11/10〜11に開催されたテイスト・オブ・ツクバにて、ヨシムラジャパンがバックステップのプロトタイプを公開した。「X-TREAD(エックス・トレッド)というシリーズ名で、多機種への展開を予定しているという。
ヨシムラ伝統のグレーカラーが特徴
筑波に展示されたのはZ900RS用のプロトタイプで、GSX-S1000/Fも同時開発中。この2機種がヨシムラ製ステップ「X-TREAD」の第一弾として12月中旬に受注を開始し、来年1月末頃に発売となる予定だ。続いてニンジャ250/400やZX-10R用などが計画されており、モンキーやグロムなどの小排気量用も含め、来春までには多機種への展開を予定しているという。
ヨシムラがステップ開発に乗り出したのは「マフラーに合わせて、ステップもヨシムラで統一したい!」というユーザーの声が多数寄せられていたことによる。それだけにヨシムラファンがニヤリとする仕様なのが特徴だ。まずはその色。油冷時代のGSX-Rレーサーや、同社初のコンプリート車「トルネード1200ボンネビル」などにも用いられたレッド✕グレーのヨシムラカラー、その後者にちなんだ「スレートグレー」というアルマイトカラーとされている。
さらにヒールガードは、‘16年式のヨシムラGSX-R1000レーサーの形状をモチーフとしている。8耐やJSBなどの“実戦経験”が生み出した、カカトで車両をホールドするという機能を追求したカタチだ。ステップバーもレーシングマシン並みの鋭角なギザギザを持ち、ブーツとのグリップ力を最優先させた仕上げとされているため、純正ステップとは次元の異なるホールド感が味わえるだろう。無限の可能性を表す「X」に、“踏み込む“という意味の英単語「TREAD」を組み合わせたこのバックステップ、価格はZ900RS用で7万円前後を想定しているとのことだ。
Z900RS用パーツが続々登場。新型カタナも速攻チューンか!?
ちなみにヨシムラのZ900RS用パーツでは、車検対応のストレートサイクロンが開発中。音量規制に適合しつつ、既に販売中のレース用と同等の出力を発揮しているという。さらにサブコンのBAZZAZやカムシャフトも開発中で、後者はプロトタイプながら10ps近い出力向上も果たしているらしい。「ポート形状にも検討の余地があるし、久々に面白いチューニングベース機になりそう」とのことだから、さらなる展開を期待したい!
さらには話題沸騰中の新型カタナについても、社内では既に様々なチューニング案が検討されている模様。車両の入手はまだこれからとのことだが、ヨシムラがカタナ用パーツを開発するというだけでも話題性は抜群だろう。気が早いヤングマシンとしては……「カタナ1135R」の復刻バージョンを新型カタナで見てみたい!
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