米デザイナー・JAMES GAWLEYの提案とは?

【MODEL M】テスラの電動バイクが突如出現!?【Tesla MOTORS】

【PHOTO:JAMES GAWLEY】「テスラの使命は、持続可能な交通機関の世界への移行を加速することだ」

米国テスラ社は電気自動車で有名だが、電動バイクを作っているわけではない。しかし、calicoインダストリアルデザイナーのJames Gawleyは、テスラが電動バイクを作ったらどのようなルックスになるかを考え、モデルM(Model M)を視覚化。自身のBehanceというホームページで公開した。

見よ、この巨大なディスプレイを!

テスラ・モデルMは一人乗りのプレミアムバイクとして考案されたもので、このマシンの技術的そして視覚的なハイライトは、ライダーに向かって上向きに湾曲したトップディスプレイのタッチスクリーンだ。昼と夜の両方のモードを備え、目的地やお気に入りの曲、または新しいレストランなどといった豊富なコンテンツを置き、モバイルネットワークからのリアルタイムな情報が反映されるという。

【PHOTO:JAMES GAWLEY】すべての電子部品はコックピットまわりの領域にまとめられている。

なぜモデルMなのか?

Gawleyによれば、電動バイクのアイデア自体は1900年代初頭から出回っているというが、モデルMはテスラモータースが電気自動車でおこなったように、電動バイクに期待されるべきもののパラダイムをシフトしたいのだという。そして現在、市場にはさまざまなスタイルのバイクがあるなか、モデルMはモデルS(テスラモータースの電気自動車)のようなデザインを継承しつつ、スタンダードとスポーツツーリングスタイルの両方の特徴を備えたものとされている。

【PHOTO:JAMES GAWLEY】アメリカにおけるスタンダードと、スポーツツーリングバイクを掛け合わせた。
【PHOTO:JAMES GAWLEY】これはデザインアプローチを探るためのデジタルスケッチ。
【PHOTO:JAMES GAWLEY】そしてこうなる。
【PHOTO:JAMES GAWLEY】[左:ゼロプロファイルフットペグ。スマートキーにより、キーが接近しているときは自動的にフットペグが出てくるが、使用しないときは車体に収納される。フットペグの裏側にはウインカーをビルトイン。][中央:通常でいう燃料タンク後端の位置に充電ポートがある。充電コネクターが接近すると自動的に開き、接続するとモデルMが自動でロックする。][右:バックミラーの代わりに、背面カメラの映像を映す2つの小さなスクリーンを備える。夜になれば明度を落とし、晴れていればアンチグレアになる。]
【PHOTO:JAMES GAWLEY】油圧コントロールのサイドスタンドは、モデルSのドアやモデルMのフットペグと同様の設計。バイクのセンターコンソールで作動させ、パーキング時にはバイクが安定する角度でサイドスタンドが露出する。
【PHOTO:JAMES GAWLEY】モデルMはボディワークからホイールの色まで完全にカスタマイズ可能。グリップの材質やシートなど多彩なオプションから選ぶことができる。
【PHOTO:JAMES GAWLEY】スマートエアサスペンションを搭載。高速道路では車高を下げて前面投影面積を縮小し、航続距離を稼ぐ。
【PHOTO:JAMES GAWLEY】バッテリーパックはフェアリングの奥深く、そして電動モーターはリヤハブに内蔵している。ステアリングヘッドの後ろの大きな開口部は、バッテリー冷却のための吸気口として機能するようだ。
【PHOTO:JAMES GAWLEY】モデルMはすべてのアップル製品にリンク可能。アップルウォッチとiPhoneは、接近すると自動的にロックを解除することもできる。モデルM自体のシステムもアップルのiOSを採用している。

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