GSX-R750に始まり、GSX1400まで発展したのち生産終了となっていたスズキ独自の油冷エンジンだが、インドで2019年5月に発売された「ジクサーSF250」は新開発の油冷エンジンが搭載していた。この車両が東京モーターショー2019に参考出品される。タイヤのグレードアップなど、日本仕様の登場を思わせるが……。
高いポテンシャルと抜群のコスパを誇る250ccフルカウルスポーツ
ヤングマシン2019年11月号ではインド仕様のインプレッション記事を展開したスズキ ジクサーSF250。テスター丸山浩はその走りとコストパフォーマンスを高く評価したが、あくまでもインド仕様。日本仕様の発売はあるのかないのかヤキモキさせられたが、なんと東京モーターショー2019で参考出品車として展示されることが発表された。姿はほぼインド仕様と同じだが、よく見るとタイヤはダンロップ・スポーツマックスGPR-300を装着(インド仕様はインドMRF社のラジアルタイヤ)するなどグレードアップ。これは日本仕様の発売も期待できそうだ。
最大の特徴は、なんといっても新開発の油冷単気筒エンジンだろう。初代GSX-R750から続いた油冷シリーズとは異なり、シリンダーヘッドのもっとも高温になる部分を効率的に冷やす、水冷に近い構造になっている。事前発表会で解説を担当した野尻哲治さんによれば、スポーツエンジンとしてのポテンシャルも盛り込んだ設計だという。見た目にはクランクケースに対して異様なまでにコンパクトなシリンダーヘッドが特徴的で、ある程度の排気量アップに対するキャパシティもあるように思えた。
SUZUKI GIXXER SF 250[東京モーターショー2019参考出品車]
参考:SUZUKI GIXXER SF 250 インド仕様
インド仕様は2019年5月に発売。日本にもバイク館SOXが輸入している。ワイディングでの走りのよさはYMメインテスター丸山浩も高評価。インドでは空冷単気筒を搭載した兄弟車のジクサーSF150も存在する。
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