市街地走行からツーリングまで幅広い用途で使用できるクロスオーバーモデル・ホンダ400X。国産車唯一の400ccアドベンチャータイプとなる400Xの2019モデルは、「冒険心を呼び起こす、正常進化 Cross Over」を開発キーワードに、フロントタイヤを17→19インチとするなど、よりアドベンチャーイメージを強調したスタイルとなった。
ホンダ400Xのベースとなったのは、昨年2018年のミラノショーで発表されたCBR500X。日本仕様は水冷4スト直列2気筒DOHC399ccエンジンを搭載し、普通二輪免許でも運転が可能だ。吹け上がりの鋭さと低速域の粘り強さを向上させるために、バルブタイミング等を最適化し、合わせてエキゾーストパイプおよびマフラー構造を一部変更。また、CBR1000RRと同構造のアシストスリッパークラッチによって、クラッチレバーの操作負荷が軽減。シフトダウン時の後輪ホッピングが抑制されるなど、ロングツーリングも含めてより快適な運転操作が可能になる。
足回りについては、フロントタイヤサイズを17インチから19インチに大径化したことによりフラットダートでの走破性が向上。また、路面追従性をさらに高めた分離加圧式のリアサスを採用しストロークも従来モデルより長く設定。制御が緻密化されたABSモジュレーター、切れ角を左右合計で6度増やして取回し性が向上したテーパーハンドル等と相まって、幅広い走行状況において運動性能と安全性能がより高まるだろう。
装備面もブラッシュアップ。灯火類はスポーティでシャープな造形のヘッドライト・テールランプに加えて前後ウインカーにもLED化された。また新設計のLCDメーターは視認性が高く、ギアポジションインジケーター、シフトアップインジケーター、水温計など豊富な情報が表示される。
新しい400Xのスタイリングは、アドベンチャーテイストたっぷりの威風堂々たるもの。シャープなラインのフロントカウルには従来モデルより20mm長いウインドスクリーンを装着するとともに、ラジエーターシュラウドを大型化+サイドカバーの形状を最適化。タフで精悍なスタイリングを保ちながらも、ライダーに当たる走行風を制し長距離走行/高速巡行時の疲労感の軽減にも寄与することだろう。
ボディカラーはアドベンチャーイメージを強調した「マットバリスティックブラックメタリック」とスポーティーなイメージの「グランプリレッド」の2色。
400Xの2019モデル(税込車両本体価格81万1080円)は、2019年3月22日に発売される。
車名 | 400X |
全長×全幅×全高(mm) | 2140×825×1380 |
軸距(mm) | 1435 |
シート高(mm) | 800 |
車両重量(kg) | 196 |
エンジン型式 | 水冷4スト直列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 (cc) | 399 |
内径×行程(mm) | 67.0×56.6 |
圧縮比 | 11.0 |
最高出力(ps/rpm) | 46/9,000 |
最大トルク(kgf・m/rpm) | 3.9/7,500 |
燃料タンク容量(L) | 17 |
変速機形式 | 6段リターン |
キャスター角(度)/トレール量(mm) | 27°30´/108 |
ブレーキ前 | ディスク |
ブレーキ後 | ディスク |
タイヤサイズ前 | 110/80R19 |
タイヤサイズ後 | 160/60R17 |
カラー | マットバリスティックブラックメタリック、グランプリレッド |
税込車両本体価格 | 81万1080円 |
※情報提供:本田技研工業
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