ヒョウドウのMクライマ・クールファン&ヒートパネルベストは、その名のとおりファンによる冷却機能と、ヒートパネルによる電熱機能の両方を備える。今回は“クールファン”の機能を重点的に試してみた!
TEXT:Hiroaki YATAGAI PHOTO:Satoshi MAYUMI
空気の循環をデザイン効果的にムレを排出
以前、別メーカーの外気をファンで取り込むウエアを試したことがあったが、膨らむばかりで空気がうまく循環せず、あまり涼しくならなかった記憶がある。
この『クールファン&ヒートパネルベスト』は、ただ単に空気を取り込むだけでなく、キチンとベストの内側を空気を循環して、効果的にムレを押し出す流れが考慮されている。かいた汗を素早く蒸散させて排出してくれるのだ。試しに、走行テストの途中でファンを切ってみたのだが、すぐに汗が吹き出てくるのを感じたくらいの違いがあったのだ。少々ユニットがかさばりはするものの一度使ってしまうとこの快適さは病み付きになりそう。
また、今回は季節がらヒートパネルの方は今回試してないが、ファンとの併用して、温めた空気を循環させることも可能だというから面白そうだ。
動画で秒間7リットルの風を視覚化!
メッシュの方が涼しいがメッシュにない機能が◎
機能そのものとしては、フルメッシュジャケットの方が涼しく感じるが、その真骨頂は広い応用力。メッシュジャケットはレインウエアを重ねてしまったら意味がないが、このベストなら雨天時も機能する。しかも季節に合わせて、何枚ものウエアを用意せずとも、1枚の3シーズンジャケットが、真夏から冬まで幅広く対応できるようになるというのがいい。
[結論]1年中お気に入りのアウターを着続けられる
1着の3シーズンウエアで1年を乗り切りたいというライダーにはうってつけだろう。しかも、本来の用途ではないが送風機のユニットを取り外せば、濡れたウエアの乾燥などにも利用可能。他にもいろいろな使い道がありそうだ!?
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