ミドルクラスのGSも本気モード! KTMも注目

令和に買いたい!【外国車 大型アドベンチャー-02】2019ニューモデル大集合 #16

  • 2019/5/17

オンロードとオフロードの双方をカバーし、とにかく「旅力」が高いアドベンチャー。近頃人気のカテゴリーで、舗装路での巡航性能を重視したモデルがメインストリームとなっている。ビッグアドベンチャークラスの帝王であるGSには弟分が存在するが、今年はこちらも強力なオフ版が登場。新顔の万能選手KTMを迎え撃つ構えだ。

このクラスを制しにかかるBMW、そうはさせじとドゥカティ&KTMが立ちはだかる

並列2気筒でも水平対向と同じ爆発間隔の360度クランクにこだわってきたBMWが、ミドルGSのフルモデルチェンジとともに270度、しかも逆回転クランクを採用してきた。この対抗馬と目されるのがKTMの790アドベンチャーだ。こちらは75度Vツインと同じ爆発間隔になる285度クランクを採用した並列2気筒を搭載し、軽量な車体や同社傘下のWPサスペンションで武装する。

ドゥカティはムルティストラーダ1260の弟分に見られていた950に電子制御サスペンションを採用し、高級ミドル路線を開拓。MVアグスタはクラッチ操作のいらないSCSをツーリズモヴェローチェに新採用し、独自の並列3気筒と合わせて個性を主張する。これに同じく3気筒のトライアンフ・タイガーや、縦置きVツインのモトグッツィ・V85 TT、そしてネオレトロな単気筒のロイヤルエンフィールド・ヒマラヤンとバラエティに富んだ面々が揃う。

BMW F850GS/アドベンチャー:本格的なオフロード走行を強く意識

先代F800GSからフルチェンジを受け、スタンダードが’18年型で新登場。さらに’19年型として、23L容量に拡大された燃料タンクや防風性が高められた外装類などで冒険性能を高めたアドベンチャー仕様も追加された。エンジンは、先代の360度から逆回転の270度クランクに変更しながら排気量を拡大。スチール製のフレームも、以前のトレリス構造からブリッジタイプに完全刷新された。前後21/17インチのスポークホイールを履き、ABSプロやライディングモードを備える。STDのF800GSは、簡素なベースと、キーレスライド付きでローシートのスタンダード、ダイナミックESAを搭載したプレミアムラインがある。

【BMW F800GS 2019】主要諸元■水冷4スト並列2気筒 853cc 95ps 9.4kg-m 236kg 15L シート高860mm ※諸元はF850GSのプレミアムライン ●価格:154万1000円~178万9000円

ハンドルスイッチで操作できる、6.5インチTFTカラーメーターを搭載。BMW独自のスマホアプリを使うことで、多彩な情報をバイクとスマホで共有可能。

[F800GS ADVENTURE]アドベンチャーは、位置調整可能な大型スクリーンやエンジンプロテクションバーに加えて、日本仕様ではセミアクティブサスも標準装備化。●価格:212万2000円~216万円

BMW F750GS:優しさも重視したミドルツアラー

’18年型で先代F700GSから全面刷新を受け、日本では11月中旬に発売開始。850 系とエンジンおよびフレームの根幹は共通化されているが、750はマイルドな出力と正立フロントフォーク、アルミキャストタイプの前後19/17インチホイールで、全方位型のミドルツアラーに仕上げてある。

【BMW F750GS 2019】主要諸元■水冷4スト並列2気筒 853cc 77ps 8.5kg-m 230kg 15L シート高815mm ※諸元はベースライン ●価格:129万6000円~155万円

ドゥカティ ムルティストラーダ950/S:親しみやすいダウンサイズ版

’17年型までのシリーズ旗艦だった1200を、937ccテスタストレッタ11°エンジンを使いながらダウンサイジング。装備も簡素化して、扱いやすさ向上と価格低減を狙う。’19年型で追加されたSは、クイックシフターやセミアクティブサス、フルLEDヘッドライトやカラーメーターなどを備える。

【DUCATI MULTISTRADA 950 S 2019】主要諸元■水冷4ストV型2気筒 937cc 113ps 9.8kg-m 230kg 20L シート高840mm ●価格:●196万5000円~200万5000円 ※STDは受注生産/173万6000円

MVアグスタ ツーリズモベローチェ800/ルッソSCS:クラッチ操作がいらない仕様も!

鋼管トレリスフレームに並列3気筒エンジンを搭載し、前後17インチホイールを履く。’18年夏に追加されたルッソSCSは、発進と停止時のクラッチ操作が自動化されるスマートクラッチを搭載。アップ&ダウン対応のシフターも搭載しているので、クラッチレバー操作なしで乗れる。

【MV AGUSTA TURISMO VELOCE 800 LUSSO SCS 2019】主要諸元■水冷4スト並列3気筒 798cc 110ps 8.2kg-m 192kg(乾燥) 21.5L シート高850mm ※諸元はルッソSCS本国仕様 ●価格未定

KTM 790アドベンチャー/R:大注目を集める新世代ミドルADV

’18年型で新登場したネイキッドの790DUKEをベースに開発。いずれも前後21/18インチスポークホイールを履くが、Rは前後サスのストローク伸長やアップフロントフェンダーの採用、スクリーンのショート化などで、ダートへの対応力を高めてある。ABSは旋回&未舗装路も考慮。

【KTM 790 ADVENTURE R 2019】主要諸元■水冷4ストV型2気筒 799cc 95ps 9.08kg-m 189kg(半乾燥) 20L シート高880㎜ ●価格:155万円(STD=149万円)

トライアンフ タイガー800XR/XC:旅性能を総合的に高めたミドルの虎

鋼管トレリスフレームに、トルク特性に優れるミドル3気筒エンジンを搭載したシリーズ。XRは前後19/17インチキャストホイール、XCは前輪を21インチに大径化してスポークホイールを履く。両タイプとも複数のグレードが用意され、最上級モデルは6種類のライディングモードを備える。

【TRIUMPH TIGER 800 XCX 2019】主要諸元■水冷4スト並列3気筒 800cc 95ps 8.1kg-m 205kg 19L シート高840~860mm ●価格:169万9800円~172万5800円

モトグッツィ V85 TT:伝統を守りながらトレンドを追従

’19年の新型として正式に発表。モトグッツィの伝統となる、クランク縦置き空冷90度Vツイン&シャフトドライブのパワーユニットを搭載。前後19/17インチのスポークホイールや、左側配置のアップマフラーで、ダート走破性を高めてある。メーターはカラー液晶だ。

【MOTO GUZZI V85 TT 2019】主要諸元■空冷4ストV型2気筒 853cc 80ps 8.2kg-m 229kg(燃料90%) 21L シート高830mm ●価格:139万8600円~142万5600円

ロイヤルエンフィールド ヒマラヤン/ストリート:タフな冒険旅にまで対応する空冷ミドル

現在はインド企業となるエンフィールドが初のアドベンチャーとして開発し、日本では’18年に発売が開始されたのがヒマラヤン。’18年夏に発表された写真のストリート(パニアケースはオプション)は、限定カラー仕様となる。前後21/17インチスポークホイールを装備。

【ROYAL ENFIELD HIMALAYAN STREET 2019】主要諸元■空冷4スト単気筒 411cc 24.5ps 3.3kg-m 185kg(燃料90%) 15L シート高800mm ●価格:69万9000円

登山向けの時計を思わせるメーターパネルには、現在向かっている方向の東西南北も表示可能。

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ヨ

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)