、プレスデー初日に海外発表

2019年10月23日は東京モーターショーが開幕する日。一般公開は24日午後以降となるが、23日には各メーカーがこぞってプレスカンファレンスを開催する。その中で発表される見込みなのは、カワサキのスーパーチャージドZこと“Z H2”および4気筒250ccのスポーツバイク、そしてヤマハのLMWによる新提案などである。

今回の東京モーターショーは海外メーカーの出展が少なく、重要な発表をするとしているアディバ、主催者プログラムエリアに展示予定のBRPジャパンおよびピアッジオグループジャパンのみとなっている。

とは言うものの、11月5日に開幕するミラノショーことEICMA 2019まで海外メジャー勢が黙っているかと思ったらとんでもない。BMWは噂のビッグツインを搭載したクルーザーの姿がキャッチされはじめ、トライアンフは日本GP(10月18~20日)でデイトナMoto2™ 765リミテッドエディションを公開予定。そして注目したいのはドゥカティだ。

ドゥカティは10月23日に本国イタリアで「2020ドゥカティワールドプレミア」と名付けた独自の発表を行うとしているが、ここでブランニューモデルのストリートファイターV4が発表されることはもはや公然の秘密と言っていい。すでにプロトタイプは発表済みで、全容がわかりくくなるような塗装が施されていたとはいえ、市販車の姿がかなり明確に想像できるぐらいにオープンになっている。あとは、灯火類などでどこまで表情が変わるのか……。そうしたなかで公開されたのが下記のティーザー動画だ。

208馬力は想像以上に“まんまパニガーレ”

ティーザー動画の内容はきわめてシンプルだ。書いてあるのは「デスモセディチストラダーレ(V4エンジン)」「バイプレーンウィング(2枚羽)」「パニガーレV4の電子制御が入っている」「178kg(おそらく乾燥重量で、パニガーレV4は175kg)」「高いハンドルバー」「カウルを引き算」「208hp/12750rpm」……以上である。そしてドゥカティワールドプレミアの日時、10月23日11時30分(日本時間18時30分)を知らせて終了……。

車重に関してはおそらく乾燥重量でカウル付きのパニガーレV4よりも3kg重くなっていることから、燃料タンクがスチール製だったりといったモディファイが考えられ、もしそうだとすれば戦略的な価格も期待できるかもしれない。208馬力は、ベースモデルのパニガーレが214馬力であることを考えれば、低中速トルクを増強しながらもデチューンする様子はまったく感じられない数値だ。

カワサキZ H2は、ニンジャH2をベースとしているのであれば231馬力の潜在能力を持っていることになるが、これがどのくらいの馬力に合わせてくるのか注目したい。いずれもクローズドな環境以外では解放することが許されない馬力ではあるが、そんな物凄いマシンに跨っているという実感は、大いなる所有感をもたらしてくれるだろう。MVアグスタのブルターレ1000セリエオロ、アプリリアのトゥオーノV4 1100と合わせて、スーパーネイキッドクラスが俄かに熱を帯びてきた。

すでに発表されているプロトタイプ。
すでに発表されているプロトタイプ(その2)。

[復習]ストリートファイターV4のプロトタイプ、そして国産勢の隠し玉は……

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