デザインと性能に満足

Bluetooth式インカム「DT-01」試用インプレッション:叩くという新たな操作

daytona dt-01

デイトナがインカムを発売して10年。ブルートゥース式インカム「クールロボGT」の後継として名称も新たに誕生したのが「DT-01」だ。叩くだけで各種操作を可能とするGセンサーを新たに採用している。ブルートゥースのバージョンは4.2で、HSP、HFP、A2DP、AVRCPに対応。ナビやレーダーをつないでの使用も可能だ。その実力やいかに。

(◯)通信距離1㎞を確認。基本的な操作性も良好

2018年の東京モーターサイクルショーで公開されたデイトナのDT-01(ディーティーオーワン)というブルートゥース式インカムを試してみた。同社の旗艦、クールロボGTの後継にあたる製品で、FMラジオの省略や通信可能な距離を短縮するなどしてコストをダウン。一方で、叩くだけで各種操作を可能とするGセンサーを新採用しているのがポイントだ。

daytona dt-01
【2種のマイクが標準装着】マイクはブーム型とケーブル型の2種類を同梱。防水性能はIP67相当で通信距離は1000mを公称。【DT-01[デイトナ]●税込価格:2万5920円/1個(2個セットは5万760円)●色:黒 ●最大通信距離:1000m●同時通話:最大4人】

製品は1個セットと2個セットがあり、今回は後者を使用。実際に高速道路でテストしたところ、見通しが良ければ1200mほど離れても通話が可能だった。ただ、首都高のようなビルに囲まれた場所では、相手が見える距離にいても通話が途切れがち。とはいえ、これはインカム全般に当てはまる特性なので、それを理解した上で使用してほしい。

操作性に関しては、特にシーソー式のV(ボリューム)ボタンが使いやすかった。それと、ベースプレートのデザインが秀逸で、ヘルメットを置いた際に本体や配線が床に触れないのがいい。4人まで同時通話できるほか、ミュージックシェア機能や日本語による音声案内、交換できるカラーパネルなど、旗艦の後継にふさわしい内容となっている。そろそろインカムを、という方にぜひ。

daytona dt-01
【配線スッキリ!】配線が帽体よりも下に飛び出ていないので、ヘルメットを床置きしても断線の心配なし。
daytona dt-01
【充電しながら使用できる】充電端子はUSBタイプC。連続通話は約12時間可能で、給電しながらの使用にも対応する。
daytona dt-01

【直感的な簡単操作が可能】操作ボタンは側面のAボタン、上面のMボタン、シーソー式のVボタンの3つ。Gセンサーはデバイスやヘルメットを叩くだけでも反応してくれ、電話の受話&終話、音楽の再生&停止などが叩く回数で使い分けられる。また、Aボタンを覆うフェイスパネルは交換可能で、7色をオプション設定する(864~1080円/1枚)。

 

(△)Mボタンの操作にコツが必要

電源のオンオフなどに使うMボタンは、真上ではなく、斜めにカットされた部分を押し込むといいようだ。

(結論)こんな人におすすめ:通話品質は良好。スマートさを優先したい方へ

しゃべりはじめの2~3文字が聞こえない他社製品もあるが、DT-01は通話品質が全般的に優れている。ブルートゥースのバージョンは4.2で、HSP、HFP、A2DP、AVRCPに対応。ナビやレーダーをつないでの使用も可能だ。

●写真:飛澤 慎
※取材協力:デイトナ

※ヤングマシン2018年7月号掲載記事をベースに再構成

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