バイクの24時間耐久レースをテーマにした個展をフランス・ルマン市で開催したこともあり、バイクと光が織りなす“美しさ”へのこだわりで知られるフォトグラファー、大谷耕一さんが、キヤノンギャラリー銀座および大阪で久しぶりの個展を開く。
バイクとカメラに取りつかれた
往年のバイク雑誌を熱心に読んでいたライダーならば、大谷耕一さんの写真は必ず目にしたことがあるはずだ。とくに1986~1999年にかけては枻出版社のライダースクラブ誌で特約フォトグラファーを務めており、同誌のクオリティを写真へのこだわりをもって支えていた。
自身もライダーであり、16歳で免許を取って間もなくサーキットへレース観戦に。それがきっかけとなって、“バイクを写真に撮る”という行為にのめり込んでいく。1984年にはグランプリ・イラストレーテッド誌に社員フォトグラファーとして在籍、1986年以降はライダースクラブ誌の特約フォトグラファーとなる。1989年には24時間耐久オートバイレースをテーマにした個展“86400秒の咆哮”を全国(銀座、新宿、大阪、名古屋、札幌)のキヤノン・サロンにて開催したほか、1994年に24時間耐久レース撮影10年目の集大成としてフランス・ルマン市にて個展“L’ENDURANCE”を開催した。その後もルマン市の展覧会等で招待作家として出展するなど、陽の光とバイクが織りなす美しさはフランスでも高く評価されている。
日本では鈴鹿8時間耐久ロードレースを毎年撮影しており、ほかにない光の捉え方、まだ見たことのない写真に強いこだわりを見せ続けている。
今回の個展では、前半部分を耐久レース、後半部分を市販車の写真で構成しているという。大谷さんの写真はぜひ一度、大きなプリントサイズでじっくりと眺めてみてほしい。ツイッターで盛り上がり中の #ヤンマシ写真部 のみなさんにもオススメです。
大谷耕一 写真展 開催情報
開催日程
■キヤノンギャラリー銀座:2019年10月31日(木)~11月6日(水)
東京都中央区銀座3-9-7 トレランス銀座ビルディング1F
10:30~1:30(最終日15:00まで)日・祝休館
■キヤノンギャラリー大阪:2019年11月28日(木)~12月4日(水)
大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F
10:30~1:30(最終日15:00まで)日・祝休館
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