1958年8月に登場したホンダ・スーパーカブが、もうすく60周年を迎える。それを記念して発表されるのが、真っ赤な車体色の記念仕様「スーパーカブ50/110・60周年アニバーサリー」だ。
北米輸出仕様「CA100」がモチーフ
初代スーパーカブ・C100をモチーフとしたプレミアム仕様、スーパーカブC125が発表され、発売を9月に控えているが、もう1台、スーパーカブ生誕60周年を祝う特別なカブが登場する。現行型スーパーカブ50/110がベースの「60周年アニバーサリー」である。
ひと目で分かるのは鮮やかなレッドとアイボリーのツートーンカラー。これは初代スーパーカブの北米輸出車・CA100がモチーフ。1963年に始まった「YOU MEET NICEST PEOPLE ON A HONDA(素晴らしき人々、ホンダに乗る)」というキャッチコピーの広告展開で爆発的な人気を呼び、アメリカにおけるバイクのイメージを変えたとされるCA100は、初代C100同様に伝説的なスーパーカブの1台だ。
そんな「60周年アニバーサリー」は、CA100最大の特徴であるダブルシートは装備しないものの、色遣いの妙で見事に特別感を演出しており“ウチにもあのホンダがあったら楽しそう!”と思わせる。カラーリング以外のノーマルからの変更点を見ていこう。
8/1の60周年イベントで正式発表か
この特別なスーパーカブは50と110の両方に設定される予定で、当然ながらカタログモデルではなく限定生産となるはず。価格は現行型(50:23万2200円/110:27万5400円)の数万円アップといったところか。
ホンダはスーパーカブの生誕60周年を記念し、東京・青山の本社1階にあるウェルカムプラザにて、8月1日(水)から24日(金)まで「スーパーカブと素晴らしき仲間たち」という特別展示を開催する。実車はもちろん、スーパーカブ同様に今年60周年を迎えるプロダクトが展示され、昭和のものづくりへの情熱を感じ取れる内容となる予定で、初日にはトークショーも開催される。恐らくはこの場で「60周年アニバーサリー」が正式発表となるはず。価格などの詳細が判明するのはもうすぐだ。
●写真:真弓悟史/ホンダ