ピアッジオグループジャパンは、ベスパのGTSシリーズを改良し、New GTS Super 150 と、グランツーリズモモデルとしての内容を充実させた New GTS 300 Touring の販売を開始した。
新しいグランツーリズモシリーズの2車が登場
2003年のベスパGT125/200の登場以来、快適なツーリング適性を兼ね備え、パワフルで軽快なエンジンによる高次元のパフォーマンスと快適性を発揮し続けて来たベスパのフラッグシップシリーズは、程よいボディサイズで親しみやすい性能と外観を進化させ、その快適性と安全性の向上を実現。今回の改良は、LEDヘッドランプ・テールランプを標準装備としたほか、新デザインの5本スポークアルミホイールの採用や、フロントシールドのプレスラインをより強調するエッジを追加し、ホーンカバーも兼ねる伝統的なステアリングコラムカバー(通称:ネクタイ)のデザインを変更してより現代的なベスパの印象を与えている。
伝統のデザインと革新性
新しいVespa GTSには数多くのデザイン変更が加えられた。フロント及びリヤライトのLED化によりいかなる気象条件における視認性と優れたスタイルを実現している。フロントエンドは、レッグシールドのプレスラインを一新したシールドの中心に配置されたステアリングコラムカバー(通称:ネクタイ)は縦に長く伸び、ホーンカバーのスリットも新たな形状に。ハンドルバーの形状、フロントマッドガード上のクロームメッキのクレスト、そしてレッグシールドの側面に配置されたラジエターの排熱用グリル(300 Touring)では、新しいハニカムモチーフが採用されている。
快適性能をアップデート
新しいVespa GTSは、ライダーとパッセンジャー双方の快適性の向上を目的に、最適化されたエルゴノミクスと、インナーのパッドに新しい素材を使用した、新デザインのシートを採用した。実用的な収納スペースは、サドル下のコンパートメントの他に、レッグシールド内側にはグローブボックスを装備し、その中には外部機器の充電に便利なUSB ポートが備わっている。
New GTS Super 150
GTSスーパーバージョンは1955年のベスパGS150、1965年のベスパ180SSと1985年のT5ポールポジションのような過去の伝説的なスポーツモデルからバトンを受け継ぎながら、スタイル、安全性、卓越したスポーティさと快適性を現代のスポーツベスパへと体現したもの。ダイヤモンド切削加工されたブラックの新デザインホイールと、ホワイトのパイピングが目を引くシートが、4色から選択できるボディカラーとのコンビネーションもスポーティな印象を高めている。エンジンは走行性能と環境性能を両立させた、アイドリングストップ機能付き155cc水冷エンジンを搭載した。
New GTS 300 Touring
Vespa GTS Touring は、そのボディの優雅さはそのままに、ツーリングに有効なショートスクリーンと、積載性とデザイン性を両立させたリアキャリアを標準装備し、一人もしくは二人でのベスパの快適なツーリングをサポートします。新形状のシートにはTouring専用の表皮を使用し、エレガントな外観を演出する。エンジンはベスパで最も排気量の大きい278cc水冷4バルブエンジンを搭載し、長距離移動でも頼もしい機動力を発揮。さらにUSB電源ポートやABSの他、リヤホイールの空転を抑えるトラクションコントロールシステム(ASR:アンチ・スリップ・レギュレーション)も標準装備し、最新の電子デバイスによる安全かつ快適なベスパでのツーリングを実現する。
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