ツーリングから林道まで、手軽にオールラウンダーモデルとして人気が高いのが、CRF250ラリーだ。しかし、実際車高は、それなりに高くそこに不安を覚えるライダーもいると聞く。今回は新雑誌となるオフロードマシンGoRIDE(※偶数月6日発売)から、追加で投入されたローダウンモデルTypeLDのインプレを掲載しよう。ライダーはゴー・ライド編集長と、156cmの女性副編集長コイ。ローダウンモデルの魅力がきっと伝わるだろう。
抜群の足着き性が車体をコンパクトに感じさせる
CRF250RALLYに設定されているType LD。LD>はローダウンのことで、シート高が65mmも下げられているのだ。ローダウン化したことによるメリット・デメリットを確かめるためにテストライドを行なった。
CRF250Lのフロントサスペンション長を30mm延長し、リヤはリンクなどを新設計してアクスルストロークを25mm拡大しているCRF250ラリー。こうした変更が、しなやかな乗り心地を発揮しているが、シート高は895mmと高くなり、足着き性はCRF250Lより悪化。
そこで、車体スタイリングはそのままに、シート高を65mm下げているのがタイプLDだ。ガルル編集長時代に2年間ほどラリーを愛車としてきたゴー・ライド編集長小川(身長172cm)が、タイプLDに跨ってみると、両足をベッタリ着けることもあって、車体サイズをひとまわりコンパクトに感じた。重心が下がったことで舗装路ではロードモデル並みに軽快に切り替えせて、短くなったとはいえサスのストローク感は良好で、林道走行で不満を感じなかった。むしろ抜群の足着き性のおかげでUターンに不安がなく、林道ツーリングでの走破性は高まっていると思えた。ただし、最低地上高も205mmとアドベンチャーマシン並みに低くなっている。アンダーカウルが障害物とヒットしやすいので、荒れた路面でのライン選びは慎重に行ないたい。
とはいえ、今人気のアドベンチャーマシンの中で、タイプLDのオフロード走破性はトップクラス。街乗り、高速道路、林道ツーリングでの取りまわしは、ノーマルよりタイプLDのほうが一枚上手だ。ロングツーリングの相棒として乗り込むなら、タイプLDの取りまわしやすさが大きな安心感になるはずだ。
シート高65mmでこれだけ変わる!
■CRF250RALLY Type LD主要諸元
全長2075 全幅900 全高1360mm 軸距1430 最低地上高205 シート高830(各mm) 車重156kg■水冷4ストローク単気筒 DOHC4バルブ 249cc ボア×ストローク76.0×55.0mm 圧縮比10.7:1 最高出力24ps/8500rpm 最大トルク2.3kg-m/6750rpm 燃料供給装置形式FI 変速機6段 燃料タンク容量10L■キャスター角/トレール7°35′/113㎜ ブレーキF=ディスク R=ディスク タイヤサイズF=3.00-21 R=120/80-18 ●価格:>価格:70万2000円(8%税込み) ●色:エクストリームレッド、ブラック
オフロードマシン GoRIDE vol.2 ヤングマシンと同じ内外出版社が刊行する、オフロードマシン総合誌。これからオフロードをはじめたい人、レースまではいかずにオフロードを楽しんでいる人に向けて、最新マシンからライテク、ツーリングガイドまで幅広く紹介します。隔月化決定につき、偶数月6日が発売日に。Vol.2は2019年8月6日に発売された最新号です。お買い求めは画像をクリック!
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