マシン・オブ・ザ・イヤー2018

サムスンがバイク界に参入!? 次世代スマートバイク(EV)が登場【スマートライドにギャラクシーを利用】

2019年シーズンから始まるモトE選手権(モトGPと併催される電動バイクのレース)に車両を供給するエネルジカと、スマホ業界などで覇権をねらうサムスンが手を組んで提案するのは、スマートライドと呼ばれるシステムだ。

スマートデバイスとNFCなどで接続

ボリッドE(BOLiD-E)は、そのスマートライド用に考案されたプロトタイプ。ライダーが身に着けたスマートデバイスのギャラクシーウォッチとNFCまたはブルートゥースで接続し、ヘッドアップディスプレイとして通常のミラーの位置にサムスンのギャラクシーAシリーズを2機搭載する。

これにより、自車の位置を地図上に表示、また平均電力消費、走行距離、走行性能(速度や出力の使用状況)を把握することが可能。さらには、危険な状況を警告したり走行中の映像を記録してシェアしたり、車両から離れても愛車の位置を追跡できたりもする。

モトEのコンストラクターと電子機器の巨人がコラボレーション。マッチョなたたずまいに最新ガジェットを組み合わせる。

エネルジカのEva EsseEsse9をベースに新システムをビルトイン

スマートライドはバイクの始動方法も変化させた。ギャラクシーウォッチをタンクの近くに置き、NFCを利用するのだ。また、仮想キーを作成することで誰かとキーを共有することも可能。ミラーレス化で搭載するディスプレイにより、ブラインドコーナーや歩行者、旅に役立つ情報なども見逃さないで済む。さらには近くにACまたはDCの充電ステーションがあるかどうかも確認できるという。

ベース車両となったエネルジカのEva EsseEsse9をミラーレス化し、ディスプレイを装着。車体のテールまわりは大胆にショート化&モディファイされ、詳細は不明だが巨大な円形のテールランプを装着している。

ベースモデルのEva EsseEsse9に準ずるモーターは、109hpの出力で最高速度は200km/hにリミッターを設ける。トルクは18.34kg-mと途方もない。25分で85%という急速充電に対応する。

3つの画面に様々な情報を表示可能。バッテリーレベルなどの基本情報に加え、高い安全性を提供するために障害物情報や警告なども表示可能。また、駐車場で自車を見つけやすいようにホーンを鳴らす、または防犯のために鳴らすることもできるという。録画した走行動画はサムスンスマートTVに映し出せる。

モトEマシンはストリートバイクがベース

Moto E選手権で使用する車両は、ストリートバイクのEGOをベースとしたEGO Corsa。モーターは油冷式で、約163psを発揮トルクは20.4kg-mというモンスターだ。そして最高速度は270km/h。フレームはスチールバイクを採用している。

右上の市販車エゴ(EGO)をベースに左上のエゴコルサ(EGO Corsa)へ。下段はエネルジカの地元イタリア、ムジェロGPで行われたデモ走行。走らせているのはマックス・ビアッジだ。

【ENERGICA BOLiD-E】巨大な円形のテールランプが特徴的。リヤウインカーが見当たらないことから、何か機能を兼ねるのだろうか。

こちらは市販を前提としたEVハーレー

プロジェクトライブワイヤーとして’14年に発表されていたコンセプトモデルが、ついに欧州で2019年の発売が正式発表となり、その名もライブワイヤーとなった。プロジェクト版とはフレームもスイングアームも少しずつ異なっており、クラッチレスの走行感覚や俊敏なハンドリングと高い安全性に磨きをかけている。充電はタンク上の差込口から行う構造だ。気になる日本への導入については、2020年登場と公式HPで発表している。

ついに市販化。バッテリーは相当に大きい容量を積んでいるように見える。

ARCのマシンはウエアともリンクする電脳SS

センターハブステアにカーボンスイングアームなど、先進の技術とマテリアルで製作される電動カフェレーサーがベクターだ。驚くのは、Knoxとコラボ制作したジャケットに3つの走行モードを持たせ、バイクと連動させる機能だ。アーバンモードでは死角から接近する車両を、肩を叩くようにして知らせる。そしてスポーツモードでは限界が近いことを知らせ、ユーフォニックモードでは音楽の重低音と連動して振動する。価格は約1300万円。

速さ云々ではなく、走らせる体験そのものを強化する取り組みが面白い。

ネオクラや、ゆるEVも急増中

今回のEICMAの特徴としては、様々なタイプのEVが提案されていたことが挙げられる。左のようないかにもバイクらしいネオクラ路線のものや、シティコミューター、なかでも3輪のものが多く見受けられたように思う。そして、これらのEVを発売または提案しているのは小回りの利く小さなメーカーが多い。大メーカーは完成度が高まるまでは発売しない傾向があるが、それでもBMWやKTMなどはスクーターやオフロードバイクをしている。さて、日本は?

【SUPER SOCO TC MAX】中国ベースのメーカーであるスーパーソコは、従来からあったTCのグレードアップ版TC MAXを発表。最高速度アップを果たしている。欧州の拠点はオーストリア。

【FANTIC E-CABALLERO】オフロードバイクで知られるイタリアの老舗メーカー・ファンティックは、従来からあるネイキッドバイクにモーターを組み合わせた。他にも自転車タイプなどを提案。

「【2018日本GP】原田哲也走る! カピロッシがアドバイス」はこちら

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ヨ

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)

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